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2008年9月26日(金)

古きよきアメリカ体感!?ダッチェス・カウンティーフェア

マンハッタンから電車でハドソン川を北上して約二時間。終点ポーキプシー駅につきます。都会の喧騒から離れたこの場所からさらに車で20分北上した所に、ラインベック(Rhinebeck)という町があります。ここは高級住宅地として知られ、夏はこの涼しくすごしやすい町で避暑を楽しむ人も多いんです。普段はおしゃれなこじんまりとした町なのですが、8月末は例外。各地からダッチェス・カウンティーフェア(Dutchess County Fair)というお祭りを求めて観光客が訪れ、大変な賑わいを見せるのです。

フェアというのはカーニバルやお祭りのことで、ダッチェスカウンティーとはラインベックを含む地域一帯をさします。このダッチェスのお祭り、160年の歴史があり、古くは農家を営む人たちが集まり家畜や作物の品評会をするのが目的だったそうです。

img03.jpgとにかく一日では回りきれないほどの広大な広場に、コンサート会場、遊園地、ふれあい動物園(動物に触ることができる)など所狭しとならび、大変な盛り上がりです。食べ物、ジュエリーなど、出店の数はなんと300店舗!日本と規模が違いますよね。また、昔の農家の伝統も忘れず引き継がれ、品評会や、トラクター市まで!またいろいろな家畜も目にすることができます。牛にヤギ、馬に豚。黒豚のレース会場まで。ブヒブヒと走る豚に目が釘付け。大人から子供まで大興奮でした。

さて、私の今回の主なる目的は何を隠そう、食べ物。あまりにも出店が多くて迷ってしまいましたが、まずは絞りたて牛乳から作られたミルクシェイクを、長蛇の列に並びながらもなんとかゲット!甘くて濃厚でひんやりしていて最高ざました。おいしいミルクを作っていただいた牛たちを横目に、シェイクを飲み干しました。次なる食べ物はローストポークサンドイッチ。バーベキュー味で美味!ふと店の横を見ると、巨大な肉の塊がローストされながら回っているではないか。ひょっとしてレースでブヒブヒ走っていた黒豚ちゃんの成れの果て?なんて考えが一瞬頭をよぎり命の刹那を感じましたが、悲しいかなそんな想いもふっとぶほどおいしいお肉だったんですね。

img05.jpgおなかが一杯になったあとは会場に設けられたアメリカの古き時代の文化展示場を見学。入口では馬車に乗った素敵なマネキンがお出迎え!中には昔の新聞印刷機の展示、鍛冶屋、駄菓子屋を再現した展示などがあり、昔にタイムスリップしたような感じでした。

img02.jpgまた、4Hという農業推進のための青少年倶楽部の展示もありました。4HのHというのは、Hands、Head, Heart, Health をあらわしているそうです。子供が育てた農作物、編み物、木細工、ほほえましい作品がならんでおり、それらは小学生によって作られたもの。コンテストも行われ、入賞者にはブルーリボンと呼ばれる賞が贈られるそうです。なかでも一番ほほえましかったのが、低学年の小学生が作ったと思われる、かぴかぴになったマフィン!食べ物まで展示されているのにはびっくり。私の心の中でのブルーリボン賞はこのマフィンに決定でした。

家畜の品評会も行われておりました。家畜の品評会のレベルだと賞金もかなりなものだそうで、聞いた話だと家畜を育てて品評会に出し、教育にかかる費用に当てる子供もいるとか。品評会も真剣勝負ですね。

img01.jpg最後に、また食べ物の話に戻りますが、アメリカのカーニバルなどに行く機会があれば、Elephant Ear という揚げ菓子を食べてみてください。ドーナツを細かく揚げたお菓子で、象の耳のような形をしたものなのですが、これが大変美味なのです。シュガーパウダーがかかっており、さくさくであま〜い!これなしにカウンティーフェアは語れません。

img04.jpgお盆あたりにニューヨークにいらっしゃる予定があれば、ちょっと足を伸ばしてダッチェスカウンティーフェアを楽しんではいかがでしょうか?古きよきアメリカを体感できますよ。
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