戦後史上最悪と言われる内戦下で、秘密に結成された市民ジャーナリストがSNSを駆使しイスラム国に立ち向かうニュータイプの戦争を捉えたドキュメンタリー『ラッカは静かに虐殺されている』(原題:CITY OF GHOSTS)のマシュー・ハイネマン監督が日本時間2月4日(日)に発表された、第70回全米監督組合賞(DGA)においてドキュメンタリー部門賞を見事受賞した。
ハイネマン監督は前作『カルテル・ランド』に引き続き2作品連続での受賞となる。本作では、アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞した『闇へ』の監督アレックス・ギブニーが制作総指揮を務め、今後はノミネートされている英国アカデミー賞(BAFTA)ドキュメンタリー賞(2/18発表)の受賞も期待されている。
全米監督組合賞(DGA)ドキュメンタリー部門受賞
次々と殺されていく仲間や家族。
そして暗殺の魔の手は、自らにも忍び寄る。
ドキュメンタリー史上、最も緊迫した90分
ストーリー
戦後史上最悪の人道危機と言われるシリア内戦。2014年、その内戦において過激思想と武力で勢力を拡大する「イスラム国(IS)」が制圧したシリア北部の街ラッカ。かつて「天国」と呼ばれ、穏やかだった街はISの首都とされ一変する。爆撃で廃墟と化した街では残忍な公開処刑が繰り返され、市民は常に死の恐怖と隣り合わせの生活を強いられていた。海外メディアも報じることができない惨状を国際社会に伝えるため、匿名の市民ジャーナリスト集団“RBSS”(Raqqa is Being Slaughtered Silently/ラッカは静かに虐殺されている)は結成された。彼らはスマホを武器に「街の真実」を次々とSNSに投稿、そのショッキングな映像に世界が騒然となるも、RBSSの発信力に脅威を感じたISは直ぐにメンバーの暗殺計画に乗り出す――。
作品タイトル:『ラッカは静かに虐殺されている』
監督・製作・撮影・編集:マシュー・ハイネマン(『カルテル・ランド』)
製作総指揮:アレックス・ギブニー(アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞『闇へ』監督)
2017/アメリカ/92分/英語・アラビア語/1:2.35/5.1ch/DCP
配給:アップリンク
コピーライト:(c)2017 A&E Television Networks, LLC | Our Time Projects, LLC
2018年4月14日(土)アップリンク渋谷、ポレポレ東中野ほか全国順次公開