松竹の前身となる松竹キネマ合名社の設立、そして数々の名作を創り出した蒲田撮影所の開所を迎えた1920年から、日本映画史を飾る傑作・ヒット作の製作、配給、興行を続け、2020年松竹映画は100周年を迎えた。
そんな松竹映画100周年を記念した作品『キネマの神様』が2021年全国ロードショーとなる。監督は日本映画界を代表する山田洋次、原作はこれまで数々の文学賞を受賞してきた人気小説家・原田マハによる「キネマの神様」。
先日、沢田研二・菅田将暉・永野芽郁・宮本信子の4名が揃ったキャラクタービジュアルが解禁された際には、「ポスターを観ただけで泣けた」、「公開が楽しみでなりません」、「キネマの神様ありがとう」といったコメントが寄せられていた本作。
そしてこの度、新たなキャストとしてRADWIMPSの野田洋次郎が出演することが決定した。野田は、ゴウ(菅田)とともに撮影所で青春を駆け抜け、映画に夢を見た盟友・テラシンを演じる。
野田洋次郎といえば、言わずと知れた4人組ロックバンド・RADWIMPSとして活動し、独特の世界観で特に若い世代から熱狂的支持を集めている。さらに、illionとしてのソロ活動をはじめ、大物アーティストへの楽曲提供や、映画『君の名は。』(2016)の主題歌・劇中歌を手掛け空前の大ヒットを生み出すなど、まさに日本を代表するアーティストだ。一方、野田は誰もが認める”俳優”でもある。2015年に公開した『トイレのピエタ』で初主演を務め、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した。
その後も数々のドラマや映画に出演し、今年はNHK連続テレビ小説「エール」に出演し、朝ドラ初出演で魅せたその存在感に世間が注目した。そんな彼がついに、巨匠・山田洋次監督作品に初出演を果たす。菅田将暉とは、ドラマ「dele」(2018、テレビ朝日)の第4話にゲスト出演して以来、約2年半ぶり二度目の共演となる。
野田演じる若き日のテラシンは、主人公のゴウと共に撮影所で映写技師として働き、「将来は自分の名画座を持ちたい」と熱く夢を語る真面目で誠実な男だが、女性に対してはめっきり不器用という役どころ。芯があり愛情深い、それでいて哀愁漂う、深みのある役を演じ、俳優・野田洋次郎の新境地を見せている。今回新たに公開されたビジュアルには、その誠実でひたむきな、心優しいテラシンの姿が映し出されている。
そして、このビジュアルは先日公開された4名のビジュアルとともに虹の架け橋で繋がるデザインとなっており、野田が物語に新しい風を吹き込んでいる。今後新たに発表されるキャストも、一人一人のビジュアルが徐々に繋がっていく予定となっており、『キネマの神様』の世界がどのように紡がれていくのか、大いに期待が膨らむ。
野田洋次郎 コメント
この度『キネマの神様』に参加させて頂きました。物心ついた時からずっと山田監督の映画の世界に触れていた者として、今回頂いたお話はどこか絵空事のようでした。山田監督の演出は明確で、緻密で、何より映画への愛が溢れ出していました。もっともっと触れていたいと、監督の話を聞いてみたいと終盤に向かうに連れ名残惜しくなりました。きっとご覧になった誰しもが映画の持つ魔法に心を強く打たれることと思います。『キネマの神様』をどうぞお楽しみに。
ストーリー
ギャンブル漬けで借金まみれのゴウ(沢田研二)は妻の淑子(宮本信子)と娘の歩にも見放されたダメ親父。そんな彼にも、たった一つだけ愛してやまないものがあった。それは「映画」———。
若き日のゴウ(菅田将暉)は助監督として撮影に明け暮れる傍ら、食堂の娘・淑子(永野芽郁)に恋をし、映写技師・テラシンとともに夢を語らい、青春の日々を駆け抜けていた。しかしゴウは初監督作品「キネマの神様」の撮影初日に転落事故で大怪我をし、その作品は幻となってしまう。
半世紀後の2020年。あの日の「キネマの神様」の脚本が出てきたことで、沈みかけていたゴウとその家族は再び動き始める—。
作品タイトル:『キネマの神様』
出演:沢田研二 菅田将暉 永野芽郁 野田洋次郎 宮本信子
監督:山田洋次
脚本:山田洋次 朝原雄三
原作:原田マハ「キネマの神様」(文春文庫刊)
配給:松竹
公式サイト:https://movies.shochiku.co.jp/kinema-kamisama/
公式Twitter:@kinema_kamisama
公式Instagram:https://www.instagram.com/kinema_kamisama/
コピーライト:(C)2021「キネマの神様」製作委員会
2021年 全国ロードショー
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