第70回カンヌ国際映画祭においてグランプリを受賞し話題となっている、ロバン・カンピヨ監督最新作『BPM ビート・パー・ミニット』(英題:『BPM (Beats Per Minute)』)が、3月24日(土)より公開される。
本作は第61回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した『パリ20区、僕たちのクラス』の脚本・編集を担当し、監督作『イースタン・ボーイズ』では第70回ヴェネチア国際映画祭 オリゾンティ部門の最高賞を受賞したロバン・カンピヨ監督の長編第3作。
第90回アカデミー賞外国語映画部門のフランス代表にも選出され、ヨーロッパ映画賞作品賞をはじめ、サテライト賞およびインディペンデント・スピリット賞の外国語映画賞ノミネートなど世界中の映画祭で旋風を巻き起こし、“フランスのゴールデングローブ賞”と称されるリュミエール賞に作品賞、監督賞(ロバン・カンピヨ)男優賞(ナウエル・ペレーズ・ビスカヤート)、脚本賞(ロバン・カンピヨ、フィリップ・マンジョ)、新人男優賞(アルノー・ヴァロワ)、音楽賞(アルノー・レボティーニ)と計5部門最多ノミネートの快挙を達成。また、アトランタ映画批評家協会賞外国語映画賞、サンフランシスコ映画批評家協会賞外国語映画賞、ロサンゼルス映画批評家協会賞外国語映画賞、ニューヨーク映画批評家協会賞外国語映画賞、セントラルオハイオ映画批評家協会賞外国語映画賞を受賞するなど、今後の賞レースにも期待がかかる。
生と死、理想と現実の狭間で揺れ動きながらも、強く生きる若者たちの生き生きとした表情や行動、濃厚で鮮烈な彼らの人生に、観る者の鼓動は高鳴り、激しく心を揺さぶられる作品だ。
『BPM ビート・パー・ミニット』一般試写会5組10名様ご招待!
本作の公開に先駆け、下記日程において一般試写会の開催が決定いたしました!
皆様のご応募を心よりお待ちしております。※応募締切:2月18日(日)
【日時】2月28日(水)18:00開場 18:30開映 ※終映時間20:53頃
※上映後、トークイベントを開催する可能性がございます
【場所】アンスティチュ・フランセ東京(新宿区市谷船河原町15)
※プレゼントは終了いたしました。たくさんのご応募ありがとうございました!
ロバン・カンピヨ監督 授賞式のスピーチ
「この作品は決して一人では成し遂げられませんでした。役者、スタッフの皆さん、プロデューサー、サポーターをしてくださった方々のおかげです。この映画は、知的で力強く、物語としても、グループとしても冒険でしたが、みんなと一緒だからこそできたことです。そしてこの映画祭は、私にとって力強い感情を与えてくれました。この作品は、エイズで亡くなられた方へのオマージュであるとともに、頑張って生きている方々を勇気づけるものでもあります。勇気を持って闘い続けてている人、当時命を懸けて(ACTUP)の活動を行った人を想い、この作品を作りました。本当にありがとうございました。」
ACT UPとは
正式名称:the AIDS Coalition to Unleash Power =力を解き放つためのエイズ連合
アクトアップ・ニューヨークは1987年3月にニューヨークで発足したエイズ・アクティビストの団体。エイズ政策に感染者の声を反映させることに力を入れ、差別や不当な扱いに抗議して、政府、製薬会社などに対しデモなどの直接行動に訴えることもしばしばある。現在は全米各地やフランス、インド、ネパールなどにもアクトアップが作られている。
BPM=心拍数を表す単位
『BPM ビート・パー・ミニット』
◆アトランタ映画批評家協会賞 外国語映画賞受賞
◆サンフランシスコ映画批評家協会賞 外国語映画賞受賞
◆ロサンゼルス映画批評家協会賞 外国語映画賞受賞
◆ニューヨーク映画批評家協会賞 外国語映画賞受賞など、
90年代、パリ。愛と叫びを武器にショーンは世界を変えようとした。
生きたいと強く願い、社会と闘った若者たちの生命の鼓動は今も激しく鳴り響く。
ストーリー
1990年代初め、フランス・パリ。エイズの治療はまだ発展途上で、誤った知識や偏見をもたれていた。「ACT UP Paris」のメンバーたちは、新薬の研究成果を出し渋る製薬会社への襲撃や高校の教室に侵入し、コンドームの使用を訴えたり、ゲイ・プライド・パレードへ参加するなどの活動を通し、エイズ患者やHIV感染者への差別や不当な扱いに対して抗議活動を行っていた。行動派のメンバーであるショーンは、HIV陰性だが活動に参加し始めたナタンと恋に落ちる。しかし、徐々にショーンはエイズの症状が顕在化し、次第にACT UPのリーダー・チボーやメンバーたちに対して批判的な態度を取り始めていく。そんなショーンをナタンは献身的に介護するが…。
作品タイトル:『BPM ビート・パー・ミニット』
出演:ナウエル・ペレーズ・ビスカヤート、アルノー・ヴァロワ、アデル・エネル
監督:ロバン・カンピヨ(『パリ20区、僕たちのクラス』脚本・編集)、『イースタン・ボーイズ』監督)
2017年/フランス/フランス語/カラー/シネマスコープ/5.1ch/143分
映倫区分:R15+
原題:120 battements par minute/英題:BPM (Beats Per Minute)
配給:ファントム・フィルム
公式サイト:bpm-movie.jp/
コピーライト:(c)Ce’line Nieszawer
3/24(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、ユーロスペース他にて全国ロードショー