ケン・ローチ監督最新作『家族を想うとき』が12月13日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開となる。
日本でも大ヒットを記録した『わたしは、ダニエル・ブレイク』を最後に映画界からの引退を表明していたケン・ローチ監督。名匠が引退宣言を撤回してまで描きたかったのは、グローバル経済が加速する中で変わっていく人々の働き方と、時代の波に翻弄される「現代の家族の姿」。個人事業主とは名ばかりで、理不尽なシステムによる過酷な労働条件に振り回されながら、家族のために働き続ける父。そんな父を少しでも支えようと互いを思いやり懸命に生き抜く母と子供たち。日本でも日々取り上げられている労働問題と重なり、観る者は現代社会が失いつつある家族の美しくも力強い絆に、激しく胸を揺さぶられる。
そしてこの度、名古屋のセンチュリーシネマにて、『わたしは、ダニエル・ブレイク』が12月13日(金)〜12月19日(木)の1週間の期間限定で、特別上映されることが決定した。
NHK「クローズアップ現代+」と「BS1スペシャル」で再放送を含め異例の5回にわたり、ケン・ローチ監督と是枝裕和監督の対談が放送され、話題を呼んでいる『家族を想うとき』。既に鑑賞したマスコミからは、「この物語からダニエル・ブレイクにつながっていくように思い、ぜひ2本セットで観て欲しいなと思いました。」「ダニエル・ブレイクに負けず劣らず、それ以上に、ガツンときました。日本が映画の状況に限りなく近づいているから―。というより、そのものになっているからだと思います。」と絶賛の声を呼んでいる。
先日行われた一般試写会のトークイベントでは、町山広美さん(放送作家)が「本作と『わたしは、ダニエル・ブレイク』は兄弟のような作品。両方に通じるのは、気がつくと、身近にいる優しくしたい人に、その権利と自由が奪われているということ。そのことを気づかせてくれる映画。この2本を周りの人に観て欲しい。まだ前作を観ていない人は、本作とあわせてぜひ観て頂きたいし、周りの人に勧めて欲しい。」とあわせて鑑賞してほしいとコメントしていた。
この機会にぜひ、劇場のスクリーンで両方の作品を鑑賞してみては。
詳細はこちら:http://www.eigaya.com/schedule/2019/11/12/21830/
ストーリー
イギリス、ニューカッスルに住むある家族。父のリッキーはマイホーム購入の夢をかなえるために、フランチャイズの宅配ドライバーとして独立。母のアビーはパートタイムの介護福祉士として、時間外まで1日中働いている。家族を幸せにするはずの仕事が、家族との時間を奪っていき、高校生のセブと小学生の娘のライザ・ジェーンは寂しい想いを募らせてゆく。そんななか、リッキーがある事件に巻き込まれてしまう――。
作品タイトル:『家族を想うとき』
出演:クリス・ヒッチェンズ、デビー・ハニーウッド、リス・ストーン、ケイティ・プロクター
監督:ケン・ローチ
脚本:ポール・ラヴァティ
2019年/イギリス・フランス・ベルギー/英語/100分/アメリカンビスタ/カラー/5.1ch/原題:Sorry We Missed You/日本語字幕:石田泰子
提供:バップ、ロングライド
配給:ロングライド
公式サイト:longride.jp/kazoku/
コピーライト:(C) Sixteen SWMY Limited, Why Not Productions, Les Films du Fleuve, British Broadcasting Corporation, France 2 Cinema and The British Film Institute 2019
12/13(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開
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