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『HOKUSAI』田中泯演じる北斎が雨中で舞う!世界中の芸術家を驚愕させた、北斎ブルー・ベロ藍が誕生する本編映像が解禁

HOKUSAI

葛飾北斎の知られざる生涯を初めて描く映画『HOKUSAI』(公開中)の本編映像が解禁された。

本作が描くのは、流行り病や権力者による表現への弾圧など、決して自由とは言えない制約された状況でも、何ものにも屈せず、“自分らしさ”を貫き通した葛飾北斎の生き様。葛飾北斎は心を削られるような困難が起こっても、「こんな日だからこそ描く」と筆をとり続ける。

解禁となったのは、青年期の北斎を演じた柳楽優弥がイチ推しのシーンと語る、田中泯が演じた老年期の北斎が、当時海外の芸術家たちを驚愕させた北斎ブルー・ベロ藍が生まれた本編映像。5月28日に公開を迎え、SNS上では田中泯演じる北斎に「全てが葛飾北斎!」、「田中泯さんのダンスの様な美しい演技の表現には見惚れました。」、「北斎が宿ったかのような魂で演じていた。」と、絶賛の声で大いに盛り上がりを見せている。

年老いてもなお自分らしさを追求し、新しい手法を追いかけ、絵を描くことに心酔していた北斎は、ベロ藍の美しい色合いを見つけ、青い絵の具を手に取り、雨中で歓喜に舞い始める。実は当初脚本には舞を踊るという演出はなかったそうで、田中泯のアドリブであったと監督が明かしている。突然雨の中に飛び出したその様子に現場スタッフも驚嘆し、カットがかかると思わず現場は拍手に包まれたというエピソードも。北斎のように世界でもダンサーとして活躍する田中泯だからこそ実現できた奇跡の1シーンであるとも言えるだろう。

また、あるシーンの撮影では、「俺の中の北斎が逃げていってしまう!」という声が田中泯から漏れる一幕もあったそうで、まぎれもなく本作の中で、たしかに田中泯が北斎として生きた時間が存在していたといえるのではないだろうか。

HOKUSAI

そして、本作『HOKUSAI』とともに現在公開中の『いのちの停車場』(東映)では、吉永小百合演じる主人公の医師の父親役という重要な役どころで田中泯は出演を果たしており、現在週末の興行収入ランキングに入る二作品にて名を連ねる。

俳優デビューは57歳、現在76歳にして俳優として大ブレイクを果たしているのは、まるで70歳を超えて世界的に注目されることとなった代表作「冨嶽嶽三十六景」を生み出した、葛飾北斎そのものと言えよう。

世界的ダンサーとしてだけでなく俳優としてもその魅力が大注目され、今もっとも目が離せない田中泯演じる老年期の北斎を、ぜひ、劇場の大きなスクリーンで確かめてほしい。

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