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【レポート】『生きろ 島田叡―戦中最後の沖縄県知事』佐古忠彦監督、思わず落涙…先行公開・沖縄に続き東京も満席回続出!

生きろ 島田叡-戦中最後の沖縄県知事
佐古忠彦監督

米軍)が最も恐れた男 その名は、カメジロー』2部作で注目を集めた佐古忠彦監督が、戦中最後の沖縄県知事の知られざる生涯を描いた最新作『生きろ 島田叡―戦中最後の沖縄県知事』が、先行公開された沖縄に続き、東京で3月20日(土)に初日を迎えた。

初回上映後、舞台挨拶に立った佐古監督は、舞台上から満席の観客を前に感極まって落涙。「つい、こみ上げてくるものがあって、お恥ずかしいところをお見せしました。沖縄に続き、ようやく東京での公開にこぎつけることができ、ありがたく思っています。この作品で描いたことの一つにリーダー論があります。今のコロナの時代、リーダーの決断一つで私たちは右往左往させられるわけですが、当時、苦悩していた島田知事や牛島司令官の姿から、リーダーとはどうあるべきか、ということが見えてくると思います。もう一つは官僚の在り方ですね。組織と個の関係、結局最後に試されるのは、組織の中にあっても、その人の信念や覚悟、個人がどうするかということにかかってくるのだと思います。今の悩み多き時代、決して昔ばなしではない、今日的なテーマが含まれていると思います」とその思いを語った。

『生きろ 島田叡―戦中最後の沖縄県知事』は、すでに公開中の沖縄、東京、名古屋・伏見ミリオン座に続き、全国で順次公開される。

生きろ 島田叡-戦中最後の沖縄県知事

ストーリー
太平洋戦争末期。すでに日本の敗色濃厚だった1945年1月31日、一人の男が沖縄の地を踏んだ。戦中最後の沖縄県知事となった島田叡である。知事着任と同時に島田はさまざまな施策を断行。米軍が沖縄本島に上陸した後は、壕(自然洞窟)を移動しながら行政を続けた。だが、戦況の悪化に伴い、大勢の県民が戦闘に巻き込まれ、日々命を落としていく。
また、島田自身も理不尽極まりない軍部からの要求と、行政官としての住民第一主義という信念の板挟みになり、苦渋の選択を迫られる―。

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