昨年度、東京フィルメックス最優秀作品賞を受賞した『羊飼いと風船』が2021年1月22日(金)より、シネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショーとなる。
本作は、これまで国内外40以上の映画賞に輝いてきたチベット映画の先駆者ペマ・ツェテン監督による日本劇場公開初作品。
伝統と近代化の狭間で揺れるチベットの3世代家族を描いた本作は、まさに今のチベットに生きる女性が置かれている状況が描かれており、白黒つけられない複雑な環境こそ国を超えて共感できる作品となっている。
この度、本作の公開に先駆け、下記日程においてトークイベント付き一般試写会の実施が決定いたしました。
話題の本作をいち早くご鑑賞いただける貴重な機会となりますので、お見逃しなく…!皆様のご応募を心よりお待ちしております。
【重要】『羊飼いと風船』試写会中止のご案内(2021年1月5日)
2021年1月4日に、映画『羊飼いと風船』トークイベント付き一般試写会の開催中止が決定いたしました。以下に、映画公式SNSでの発表内容を転載させていただきます。
すでにご招待状を発送済みのご当選者の皆様には、大変ご迷惑をおかけすることになり、誠に申し訳ございません。
何卒、ご理解くださいますよう、心よりお願い申し上げます。
(2021年1月5日 アネモ編集部)
※映画『羊飼いと風船』公式twitterより転載
この度、1月13日(水)に開催を予定しておりました『羊飼いと風船』試写会ですが、日本国内における新型コロナウイルス感染症拡大の対策として、協議の結果、本試写会の開催中止を決定致しました。 何卒、ご理解・ご協力賜りますよう宜しくお願い致します。
『羊飼いと風船』トークイベント付き一般試写会5組10名様ご招待!
【日時】2021年1月13日(水)18:30開場/19:00開演
【場所】映画美学校試写室(東京都渋谷区円山町1-5 KINOHAUS B1)
※上映終了後、30分程度トークイベントを開催
※応募締切:2020年12月16日(水)
【ご注意事項】
※本イベントは郵送(招待状)にて当選をご案内いたします。
※当選者ご本人を含む2名様のご招待となります。お二人の場合は必ず一緒にご入場ください。
※当日は招待状を必ずご持参ください。
※都合により、ゲストは予告なく変更、イベントが中止、日程変更となる場合があります。予めご了承ください。
※当日はメディアの取材が入る予定です。お客様が取材等で映り込む場合がありますので、予めご了承ください。
※消防法により満員の場合はご入場をお断りする場合がございます。
※いかなる場合でも開演後の入場はできません。予めご了承ください。
※場内での録音・録音機器の使用を固く禁止致します。
【新型コロナ対策に伴う注意事項】
※本イベントは、新型コロナウィルス対策の下で実施いたします。
※新型コロナウィルス感染症に関する政府の発表等状況を鑑み急遽中止とさせて頂く場合がございます。
※ご来場の際は体調管理徹底・マスク着用のうえ、ご入場時のアルコール消毒・検温にご協力ください。
※37.5度以上の体温が検出された場合、入場をお断りする場合ございます。
※状況に応じて、座席制限を行う場合がございます。
※トーク登壇者における飛沫防止のため、1列目は全て潰してご案内いたします。
※必要に応じまして、ご入場時に署名も行う予定です。予めご了承ください。
※会場内での大声での会話などは控えていただくようお願い申し上げます。
※試写会当日を含む2週間以内に、参加者とその同居人に発熱や咳等の症状がある場合は試写会に参加できません。
※試写会や試写参加を目的とした移動中などで新型コロナを含む疾病に感染した場合、責任は負いかねます。
【anemo編集部からのお知らせ】
※試写会の中止・延期が生じた際には、映画公式SNSおよび本ページにてご案内させて頂きますので、ご確認くださいますようお願い申し上げます。
※プレゼントは終了いたしました。たくさんのご応募をいただき、誠にありがとうございました。
神秘の地・チベット――
変わりゆく時代の狭間で生きている人たちがいる。
神秘の地・チベットの大草原。牧畜をしながら暮らす、祖父・若夫婦・3人の息子の三世代の家族。昔ながらの素朴で穏やかな生活をしていたが、受け継がれてきた伝統や価値観は近代化によって少しづつ変わり始めていた。そんなある日、子どもたちのあるいたずらによって、家族の間にさざ波が起き始める…。
信仰との向き合い方、牧畜民として生きる厳しさ、伝統的な役割を果たしてきた女性たちの選択――それぞれの想いは交錯し、チベットの空に浮遊していく。
時代に翻弄される家族のジレンマを時にユーモアを込めて紡ぎだし、広大な草原、猛々しい羊たち、厳しい土地で生きる人間のたくましさを圧倒的な映像美をもって映し出す。
変わりゆくチベットの狭間で生きる人たちの姿に我々は強く心を掴まれ、余韻を残すラストに「あなたならどうする?」と問いを投げかけられるに違いない。
キアロスタミ、ウォン・カーウァイも絶賛した、チベット映画の先駆者ペマ・ツェテン監督による初の日本劇場公開作!
監督は、作家としても高い実績をもつ、チベット映画の先駆者ペマ・ツェテン。
故郷・チベットの市井の人々に寄り添う眼差しで作品を生み出し、これまでに国内外の映画祭で40以上の賞を受賞。イランの名匠アッバス・キアロスタミや中国のウォン・カーウァイも、その才能に惚れ込み高く評価した。
本作もヴェネチア国際映画祭をはじめ、世界中の映画祭に出品され「小説を読むかのような豊かなタペストリー、なかなかこんな映画には出会えない!」(Asian Movie Pulse)「賢明で、叙情的なユーモアに満ちている」(FIVE FLAVOURS)など絶賛評が並んだ。
そして、もはや常連となった東京フィルメックスでは、その高いクオリティと詩的な世界観が評価され、「オールド・ドッグ」(11)、「タルロ」(15)に続き、審査員満場一致で3度目の最優秀作品賞に輝いた。本作が、待望の日本劇場初公開作品となる。
大自然のなかで生きる、説得力のある演技
物語を彩る撮影や心揺さぶる音楽
母親役を演じるのは、舞台俳優のソナム・ワンモ。複雑な心の揺れを見事に演じている。
そして父親役を演じるのは、ペマ監督作品の常連であるジンバ。一家を支える大黒柱のたくましさ、その陰で苦悩する姿が印象深い。
さらに演技経験のない子どもたちの天真爛漫な姿が生き生きと輝く。撮影の1ヶ月前から一緒に過ごしたことで、この家族が確かにそこに生きているという説得力を持たせている。
また、撮影は監督の故郷である青海湖の近辺で主に行われた。
撮影・リュー・ソンイエが作り出す、詩的で幻想的な映像美には思わず息を呑み、ペイマン・ヤズダニアンが奏でる心揺さぶる旋律が、物語を大きく盛り上げている。
監督プロフィール
監督・脚本|ペマ・ツェテン
Pema Tseden
チベットの監督・脚本家・作家。
1969年、中国青海省海南チベット族自治州貴徳県に生まれる。
91年、西北民族学院に入学し、在学中に小説家デビュー。「誘惑」「死の色」「タルロ」など、チベット語と中国語で出版され、国内外で数々の文学賞を受賞。英語、フランス語、ドイツ語、日本語、チェコ語、韓国語にも翻訳される。02年には北京電影学院に入学し、文学部で映画脚本と監督学を学び映画製作を始める。故郷の人々の生活に深く迫り、リアルで綿密な描写によって、チベットの「今」を浮き彫りにする作品を次々と発表し、イランの名匠アッバス・キアロスタミや、中国のウォン・カーウァイから賞賛されるなど、高い評価を受ける。
主な作品に、「静かなるマニ石」(05)、「ティメー・クンデンを探して」(09)、「オールド・ドッグ」(11)、「タルロ」(15)、「轢き殺された羊」(18)など。ヴェネチア国際映画祭、ロカルノ国際映画祭、トロント国際映画祭など主要な国際映画祭にてノミネート、作品賞、監督賞、脚色賞など40以上の国内外の賞を受賞している。前作「轢き殺された羊」(18)は第75回ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門で脚本賞を受賞している。また東京フィルメックスの常連としても知られており、これまで4作品が上映され『羊飼いと風船』で、見事3度目の最優秀作品賞に輝いた。
フィルモグラフィー
2004 草原(短編)
2005 最後の防雹師(TVドキュメンタリー)
2005 静かなるマニ石
2008 1983年、パンタロンは風にはためく
2009 ティメー・クンデンを探して
2010 千年の菩薩道 サムイェ寺 パドマサンバヴァの足跡(TVドキュメンタリーシリーズの1作)
2011 オールド・ドッグ
2014 五色の矢
2015 タルロ
2018 轢き殺された羊
2019 羊飼いと風船
ストーリー
神秘の地・チベットの大草原。牧畜をしながら暮らす、祖父・若夫婦・3人の息子の三世代の家族。昔ながらの素朴で穏やかな生活をしていたが、受け継がれてきた伝統や価値観は近代化によって少しづつ変わり始めていた。そんなある日、子どもたちのあるいたずらによって、家族の間にさざ波が起き始める…。
作品タイトル:『羊飼いと風船』
出演:ドルカル:ソナム・ワンモ
タルギェ:ジンバ
シャンチュ・ドルマ(尼僧):ヤンシクツォ
監督:ペマ・ツェテン
脚本:ペマ・ツェテン
撮影監督:リュー・ソンイエ
美術:タクツェ・トンドゥプ
編集:リアオ・チンスン、ジン・ディー
音楽:ペイマン・ヤズダニアン
英題:BALLOON 原題:気球 字幕:齋藤敦子 字幕監修:星泉
102分|中国| 1.85:1(ビスタ)|チベット語|カラー| DCP | 2019年
配給:ビターズ・エンド
公式サイト:http://www.bitters.co.jp/hitsujikai/
コピーライト:(c)2019 Factory Gate Films. All Rights Reserved.
2021年1月22日(金)より、シネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー!