新型コロナウイルス感染拡⼤の影響で、公開を延期していた映画『もち』が、いよいよ7⽉4⽇(土)より渋⾕ユーロスペース他全国ロードショーとなる。
この度、養⽼孟司さん(解剖学者)と茂⽊健⼀郎さん(脳科学者)からのコメントが到着、本作の魅力を独⾃の⽬線で語った。
本作は⼩さな村に⽣きる市井の⼈々の話だが、その⼟地に脈々と⽣活に馴染んでいる⽂化を継承してきた人たちでもある。ただ、その⽂化も今や消えつつある。
さらに、コロナ禍で⽂化の変化のスピードが早まっていく中で、<根を張って⽣きることの⼤切さ>が⾒直されている。
これからの世界を⽣き残っていくためのヒントを⽇本の古来の伝統・⽂化から投げかけ、次の時代に突き進むことを⽰唆してくれる養⽼さん、茂⽊さんからのコメントは以下の通り。
コメント一覧
養⽼孟司さん(解剖学者)
全体にとても懐かしいという感じです。特別な出来事はないけれど、⽇本⼈が⽇常を⽣きるとは、こういうことなんだと納得します。
若者にも年配者にも⾒てもらいたいと思います。
茂⽊健⼀郎さん(脳科学者)
これは、過ぎ去るものと永遠のまことの「出会い」の映画だ。⼈⽣で⼀度しか経験しないときめきの瞬間があざやかによみがえる。「物語」の間から浮かび上がる「素顔」のなんとも⾔えない魅⼒。巨匠キアロスタミの名作を思い起こさせる忘れがたいシーンの数々。私たちは少⼥といっしょにあこがれ、惑い、そして卒業していく。
ユーロスペースにて公開記念イベント開催決定!
■7⽉6⽇(⽉) 19時10分の回上映終了後
ゲスト:中島信也さん(東北新社副社⻑・CMディレクター)×⼩松真⼸監督
■7⽉10⽇(⾦) 19時10分の回上映終了後
ゲスト:嬉野雅道さん(「⽔曜どうでしょう」ディレクター)×⼩松真⼸監督
※詳細は「もち」公式サイト(mochi-movie.com)やユーロスペース公式サイト(eurospace.co.jp)にてご確認ください。
ストーリー
⼭々に囲まれ、冬には雪深くなる地で、古くから根付いているのは、「もち」の⽂化。
⼀つの⾅(うす)でもちをついて、みんなで⾷べる-それは当たり前のように、ずっと続いて来た習慣。
おばあちゃんの葬式で、⾅と杵でつく昔ながらの⽅法でどうしても餅をつきたいと⾔い張るおじいちゃん。家族は、そんな⾯倒なことをしなくても、餅つき機で同じように美味しいものができると⾔ったが、頑なに餅をつくという。ユナはそんなおじいさんの⼼の機微を感じてそっと寄り添う。⽣徒の減少から中学校の閉校が決まり、最後の⼀年を終えると学校もなくなる。
ユナの世界も刻々と変化をしていき、友⼈、憧れの⼈が離れていくことへの不安を覚えていく。
そして彼⼥は問う、「努⼒しないと忘れてしまうものなんて、なんだか本物じゃないみたい―」。
映画に刻まれた少⼥のかけがえのない瞬間が⼼に突き刺さるのは、「忘れたくない」思いと「思い出せない」現実の狭間-私たちはいつも、その間にいるから。
作品タイトル:『もち』
出演:佐藤由奈(ユナ) 蓬田 稔(おじいちゃん) 佐藤詩萌(シホ) 佐々木俊(タツ兄) 畠山育王(先生) 他
エグゼクティブプロデューサー:及川卓也
監督・脚本:小松真弓
プロデューサー:谷田督夫
音楽:Akeboshi
撮影:広川泰士 照明:タナカヨシヒロ 録音:小川秀樹 整音:丸井庸男 編集:遠藤文仁
スペック:カラー/日本/16:9/5.1ch/61分
製作:マガジンハウス、TABITOFILMS
協力:JA共済
配給:フィルムランド
公式サイト:mochi-movie.com
公式Instagram:mochi_movie2020
コピーライト:(C)TABITOFILMS・マガジンハウス
7月4日(土)よりユーロスペース他にてロードショー!
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