古田新太主演、松坂桃李共演の映画『空白』の公開日が9月23日(木・祝)に決定し、追加キャスト、キービジュアル、特報映像が解禁された。
本作は、第43回日本アカデミー賞三冠を獲得した『新聞記者』(19)、現実の祖父母殺人事件にインスパイアされた『MOTHER マザー』(20)、その他『ヤクザと家族』(20)などを生み出しているスターサンズ・河村光庸プロデューサーが企画。『ヒメアノ～ル』(16)、『愛しのアイリーン』(18)、『BLUE/ブルー』(21)の吉田恵輔（※吉の正式表記はつちよし）とタッグを組み、現代の「罪」と「偽り」、そして「赦し」を映し出すヒューマンサスペンス。
中学生の少女がスーパーで万引きしようとしたところを店長に見つかり、追いかけられた末に車に轢かれて死亡してしまった。娘のことなど無関心だった少女の父親は、せめて彼女の無実を証明しようと、店長を激しく追及するうちに、その姿も言動も恐るべきモンスターと化していく―――。父親・添田充を演じる古田新太は、本作が7年ぶりの主演作。スーパーの店長・青柳直人を演じる松坂桃李とは本作が実写映画初共演となる。
そして、映画『さんかく』以来の吉田組の参加となる田畑智子が演じるのは、古田新太演じる充の元妻の松本翔子。藤原季節が演じるのは、漁師である充の弟子・野木龍馬。趣里が演じるのは、充の娘・花音の中学校の担任教師・今井若菜。充の娘役の花音に伊東蒼。片岡礼子が演じるのは、花音をはねた女性ドライバーの母・中山緑。そして、松坂演じる青柳直人が店長を務めるスーパーアオヤギのパート店員・草加部麻子に寺島しのぶの出演が新たに発表された。
また、あわせて解禁されたキービジュアルは、「父、暴走。」のコピーと全面に映し出された古田の顔、そして視線が何かを物語っている松坂の横顔が、追う者と、追われる者のインパクトを感じさせる。さらに、チラシは古田と松坂の顔が両面見開きとなり、中面は、添田充（古田）の娘・花音（伊東）の後ろ姿と、「はじまりは、娘の万引き未遂だった―。」の文字で構成された印象的なチラシとなっている。
特報は、中学生の花音（伊東）を、スーパーアオヤギの店長・青柳直人（松坂）が自動ドアをすり抜け全速力で追いかけるシーンから始まる。追いつかれそうになった瞬間に車道に飛び出す花音、驚き唖然とする青柳。霊安室で娘の死に慟哭する父・添田充（古田）。「娘を失った父はモンスターになる」というナレーションと共に、充の暴走が始まる。青柳の胸ぐらを掴み、怒鳴り、罵倒し、後を追いかけ空き缶を投げつけ追い詰める。泣いても土下座しても逃げられない。ラストの汽笛音、白波、かもめが物語の広がりを予感させ、「のみこまれるか、のみこむか」のコピーに花音の制服の後姿が印象的な映像となっている。
