映画『ミナリ』22日は夫婦の日!スティーヴン・ユァン&ハン・イェリのインタビュー映像が解禁 ―大ヒット公開中

『ムーンライト』や『レディ・バード』など作家性の強い作品で今やオスカーの常連となったA24と、『それでも夜が明ける』でエンターテイメントの定義を変えたブラッド・ピットのPLAN Bがタッグを組んだ『ミナリ』が大ヒット公開中だ。

本作は、1980年代、農業で成功することを夢見てアメリカ南部のアーカンソー州に移住してきた韓国人一家を描く。

解禁されたインタビュー映像で、それぞれが演じたキャラクターについて、ともに「共感した」と語る、スティーヴン・ユァンハン・イェリ
自身の夢のために、家族を強引に引っ張っていこうとする夫・ジェイコブについてスティーヴンは、「子どもを育てないといけないし、将来に対する不安も感じる。自分が築いた家族に対して何ができるんだろうという疑問も。男性は、恐れてはいけないとか、恐れていることを見せてはいけないというプレッシャーを感じることがよくある。だから内側に抱え込んでしまって、一方的に決断をしてしまったりする」とコメント。「強くあらねばならぬ」という観念に縛られ弱音を吐けない夫としての、そしてジェイコブと同じく、2人の子どもを持つ父親としての葛藤を赤裸々に語った。

ハン・イェリは初めて脚本を読んだ時に、「誰もが一度は経験したことのある、人生のエピソードがふんだんに盛り込まれている」ところに注目。自身が演じた妻・モニカを「何事も不器用で、とても寂しがり屋」と表現するも、「仕事を始めて、少しずつ社会的に力を持つような女性に変わっていきます。それに母親ですから、家族を守らなければいけないという使命感も持っている女性です」と、慣れない土地で家族のためにたくましく成長していくモニカの強さをアピールした。

また、アメリカでアジア系アメリカ人の俳優として活動しているスティーヴンは、その経験がジェイコブというキャラクターを理解するのに役立ったよう。移民に限らず、「誰しもが“文化と文化の間にある独特な溝”にいる可能性がある」ことを指摘。「この映画を観て、人と自分が同じだってことを感じてほしい。他の人とのつながりを感じてほしいんだ」と胸の内を明かし、奇しくもコロナ禍で孤独を感じやすくなった現代を勇気づけるメッセージとなった。

作品のテーマを聞かれたハン・イェリは、少しはにかんだ表情を見せながら、「『ミナリ』は愛の映画です。テーマは愛です」と断言。最後には指でハートを作る“きゅんですポーズ”も。2人の魅力が満載のインタビュー映像となっている。

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