まもなく開局30周年を迎えるWOWOWが全12話の長編で挑む、本格社会派大作「連続ドラマW トッカイ ~不良債権特別回収部~」が2021年1月放送スタート予定だ。
銀行から国策会社「住宅金融債権管理機構(のちの整理回収機構)」へと出向となり、熱い理想と怒りを持って通称「トッカイ(不良債権特別回収部)」の指揮を執る主人公・柴崎朗に伊藤英明、破綻した住専出身でチームの最若手ながら明るく前向きに邁進する葉山将人役にジャニーズの若手実力派・中山優馬の出演が発表となり、注目を集めている本作。この度、トッカイの精鋭たちを演じる4名のキャストが追加発表された。
旧住専出身でチームの紅一点であり、女性が働きにくい時代に仕事に情熱を注ぐ多村玲に広末涼子。銀行からの出向組で、大手銀行マンとしてのプライドの高さゆえに柴崎たちと対立する塚野智彦役に萩原聖人。旧住専出身で、穏やかな性格からチーム内の銀行出向組と旧住専組との間で潤滑油的存在でもある岩永寿志に矢島健一。そして、社会的弱者のために常に権力と闘ってきた日本弁護士連合会元会長で、住宅金融債権管理機構の社長、東坊平蔵役に橋爪功の出演が決定した。
時代は令和となったが、バブルから30年経った現在、コロナ禍で日本経済が不安定な今だからこそ、振り返るべき時代がある――。
バブル経済崩壊後の1996年、経営破綻した住宅金融専門会社(住専)の不良債権取り立てを目的とした国策会社「住宅金融債権管理機構」が設立された。中でも悪質債務者への取り立てを任務とする不良債権特別回収部(通称・トッカイ)の奮闘は想像を絶するものであった。その彼らの苦闘を描いたノンフィクションがこのドラマの原作「トッカイ バブルの怪人を追いつめた男たち」だ。本作は「連続ドラマW しんがり~山一證券 最後の聖戦~」「連続ドラマW 石つぶて ~外務省機密費を暴いた捜査二課の男たち~」に続く、ノンフィクション作家・清武英利の著書の映像化第3弾となる。
6兆7800億円もの不良債権を回収するために集められた精鋭たちは、不動産王や闇金融、怪物商人らと長きにわたる熱き闘いを繰り広げる。泥沼の債権回収に立ち向かい、国民の税金を守るため命を懸けて闘う物語は、今、大きな社会不安の中にあるすべての日本人に届けたい壮大な人間ドラマだ。監督は映画『空母いぶき』『Fukushima50』など大作映画を手掛けてきた若松節朗。脚本は「しんがり」「石つぶて」の戸田山雅司が手掛ける。
狂乱のバブル時代から現代に至るまで、激震が走り続ける日本の金融界を、社会情勢や国民感情を織り交ぜながら描き、その裏で奮闘する名もなき精鋭たちの生き様に焦点を当てた本作は、「連続ドラマW」の真骨頂とも言える。
今後、トッカイの精鋭たちが長きに亘る死闘を繰り広げる悪質債務者や策略を巡らす政治家たちなど、更なるキャストの発表にも期待が高まる。
キャストコメント(※敬称略)
■広末涼子(多村玲役)
本作のオファーを受けた際のお気持ちや脚本を読んでみての印象、また多村玲役を演じられることについての意気込み
ドラマWへの参加、そして若松監督との作品作りにワクワクしながら台本を読ませていただきました。
時代背景や普段使い慣れない言葉の羅列に正直始めは戸惑いましたが、戦う男たちの情熱に引き込まれ、気付けば物語に没頭していました。
視聴者の皆様へメッセージ
激動の時代の男社会で、共に戦う女性像を強く凛々しく美しく!演じられるよう頑張ります。
是非、ご覧ください!!
■萩原聖人(塚野智彦役)
原作・清武氏による映像化シリーズ全作品にご出演となったお気持ちや塚野智彦役を演じられることについての意気込み
この日本という国で実際に起きた知られざる史実、そして闘い続けた人々の生き様をフィクションとしていかにドラマチックに伝えられるかということが、このシリーズらしさであり、若松監督チームだからこそ出来ることなので、非常にワクワクしながら演じています。
江口洋介さん主演の「しんがり」、佐藤浩市さん主演の「石つぶて」とこれまでの二作品でチームが洗練されてきて、信頼も積み重なってきました。今回は新たに伊藤英明さんが主演という新鮮さの中で距離感と緊張感を大事にしていきたいと思ってます。
若松組というチーム自体がまさに「トッカイ」のチームとしてあるべき理想の姿に繋がっているようにも思います。
視聴者の皆様へメッセージ
難しい作品、というイメージを持たないで是非見て頂きたいと願っています。
この日本の経済や歴史の裏側にあった出来事を、ドラマに登場するそこに生きた人間たちの姿を通して感じていただけたら嬉しいです。
何が正しく何を信じていいか分からない混沌とした世の中で、時代の変わり目になるであろう今だからこそ、ご覧いただいた方に何か残る作品になると確信しています。
■矢島健一(岩永寿志役)
原作・清武氏による映像化シリーズ全作品にご出演となったお気持ちや岩永寿志役を演じられることについての意気込み
「しんがり」「石つぶて」「トッカイ」の時代を僕は全てリアルタイムで生で間近で見てきました。そんな作品に参加できる、しかもこのチームで‼️こんな楽しいことは中々無いです。「しんがり」ほど厄介な単語も無くて、「石つぶて」の様なイヤな奴の役でも無く、楽しく仕事させて頂いてます。本当にこのチームと仕事ができて光栄です。
視聴者の皆様へメッセージ
視聴者の皆さん、広末さん綺麗です。是非観て下さい。
■橋爪功(東坊平蔵役)
本作のオファーを受けた際のお気持ちや脚本を読んでみての印象、また東坊平蔵役を演じられることについての意気込み
モデルになった中坊公平という方は、以前から興味があるというか、妙に気になった人でした。
ですから今回のオファーは、うれしかったのですが、個人的にファンというのは実在の人物を演じる時にもしかしたら邪魔になるかもしれない…。少し悩ましいですね。
視聴者の皆様へメッセージ
清武さんの原作「トッカイ」をお薦めします。
そして、硬流のドラマを作らせたらピカイチのWOWOW作品を二重に楽しんでみてください。
ストーリー
1996年、あおば銀行の四ツ橋支店融資部の柴崎朗(伊藤英明)は、経営破綻した住宅金融専門会社(住専)の不良債権回収を目的とした国策会社「住宅金融債権管理機構(住管機構)」への出向を命じられる。そこには、柴崎と同様に銀行からの出向組のほか、経営破綻した住専の元社員たちが集められていた。「不良債権を1円残らず回収する」--その至上命題とともに彼らに背負わされた不良債権回収額は、6兆7800億円と想像を絶するものであった。バブル経済が崩壊し、経営破綻した住専の不良債権処理のため、政府は6850億円もの税金を投入し、国民の怒りを買った。その失政のツケを負わされるかのごとく集められたのがこのトッカイの面々であった。回収の最前線に集められた彼らは、バブル経済に踊った怪商、不動産王、暴力団ら悪質債務者と対峙し、国民の税金を守るために命を懸けた熱き闘いを繰り広げることとなる。
出演:伊藤英明 中山優馬 広末涼子 矢島健一 / 萩原聖人 橋爪 功 ほか
原作:清武英利「トッカイ バブルの怪人を追いつめた男たち」(講談社刊)
監督:若松節朗(「連続ドラマW 石つぶて ~外務省機密費を暴いた捜査二課の男たち~」『沈まぬ太陽』)、村谷嘉則
脚本:戸田山雅司(「連続ドラマW 石つぶて ~外務省機密費を暴いた捜査二課の男たち~」「スペシャリスト」)
音楽:住友紀人(「連続ドラマW 石つぶて ~外務省機密費を暴いた捜査二課の男たち~」『テルマエ・ロマエ』)
制作協力:共同テレビ
製作著作:WOWOW
特設サイト:https://www.wowow.co.jp/drama/original/tokkai/
2021年初頭WOWOWプライムにて放送スタート
全12話【第1話無料放送】
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