山田洋次監督作品最新作『キネマの神様』で、3月に新型コロナウイルスによる肺炎の悪化で逝去したW主演の1人・志村けんさんの代役が沢田研二さんに決定した。また、山田組一同が、志村さんへの思いを胸に、前を向いていく思いを込めたメッセージビジュアルも発表された。
突然の訃報に、動揺を隠すことができなかったという山田監督をはじめとするキャスト・スタッフ。政府による緊急事態宣言が発出し、撮影は長期中断を余儀なくされたが、「この作品の撮影を無事に終わらせ、作品を完成させることが、志村さんへの一番の供養になる」と、撮影が再開できる日を想像し、志村さんが演じる予定だったゴウのキャスティングを行った。
かつては同じ事務所の先輩後輩関係で非常に仲が良く、「8時だョ!全員集合」「ドリフ大爆笑」などの番組、共同のラジオ番組「ジュリけん」やコントなどで志村さんと多く共演していた沢田さんが、志村さんの遺志を継ぐ。なお、沢田さんの映画出演は14年振り、山田監督作品へ参加は1982年の『男はつらいよ 花も嵐も寅次郎』以来、38年振りとなる。
志村さんから沢田さんにバトンが渡り再始動する本作。公開は当初予定の2020年12月を見送り、2021年で調整されている。
コメント一覧(敬称略)
◆沢田 研二
志村さんの、お気持ちを抱き締め、やり遂げる覚悟です。
◆株式会社イザワオフィス 代表取締役社長 井澤 健
長年親交のあった沢田研二さんがご出演されると聞き、志村けんも大変喜んでいると思います。作品の完成を心待ちにしております。
◆房 俊介(ふさ しゅんすけ)プロデューサー
人生のおかしさや哀しみ、夢や挫折を背負い、繊細な狂気をまとった主人公のゴウ。
志村さんは、この役を演じる事をとても楽しみにしておられました。残念でなりません。心からご冥福をお祈り致します。
兼ねてから志村さんと縁が深い沢田研二さんは、誰よりも志村さんの想いを抱きしめ、取り組んでいただけると思います。
かつて『男はつらいよ』でご一緒した山田監督は「志村さんとは違うゴウちゃん。
沢田研二さんならば、別なゴウちゃんの魅力を引き出してくれると確信しています」と仰っております。
周りを包み込む暖かい色気、唯一無二の感性を持ち合わせた沢田研二さんと、新たな『キネマの神様』を描いていきたいと思います。
家族にも見放されたダメ親父に“映画の神様”が奇跡をもたらす――
時代を越えた【愛と涙】の感動ストーリー!
ストーリー
無類のギャンブル好きなゴウ(沢田研二)は、妻・淑子(宮本信子)や家族に見放されたダメ親父。
そんな彼にも、たった一つだけ愛してやまないものがあった。それは【映画】――。行きつけの名画座の館主・テラシンとゴウは、かつて映画の撮影所で働く仲間だった。若き日のゴウ(菅田将暉)たちは、時代を代表する名監督やスター俳優に囲まれながら夢を追い求め、青春を駆け抜けていた。しかしゴウとテラシンがともに食堂の娘(永野芽郁)へ恋心を抱き、運命の歯車は狂い始める…。
時代を越えて繰り広げられる、愛と友情の物語。若き日のゴウが信じ続けた“映画の神様”が、時を越えてひとつの家族に奇跡をもたらす――。
作品タイトル:『キネマの神様』
出演:沢田研二 菅田将暉 永野芽郁 宮本信子
監督:山田洋次
脚本:山田洋次 朝原雄三
原作:原田マハ「キネマの神様」(文春文庫刊)
配給 :松竹
公式サイト:https://movies.shochiku.co.jp/kinema-kamisama/
公式Twitter :@kinema_kamisama
コピーライト:(C)2021「キネマの神様」製作委員会
2021年 公開予定
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