ワタナベエンターテインメントと松竹がタッグを組み、共同で企画開発・製作する共同制作プロジェクト第1弾として、映画『さんかく窓の外側は夜』の製作が決定、2020年全国ロードショーとなることが決定した。
本作は、2013年に月刊MAGAZINE BE×BOY(リブレ)にて連載を開始、現在も連載が続き、コミックスは100万部を超え圧倒的ファンを抱えるヤマシタトモコによるミステリーホラー作品の実写化。ヤマシタは、2011年に「HER」「ドントクライ、ガール」で「このマンガがすごい!2011オンナ編」で1位・2位を独占で獲得するなど、今注目の女性漫画家。
物語は、霊を祓うことができる男=冷川理人(ひやかわ・りひと)と、霊を視ることができる男=三角康介(みかど・こうすけ)のふたりのバディによる除霊ミステリー。「シャーロック・ホームズ」、「相棒」、「探偵はBARにいる」シリーズなどヒット作の多いバディ・ムービーだが、本作のバディとなるふたりは、霊が「視える男」と「祓える男」という心霊探偵。これまでにない新しいバディものとして誕生する。
冷川を演じるのは、映画だけに留まらず、ドラマや舞台など数々の話題作に出演し、人気、実力とも兼ね備えた俳優・岡田将生。本作では、「運命の出会いですよ。僕といると怖くなくなりますよ。」と霊を怖れる三角を“霊祓い”の仕事に勧誘するスゴ腕の除霊師を演じる。一方、突然目の前に現れた冷川と除霊バディを組まされることになる書店員の三角を演じるのは、若手実力派俳優として活躍が目覚ましい志尊淳。昔から霊が視えてしまう体質ながら霊が怖くて仕方がない男を演じる。岡田・志尊のふたりによる新しいバディ、そして本作のポイントともなるふたりで行う除霊シーンにも期待が高まる。
心霊探偵バディとなった冷川・三角のふたりは、刑事・半澤に依頼され、ある不可解な連続殺人事件の謎を追うことに。連続殺人犯の男は自殺、さらに不気味で猟奇的な形で発見された被害者の死体…。そしてこの事件、その死体には、あるメッセージが仕込まれていたのだ――。
事件の真相を追う中で、度々ふたりに聴こえてくる自殺した殺人犯の声。「ヒウラエリカに….だまされた….」。
いったいこの連続殺人事件に隠された謎とは…?“ヒウラエリカ”とは何者なのか…?ふたりはこの事件を解明できるのか…?
“除霊”という分野を題材にしながらも、冷川・三角ふたりの会話はユーモラスかつテンポよく展開し、単なる事件を解決する謎解きに留まらず、ふたりのバディ感の面白さが最大の見どころであり、まさに見ごたえのあるミステリーエンターテインメント作品となる。
監督は、CMディレクターとして、グラブル、資生堂、ソフトバンク、日清カップヌードル、JRA、ENEOS等数々のCMを手掛け、国内外の広告賞を受賞した森ガキ侑大。初の長編映画『おじいちゃん、死んじゃったって。』でも高い評価を得た。映画以外にも、「坂の途中の家」(2019/WOWOW)、「時効警察はじめました」(2019/EX)など、テレビドラマの演出など幅広く活躍中。脚本は、ドラマ「鹿男あをによし」(2008/CX)、「鍵のかかった部屋」(2012/CX)や映画『重力ピエロ』(2009)、『プリンセストヨトミ』(2011)、『本能寺ホテル』(2017)など、数多くの話題作を手掛けてきた相沢友子。
映画の完成と、2020年の劇場公開が待ち遠しい。
コメント一覧
■ 岡田将生
脚本、原作を読ませていただいた時に映像化したら面白くなるなと思いました。リアルとアンリアルの狭間でどう作っていくか今からとてもわくわくしています。原作を尊重しつつ新たなものを作っていける、この作品に関われることがとても楽しみです。志尊さんを始め豪華なキャストの方々とスタッフと一緒にこの映画を盛り上げていけたらなと思っています。楽しみにしていただけたら幸いです。
【岡田将生 プロフィール】
1989年生まれ。東京都出身。2006年芸能界デビュー。『重力ピエロ』『ホノカアボーイ』『僕の初恋をキミに捧ぐ』『ハルフウェイ』など出演作が相次いで公開された09年に映画賞の新人賞を独占。映画、テレビドラマ、舞台など活躍の場を広げ、実力派俳優として活躍している。近年の出演作に『何者』『銀魂』『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』『伊藤くんAtoE』『家族のはなし』『そらのレストラン』など。映画以外にも、NHK連続テレビ小説「なつぞら」、舞台『ハムレット』『ブラッケン・ムーア』等に出演。
■ 志尊淳
原作を読ませて頂き、この作品を実写化する時にある無限の可能性を感じました。俳優を始めてまだ9年ですが、ずっと〝挑戦〟の気持ちを抱きながらやらせて頂いてきた僕にとって2020年、25才になるこの節目の年にこの挑戦と向き合う運命を感じました。岡田さんを始めとする素敵すぎるキャストの皆さん、前準備でお会いした素敵すぎるスタッフさんと共に作品を作れる事に今は高揚が止まりません。
三角が抱いてる様々な葛藤を、成長していく瞬間を、全力で伝えていきたいと思います。
凄いものになりそうです。お楽しみに。
【志尊淳 プロフィール】
1995年、東京都生まれ。2011年芸能界デビュー。2014年『烈車戦隊トッキュウジャー』に出演し注目を集める。近年の主な出演作に、映画『帝一の國』『探偵はBARにいる3』『劇場版おっさんずラブ~LOVE or DEAD~』『HiGH&LOW THE WORST』、ドラマ『半分、青い。』『潤一』(主演)など。第43回エランドール賞新人賞・TVガイド賞ほか、NHKドラマ10「女子的生活」のにおける演技により、第11回「コンフィデンスアワード・ドラマ賞」主演男優賞、文化庁芸術祭テレビドラマ部門放送個人賞を受賞。
■ 森ガキ侑大監督
今回、自分自身が漫画原作を映画化するのは初めての事なのでお話をいただいたときは「挑戦」してみたいと強く思いました。ヤマシタトモコ先生の「さんかく窓の外側は夜」を読ませてもらった時にどうやってこれを映像化すればよいのか?本当に悩んでしまいました。出てくる登場人物がすごく悩みながらも苦しみながらも生き生きしているように僕にはうつりました。そして、わかりあえる人間の距離感、わかりあえない人間の距離感、己の居場所はこの世のどこにあるのかを考えさせられると同時にポップでエンターテインメントに表現されていているこの作品を映画化できる喜びを噛みしめたいです。今まであまりみたことないジャンルの映画が作れればと思っております。その環境は整いました。こんなにもすばらしい役者やスタッフが集まってくれたので、あとは全員でこの物語を丁寧に紡いでいくことができればきっと素晴らしい作品になると思っております。
【森ガキ監督プロフィール】
1983年広島県出身。グラブル、資生堂、ソフトバンク、日清カップヌードル、dマガジン、DAIHATSU、JRAなどのCMを手掛ける。2014年、短編映画「ゼンマイシキ夫婦」にてFOX短編映画祭・最優秀賞受賞、小津安二郎短編映画祭・準グランプリ受賞。その他、CANNES LIONS ACCシルバーなど多数受賞。初の長編映画『おじいちゃん、死んじゃったって。』でも高い評価を得た。現在、映画、ドラマ、CM、MVなど多方面で活躍中。
■ 原作者:ヤマシタトモコ
なんと映画になります。たいへん驚いています。門外漢ゆえまるっとお任せいたしまして、一体どんなふうに映画に
なるのかドキドキしています。漫画を応援してくださっている皆さんと、新しく作品にふれてくださる方にお楽しみいただけるものになっていたら嬉しく思います。
【ヤマシタトモコ プロフィール】
2005年に漫画家デビュー。同年「ねこぜの夜明け前」でアフタヌーン四季賞・夏のコンテストを受賞。2007年「くいもの処明楽」が「このマンガがすごい!(BL部門)」で1位を獲得。近年、一般コミックでの活躍がめざましく「HER」「ドントクライ、ガール」で「このマンガがすごい!2011 オンナ編」の1位・2位独占という快挙を成し遂げた。2013年「月刊MAGAZINE BE×BOY」にて「さんかく窓の外側は夜」を連載開始。
ストーリー
書店で働く三角康介は、一見普通の青年だが、幼い頃から幽霊が見える特異体質に悩まされていた。ある日、書店に除霊師・冷川理人がやってくる。「私といれば怖くなくなりますよ」の一言で、三角は冷川と除霊作業の仕事を共にすることになる。そんな中、ふたりは刑事・半澤より一年前に起きた連続殺人事件の話を持ち掛けられる。調査をはじめたふたりは、やがて遺体を発見するが、その遺体には呪いがかけられていたのだ。真相を探るふたりに度々聴こえてくる死んだ殺人犯の声。そしてふたりはある言葉にたどりつく―――。
「ヒウラエリカに….だまされた….」。それはふたりがこれまでの除霊作業で度々耳にしてきた名前だった。彼女は何者なのか?彼女の目的は?ふたりはこの事件を解明できるのか…?
作品タイトル:『さんかく窓の外側は夜』
出演:岡田将生、志尊淳
原作:ヤマシタトモコ「さんかく窓の外側は夜」(リブレ刊)
監督:森ガキ侑大(『おじいちゃん、死んじゃったって。』「坂の途中の家」「時効警察はじめました」)
脚本:相沢友子(『重力ピエロ』『プリンセストヨトミ』『本能寺ホテル』「トレース~科捜研の男~」)
撮影:2020年1月15日~2月中旬予定
配給:松竹
公式Twitter:@sankakumadoeiga
公式サイト:2020年4月末開設
コピーライト:(C)2020映画「さんかく窓の外側は夜」製作委員会 (C)Tomoko Yamashita/libre
2020年公開