新型コロナウィルスの影響により、公演中止が続いていた歌舞伎座。2月公演の千穐楽以来、しばらく公演を見合わせていたが、8月1日(土)より再び歌舞伎座の幕が開いた。
この度、5ヶ月ぶりの歌舞伎座再開にあたり、「八月花形歌舞伎」に出演する、松本幸四郎・市川猿之助・片岡愛之助・中村勘九郎・中村七之助から、再開する劇場に向けて、応援と喜びを語るコメント映像が公開された。
松本幸四郎は、「ついにこの日がきたという想いで幸せです。またそれを務める責任というものが大きなものだと感じ、幸せと緊張の両方がマックスという感じです。皆様には歌舞伎というファンタジーの世界に飛び込んで頂きたいと思っています。」と歌舞伎座での公演が再開される喜びを熱くコメント。
市川猿之助は、「我々もそうですが、お客様も不安だと思います。しかし、歌舞伎座は万全を期して勤めておりますので、どうかご安心なさって、最大限の注意を払って最大限の喜びを味わいに、劇場に来て頂きたいと思っております。」とコメントを寄せた。
また、自分の中で歌舞伎のない人生は考えられないと語る片岡愛之助は「歌舞伎座は非常に安全・安心でございます。最善の努力と安全を心がけてやらせて頂きます。僕たちはお客様が神様でございます。今後の歌舞伎を見据えてぜひご参加くださいませ。」と、劇場の安全性と来場者への呼びかけを行った。
中村勘九郎は「生の魅力、生のパワーというものを感じ取れる場所が劇場だと思っています。歌舞伎座は歌舞伎役者にとりまして聖地でございます。先人たちの思いがこもった劇場ですので、ここで芝居ができることを大変嬉しく思っています。」、中村七之助は「歌舞伎を観たことがない方々には難しいものだとか、遠い存在だなと思われるのですが、いちばん歌舞伎はお客様があって舞台が成立するといっても過言ではありません。江戸の歌舞伎が元となり、芯に演劇があるというところが一番の魅力です。」と、劇場で観る魅力を語ると共に、再開にあたり劇場への感謝の気持ちを語った。
四部制、各部一演目で幕間なしという初の試みを行う本公演。客席数も減らし、感染防止のために万全を期して、演者とお客様の安全を第一に努めている。ぜひ安心して本公演の鑑賞をお楽しみいただきたい。
「八月花形歌舞伎」
■日程:
2020年8月1日(土)~26日(水) ※休演 7日(金)、17日(月)
■時間:
第一部 午前11時~
第二部 午後1時45分~
第三部 午後4時15分~
第四部 午後7時~
※開場は開演の40分前を予定
■料金:
1等席 8000円/2等席 5000円/3階席 3000円
※1・2階桟敷席および4階幕見席の販売はございません。
■演目と配役:
第一部 連獅子
狂言師右近後に親獅子の精 片岡愛之助/狂言師左近後に仔獅子の精 中村壱太郎/
浄土の僧遍念 中村橋之助/法華の僧蓮念 中村歌之助
第二部 棒しばり
次郎冠者 中村勘九郎/太郎冠者 坂東巳之助/曽根松兵衛 中村扇雀
第三部 吉野山
佐藤忠信実は源九郎狐 市川猿之助/逸見藤太 市川猿弥/静御前 中村七之助
第四部 与話情浮名横櫛
切られ与三郎 松本幸四郎/妾お富 中村児太郎/番頭藤八 片岡亀蔵/
和泉屋多左衛門 市川中車/蝙蝠の安五郎 坂東彌十郎
■チケット購入:
チケットWeb松竹(24時間受付)http://www1.ticket-web-shochiku.com/t/
チケットホン松竹(10:00~17:00) 0570‐000‐489
■公演情報詳細:
https://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/play/683/