“作家主義”“俳優発掘”をテーマに『滝を見にいく』(沖田修一監督)、『恋人たち』(橋口亮輔監督)、『ピンカートンに会いにいく』(坂下雄一郎監督)などを生み出して来た松竹ブロードキャスティング。そのオリジナル映画プロジェクト第6弾『鈴木家の嘘』がいよいよ3月13日にクランクインを迎える。
この度、幅広い役どころを演じわけ大作からインディーズまで日本映画に欠かせない名優・大森南朋と、ドラマ「深夜食堂」や映画『俳優亀岡拓次』など数々の作品で強烈な個性を放つ宇野祥平の二人が出演することが決定した。本作の公開は11月、新宿ピカデリー他全国ロードショーとなる。
本作は、橋口亮輔監督(『恋人たち』)、石井裕也監督(『舟を編む』)、大森立嗣監督(『セトウツミ』)ら、数多くの作品で助監督を務めてきた野尻克己の劇場映画監督デビュー作。
引きこもりの長男の突然の死に直面した家族の混乱と再生を笑いと涙で綴る本作は、監督自らオリジナル脚本も手がけている。鈴木家の家長である父・幸男役に岸部一徳、母・悠子役に原日出子、引きこもりの長男・浩一役に加瀬亮、幸男の妹・君子役に岸本加世子、そしてワークショップを経て40名もの応募者から選ばれた木竜麻生が鈴木家の長女・富美を演じる。
今回、新たに出演が決定した大森は、「素晴らしい俳優の皆様の中に入れて、このやっかいな家族の中に入れて幸せな気持ちでいっぱいです」とコメント。また、野尻監督とは旧知の仲で、野尻が助監督を務めた『舟を編む』『まほろ駅前多田便利軒』などにも出演している宇野は、「野尻監督を思い出すと羊羹を思い出します」と独特のシュールな表現で野尻監督の人柄を語っている。
大森南朋さんコメント
素晴らしい俳優の皆様の中に入れて、このやっかいな家族の中に入れて幸せな気持ちでいっぱいです。どんな撮影になるのか楽しみにしております。
宇野祥平さんコメント
野尻監督を思い出すと羊羹を思い出します。棒の羊羹です。もし羊羹を初めて見る人だったら、見た目から味は全く想像できません、何でできているのかもわかりません、竹の皮も含めて文房具にも見えます。でも食べると嘘のようにおいしいんです。
作品タイトル:『鈴木家の嘘』
出演:岸部一徳 原日出子 木竜麻生 加瀬亮 岸本加世子 大森南朋
監督・脚本:野尻克己
製作:松竹ブロードキャスティング
制作プロダクション:ハーベストフィルム
配給:松竹ブロードキャスティング/ビターズ・エンド
11月、新宿ピカデリー他全国ロードショー