2004年に第1作を発売して以降、シリーズ累計販売本数6,600万本(2020年12月31日現在)を誇る日本発の大ヒットゲームシリーズがハリウッドで実写映画化された『モンスターハンター』が3月26日(金)公開となる。
本作の監督を務めるのは、累計興行収入200億円超の大ヒットを記録した映画「バイオハザード」シリーズのポール・W・S・アンダーソン。主演は“好きなアクションヒロイン”ランキング常連のミラ・ジョヴォヴィッチが務め、「バイオハザード」シリーズに続くタッグが再び実現した。さらに「ワイルド・スピードSKY MISSION」で華麗なアクションを披露し世界中に名を轟かせたトニー・ジャー、「ヘルボーイ」シリーズ主演で知られる名優ロン・パールマンらが名を連ねる。
昨年12月に全米で公開され、初登場1位を記録した本作。日本公開が迫るなか開催されたプレミアムイベントには、主演を務めたミラ・ジョヴォヴィッチの日本語吹替えを務めた本田貴子、前代未聞の“日本語を一切話さない日本語吹替声優”を務めた松坂桃李、本作でハリウッド映画進出を果たし、モンハンでお馴染みの受付嬢というキャラクターを演じた山崎紘菜が登壇した。
映画『モンスターハンター』ジャパンプレミアムトークショー 概要
日時:3月4日(木)
登壇者(敬称略):本田貴子、松坂桃李 / 山崎紘菜
スペシャルゲスト(オンライン参加):ミラ・ジョヴォヴィッチ、ポール・W・S・アンダーソン監督
場所:東京国際フォーラム ホールC
イベント冒頭、公開を迎えるにあたり、本作で唯一の日本人キャストである山崎は「数年前に撮影した作品ですが、いよいよ公開が近づいてきて本当に嬉しいです。」と、感無量の表情でその心境を語った。
ミラ・ジョヴォヴィッチの作品だけでなく、これまでサンドラ・ブロックやシャーリーズ・セロンといった多くのハリウッド女優の声を担当してている本田は、ミラの声を演じるにあたり「実は、骨格も声帯も違うので、あまり女優さんの声を気にせず演じています。今回の役においてはモンハンのアルテミスという役を頂いたというモチベーションで演じさせていただきました。監督と話し合い、勇ましいリーダーシップを取れる強い女性をイメージしました。」とこだわりを明かした。
日本語でも英語でもない言語・モンハン語を話すキャラクターであるハンター役の吹替を担当することで話題を集めた松坂は、自身も今回のオファーに驚いたというが、本田と山崎は口を揃えてその吹替を絶賛。
松坂は「予告で『ディアブロス』(モンスターの名前)と言っていますが、はっきりした言葉はそれくらいで終わりなんです(笑)。大変でしたが映像のクオリティが高くてアフレコをしながら楽しんでいる自分がいました。監督とも、トニーの顔を見ながら言葉の意味について『こうじゃないか?』と予想をしながら演じました。」と振り返り、「映像のクオリティが本当に感動します。監督のモンハン愛が伝わってくるのがよかった!双剣とか、武器の種類とか、モンスターの種類などモンハンファンがみたら『あー!』となるポイントがあります!」と、ゲーマー目線からも本作の見どころを明かした。
日本代表としてハリウッドデビューを果たした山崎は、日本とハリウッドの撮影の違いについて問われると「この年代で世界トップレベルの現場に行かせていただいたのは本当に貴重な体験ですし財産となりました。日本とハリウッドは180度違うものなのかなと思って身構えていたんですが、機材の違いがありましたが、演じることは世界共通だと感じました。」と、その印象を語った。
さらに、モンハン語は監督から現場で指示があったと明かすと、同じモンハン語を吹替えた松坂が「素敵だった!」と絶賛。本田も「映画の冒頭から山崎さんが登場するんですが、ゲームの中から出てきたみたいで引き込まれたのでこうして会うことができて嬉しいです!」と、イベントを通して実際に対面できた喜びを伝えると、山崎は「こんな2人に褒めて頂いてくすぐったい。」とはにかみ、笑みを見せた。
本作では、モンスターだけでなく、ミラ・ジョヴォヴィッチとトニー・ジャーが魅せる格闘シーンも見どころの1つ。松坂がアクションシーンでの息遣いが大変でアフレコ後は本当に息切れしていたことを明かすと、本田も「同じです!」と共感していた。
ミラの演技についてトークが及ぶと、本田は「ミラと私は同じく(プライベートでは)お母さんです。ミラの作品を観るたびに、役の為に肉体を鍛えていて、私も頑張ろうと勇気づけられています。」と演技に対する尊敬だけでなく、同じ母親として自分自身と重ねていたことを明かした。
本田の話を聞いていた山崎も「現場でもタフで、毎朝セットに入ってくると一番疲れていると思うんですが、ポールとトレーニングしてからメイクをしていました。また、キャストやスタッフに対しても愛情深くて、メイク室にはいってくると一人一人に声をかけてくれて。一番つらいはずなのに皆を鼓舞していて女優さんとして尊敬しますし、また何度でも共演したいです!」とミラとの現場での秘話を披露し、再共演を熱望した。
また、山崎は同じアジア人としてトニー・ジャーと親交を深めたそうで、日本食を恋しがっていた山崎にトニーがカオマンガイを作ってくれたというエピソードや、自身が演じた受付嬢という役のコスチュームが毛皮であるのに対し、薄着の衣装だったミラに「暖かそうだから交換しよう。」と声をかけてられたことも明かした。
観て欲しいシーンについてMCから問われると、本田は「モンスターがリアルでいたらこうなんだろうなと思うほどにクオリティが高いので、大画面で観たいです!個人的にリオレウスが好きで見ることができて良かったで。」と語り、松坂は「スタントなしでノーCGのミラとトニーの肉弾戦を観て欲しい!自分でもアクションシーンをやりますがあそこまでやったことがない。」と答えた。
さらに、このイベントでは主演のミラ・ジョヴォヴィッチとポール・W・S・アンダーソン監督をカナダのバンクーバーからリモートで迎えることが実現。
本作について、監督は「(映画が日本で公開することに)わくわくしています!10年前に東京に行った時に大好きになったゲームの映画化なので日本の皆さんに観てもらえるのが嬉しい!」と構想10年という時を経て、ようやく公開を迎えることができる今の心境を明かした。
コロナ禍で多くのハリウッド大作が公開延期となり、久々に日本で鑑賞できるハリウッド大作となる本作。ミラは「今回日本にいけなくて本当に残念です。日本にいくということが私の15年のハイライトで最高の瞬間なの。日本での東京でのプレミアファンと触れ合う時間、和食が懐かしくて日本に行きたいと思っています。」と映画ファンに向けて呼びかけた。
山崎との“リモート再会”を果たしたミラは「2年前にこの映画を撮影して、こうしてハグできないなんて想像できなかったわ。」と残念がりつつも「バーチャルハグでどう?」と、茶目っ気たっぷりに笑顔を浮かべた。また、自身の日本語版吹替えを担当した本田を「あなたは本当に素晴らしいわ!これまでの私の作品、役柄を演じてくれているわけですから信じられないですし、感謝しているわ。私は自分の声が好きではないの。私の英語の声もやってもらいたいくらい!」と絶賛。
続けて、松坂の演技についても「本当に素晴らしかった!すごく感情が伝わってきて本当にすごいと思いました。ポールが脚本を書いたとき、私とトニーの2人のキャラクターがコミュニケーションをとることができない役という部分にこだわったの。トニーから電話がかかってきて全部トニーの声をやって言われるかもね!こうやって出演していただいてありがとうございます」と感謝。
さらに、もし続編があるならば「次は出演したい。」と期待を寄せる松坂に、ミラは「是非、ご一緒したいです。セリフもアクションもたくさんあるシーンにしたいと思います!」と笑顔で応じ、松坂は「まずはお2人と“ひと狩り”したい。」とリクエストするひと幕も。また、山崎も次に日本で撮影するときは是非参加をしたいと英語で出演交渉すると、ミラは「交渉なんていらないわ!」と快諾した。
最後に本田が「映画が公開することが本当に嬉しいです。是非皆さんに監督の愛がつまった本作を観て欲しいです。是非大きな画面で色々な形で体感して欲しいです!」、松坂が「モンハンファンもそうでない方も、モンハンを好きになる作品になっているかと思います。それくらい超大作で大迫力で劇場で見る価値がある作品です!」、そして山崎が「ゲームの大ファンであるポールが10年近くあたためて素晴らしいクオリティで映画にしてくれました。ミラのアクションも本当に素晴らしいです。世界が分断されている中で、異なる種族や言葉を持つ人々が助け合うことが大切というメッセージが入っていると監督も仰っていて、そのメッセージも受け取っていただけると嬉しいです。」と、公開を心待ちにするファンたちに向けてメッセージ贈った。
そんな山崎さんの言葉に大きく頷きながら、ミラは「ゲームの根幹に人が繋がり合って団結をして文化や人種、言葉も関係なく力を合わせることや、よりよい世界にすることがメッセージが込められているので本作を観てそのメッセージを感じて欲しい。世界中で映画館で観ることができない中、日本の皆さんは映画を観ることができて羨ましい!日本にいたいわ!」と語り、監督も「10年前にモンハンのゲームが大好きになりモンスターと素晴らしい風景を再現したいと思って作りました。発祥の地・日本で映画を公開することができて嬉しいです。大きなスクリーンでみてください!」とアピールした。
なお、イベント当日は監督の誕生日でもあり、サプライズで劇中に登場するモンスター・リオレウスをイメージしたケーキが用意されるなど、イベントは熱気に包まれたまま幕を閉じた。
イントロダクション
「モンハン」という愛称で親しまれ、雄大な自然の中で巨大なモンスターに立ち向かう“ハンティングアクション”という新たなゲームジャンルを確立した「モンスターハンター」。他のプレイヤーと協力して強大なモンスターに挑むゲーム性から「一狩りいこうぜ」を合言葉に“モンハン”ブームを巻き起こした。2018年1月に発売された最新作「モンスターハンター:ワールド」は、カプコン史上最高の全世界販売本数1,640万本を達成している(2020年9月30日時点)。
作品タイトル:『モンスターハンター』
出演:ミラ・ジョヴォヴィッチ、トニー・ジャー、ティップ・“T.I”・ハリス、ミーガン・グッド、ディエゴ・ボネータ、ジョシュ・ヘルマン、オウヤン・ジン、山崎紘菜 and ロン・パールマン
監督・脚本:ポール・W・S・アンダーソン
原作:「モンスターハンター」(カプコン)
製作:コンスタンティン・フィルム、テンセント・ピクチャーズ、東宝
配給:東宝=東和ピクチャーズ共同配給
公式サイト:monsterhunter-movie.jp
公式twitter:@MHMovie_JP
公式Instagram:@mhmovie_jp
公式Facebook:@MHMovie.JP
コピーライト:(c) Constantin Film Verleih GmbH
2021年3月26日(金) 狩猟解禁
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