初めての味噌汁
もう10年以上前。
まだ入籍をしていなかったのですが・・・・賃貸マンションを先に契約していたので、しばらく主人と住んでいたんです。
ところが・・・・料理が全く出来ない私を心配した友達が{ぼたちゃん、一体どんな料理を作ってるのか食べさせて〜}と、遠方からお越しになった。
しかし・・・・焼きそばと鍋とハンバーグぐらいしか正直作ったことがなかった〜
彼女は高校の時の同級生で20歳そこそこで結婚して遠くに嫁いでいったのですが、わざわざ来てくれたので、産まれて初めてお味噌汁を作ることにしたんです。
味噌を入れても入れても・・・・親が作る味噌汁の味にならず、味噌汁ってのは・・・・味噌をたらふく掘りこむものだとその時思ったアホな私は、味噌をたっぷり入れてみたのですが、どうしてもいつもの味噌汁の味にならんのです。
まあ、何でも良いだろうと彼女に{なんか美味しくないねん}と、差し出した私。そんな美味しくない味噌汁を飲んだ友達は{ぼたちゃん、もしかして・・・味噌汁って味噌だけ入れた?}って聞くんですよ!!
えっ?味噌汁って味噌の他に何か入れるの?と、びっくりした。
{だしは???ほんだしでも入れてみたら???}と、教えてもらい、初めて味噌汁ってのは、味噌だけで出来るものではないという事を知った。
あれから10年以上経ちましたが、やっぱり彼女は覚えているようで・・・{ぼたちゃん、少しは料理ができるようになったかぁ?(笑)}と、聞いてくれます。
おかげで・・・・味噌汁が作れるようになった。
親に言うたら・・・・びっくりしてしまい、{そんな事は・・・分かってると思ってたわ}と、ショックを受けられたものです。主人も{俺でも知ってたで〜}と、驚いていたような。
そんな友達は・・・・家庭科の教員免許をお持ちなので、まさか、味噌汁に味噌しか入れない人間がいてるとは思いもよらなかったようで、{やっぱりぼたちゃんやわ〜}と、言うて遠方に帰って行った。
もう10年以上過ぎたのだから忘れてくれよ〜と、思うのですがねぇ(笑)
それからというもの・・・・幼馴染の母上様が立派なお料理の本を買って来てくれ、友達が簡単に出来る料理本を買って来てくれ・・・母親からは料理ブックを貰い、入籍する頃には料理本が一杯になった(笑)
今・・・・その本達は表紙はボロボロ。
おかげで・・・・少しは料理が出来るようになったようです。