VR映画の上映・コンペティションを行う日本初の国際映画祭「Beyond the Frame Festival(ビヨンド・ザ・フレーム・フェスティバル)」が2月12日(金)~2月21日(日)に開催されることが決定した。
映画の誕生から130年以上経った現在、従来の横型フレーム以外にも縦型・180度・360度と新しいフレームを使用した映画が登場し始めている。本映画祭では、“Beyond the Frame(枠組みを超える)”をテーマに掲げ、横型フレーム映画と異なるフレームで制作されたVR映画にフォーカスを当てる。
さらに、新しい表現を追求するクリエイターたちが世界に羽ばたくきっかけを作ることを目的に、文化庁委託事業「⽂化芸術収益⼒強化事業」の支援を受けスタートした。
今回の映画祭では、作品上映及び関連するイベントは、全てオンライン、日本語・英語(同時通訳)にて開催。参加者は、世界中どこにいても参加できる国際映画祭だ。さらにショーケース方式で、コンペティションもスタートする。
映画祭事務局によって国内外から選ばれたノミネート作品は会期中、VRコンテンツ配信プラットフォーム「VIVEPORT」および「VeeR」の協力によりオンライン上で上映される。
審査員が3つのカテゴリー“Grand Prix” “VR Story Award” “VR Experience Award”を選出。受賞作品は映画祭最終日2月21日(日)に行われるクロージングセレモニーにて発表が予定されている。
第一回目の受賞作品を決定する審査員には、多彩な顔触れが集結。
作家性の高い作品の数々を世に送り出し、ハリウッドデビュー作でニコラス・ケイジ主演『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』の公開を控える映画監督・脚本家園子温、映画、PV、舞台、ドラマの作演出、エッセイ、作詞、ラジオパーソナリティーとジャンルレスな活動を行っている作家・画家大宮エリ―、さらにソニー・デジタルエンタテインメントの創始者であり、ブランド・コンサルタントとしても著名な株式会社スピーディ社長福田淳とボーダーレスな活躍をみせるメンバーが審査を行う。
園は、本映画祭について「VRは映像の未来形。だから、私は映画監督という肩書きを超えて、新しい門を開きたい。その道には必ず、目指すべき何かがあるから、この審査員を引き受けた」とコメント。映画の未来を担う映画祭に高い関心を寄せた。
そして、映画祭公式ナビゲーターは3Dモデラー、歌手、小説家とマルチな活動で注目されているVTuber届木ウカが務める。
会期中は上映作品にちなんだトークイベントも予定。詳細は追って発表される。
映画祭概要
Beyond the Frame Festival
開催日程 :2月12日(金)~2月21日(日)
開催場所 :オンライン
カタカナ表記:ビヨンド・ザ・フレーム・フェスティバル
短縮名称 :BTFF
言語対応 :日本語・英語
審査員 :園子温、大宮エリー、福田淳
ナビゲーター:届木ウカ
主催 :株式会社CinemaLeap
協力 :文化庁委託事業「⽂化芸術収益⼒強化事業」
HTC VIVE(https://www.vive.com/)
VIVEPORT(https://www.viveport.com/)
VeeR(https://veer.tv/)
【公式HP】 https://btffjp.com/【twitter】@btffjp https://twitter.com/btffjp
【Facebook】 https://www.facebook.com/btffjp
映画祭開催コンセプト
映画が誕生してから1世紀以上の間、作り手たちは、膨大なエネルギーと情熱を捧げ、数多くの作品やそれを彩るさまざまな表現技法を生み出し、人々を魅了してきました。
そして、現在—映像表現は従来の横型フレームを超えて、360度や180度映像、縦型など、今までにない形式が登場しています。VRやAR、AIといった最新のテクノロジーと映像表現を組み合わせた、全く新しい作品の作り手も現れています。
Beyond the Frame Festivalでは、このような時代の流れに呼応し、映像文化の発展をより加速させるため、従来のフレームに囚われず、大胆に新たな挑戦を行う作品を紹介していきます。そして、そのような映像の作り手が、本映画祭から世界に羽ばたくことができるよう尽力していきます。
映画祭見どころ
今、バーチャルリアリティの技術を用いて制作された素晴らしいVR映画が日々生まれ、世界三大映画祭をはじめ各国の映画祭で注目されています。
第一回のBeyond the Frame Festivalでは、世界中で作られたVR映画から、選りすぐりのラインナップをオンラインで配信。どなたでもご自宅で体験して頂けます。VRゴーグルをお持ちの方はもちろん、スマホやPCで楽しめる作品もございます。また、オンライントークセッションでは、国内外のゲストが登場。VR映画を本気で制作してみたいという方から、まずはどんなものか知りたいというVR「初心者」の方まで楽しんで頂けるよう、幅広いジャンルのイベントをご用意しております。
現実の世の中ではなかなか自由に外出ができない今、VR映画を通して無限の世界に飛び出していくような体験をして頂けたら嬉しいです。
審査員 コメント
園子温
映画監督・脚本家
<コメント>
VRは映像の未来形。だから、私は映画監督という肩書きを超えて、新しい門を開きたい。その道には必ず、目指すべき何かがあるから、この審査員を引き受けた。
身体という「不自由」から抜け出して、脳みその中で旅をする「自由」。
それは、だれも感じたことのない体験だからこそ、VRの進化に期待したい。
大宮エリー
作家、画家
<コメント>
時代が全世界的に変わろうとするなか、どんな作品を人は、残したいのか、どんなメッセージを放ちたいのか。興味があります。楽しみにしています。
福田淳
ブランド・コンサルタント/株式会社スピーディ社長
<コメント>
グラハム・ベルが発明した電話は、人間の耳の拡張だった。テレビの発明により、視野が拡張されることになる。飛行機と車の発明は、人を瞬時に移動させる能力をもたらせたが、実は途中にある風景を省力させ、体験を消失させた。VRは、映像の最新テクノロジーではない。VRは、体験を拡張させる新しいメディアなのである。
映画祭公式ナビゲーター
届木ウカ
VTuber
<コメント>
この度、Beyond the Frame Festivalの公式ナビゲーターに就任しました!届木ウカです。
バーチャルの世界で生きる者として、VRの様々な表現の発展を応援します。
本映画祭に関するお問い合わせ
BTFF事務局(主催:CinemaLeap) CONTACT https://cinemaleap.com/contact.html
第1回Beyond the Frame Festival、2月12日(金)~2月21日(日)オンラインにて開催