混迷を極めるシリア内戦で秘密裡に行われるインターネットを駆使した情報戦、ニュータイプの戦争と言われる闘いを捉えたドキュメンタリー『ラッカは静かに虐殺されている』が4月14日(土)より公開される。この度、本作の予告編が解禁された。
『カルテル・ランド』のマシュー・ハイネマンが監督した『ラッカは静かに虐殺されている』は戦闘が激化し混迷を極めるシリア内戦で秘密裡に結成された市民ジャーナリストたちと「イスラム国」(IS)とのSNSを駆使した情報戦、ニュータイプの戦争と言われる闘いを、現実の出来事とは思えない壮絶な緊迫感で捉えている。
予告編は「死亡者43万人」「戦後最悪の人道危機と言われるシリア内戦」という混迷を極めるシリア情勢を伝えるテロップから始まり、メディアが報道できないシリアの惨状を市民ジャーナリスト集団“RBSS”がインターネットを駆使して世界へ発信する場面を捉える。「スマートフォンはどんな武器よりも強い」と語り、 暗躍するRBSSの発信力に脅威を感じたISはメンバーの暗殺計画に乗り出す。仲間や家族が次々と殺されていく現実とは思えないような衝撃の展開を迎え「我々が勝つか皆殺しされるかだ」と語る市民ジャーナリストの映像が映し出される。
ストーリー
次々と殺されていく仲間や家族。そして暗殺の魔の手は、自らにも忍び寄る。
ドキュメンタリー史上、最も緊迫した90分
戦後史上最悪の人道危機と言われるシリア内戦。2014年6月、その内戦において過激思想と武力で勢力を拡大する「イスラム国(IS)」がシリア北部の街ラッカを制圧した。かつて「ユーフラテス川の花嫁」と呼ばれるほど、美しかった街はISの首都とされ一変する。爆撃で廃墟と化した街では残忍な公開処刑が繰り返され、市民は常に死の恐怖と隣り合わせの生活を強いられていた。海外メディアも報じることができない惨状を国際社会に伝えるため、市民ジャーナリスト集団“RBSS”( Raqqa is Being Slaughtered Silently/ラッカは静かに虐殺されている)は秘密に結成された。彼らはスマホを武器に「街の真実」を次々とSNSに投稿、そのショッキングな映像に世界が騒然となるも、RBSSの発信力に脅威を感じたISは直ぐにメンバーの暗殺計画に乗り出す――。
『ラッカは静かに虐殺されている』
監督・製作・撮影・編集:マシュー・ハイネマン(『カルテル・ランド』)
製作総指揮:アレックス・ギブニー(アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞『闇へ』監督)
2017/アメリカ/92分/英語・アラビア語/1:2.35/5.1ch/DCP
配給:アップリンク
コピーライト:(c)2017 A&E Television Networks, LLC | Our Time Projects, LLC
2018年4月14日(土)アップリンク渋谷、ポレポレ東中野ほか全国順次公開