『(500)日のサマー』『gifted/ギフテッド』のマーク・ウェブ監督最新作『さよなら、僕のマンハッタン』が4月14日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国順次公開される。
音楽愛に溢れたハイセンスな作風の『(500)日のサマー』でセンセーショナルなデビューを飾ったウェブ監督が『サマー』以前に脚本に出会い、10年以上の歳月をかけてついに映画化を果たした最新作『さよなら、僕のマンハッタン』。監督がインディペンデントに戻り、家族の素晴らしさを描いた『gifted/ギフテッド』を経て、『サマー』から8年ぶりに描くファン待望の青春ドラマだ。退屈な毎日を送っていた青年が、おかしな隣人と父の愛人との出会いを経て、少しだけ大人へと成長する物語は、私たちに“子供でも大人でもなかった”あの頃の気持ちをほろ苦い青春の記憶と共に思い出させてくれる。
悩める主人公トーマスを演じるのは『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』の出演も控える若手俳優カラム・ターナー。他、ジェフ・ブリッジス、ケイト・ベッキンセール、ピアース・ブロスナン、シンシア・ニクソン、カーシー・クレモンズなど新旧豪華キャストが共演を果たした。
この度、原題(The Only Living Boy in New York)と同名のサイモン&ガーファンクルの「ニューヨークの少年」が流れる劇中シーンが解禁された。人生迷走の真っ只中、想いを寄せるミミからも迷いを見透かされてしまい、雨の中行き場を無くしたトーマスが向かったのは実家の自身の部屋。そんな彼に寄り添うかのように優しく流れる「ニューヨークの少年」。ひとりニューヨークに残されたポール・サイモンが役者としてメキシコに飛び立ったアート・ガーファンクルに向けて作ったというこの曲。ポールの、どこか取り残されてしまったような孤独な気分がトーマスの心情とシンクロする。
ウェブ監督×『ベイビー・ドライバー』監督×、
『スター・ウォーズ 最後のジェダイ』監督×ロック様「S&Gユニバース」結成!?
同曲は大ヒットアルバム『明日に架ける橋』に収められており、実はあの「ベイビー・ドライバー」も一曲前に収録されている。アメリカでは昨年6月に『ベイビー・ドライバー』が、8月に『さよなら、僕のマンハッタン』が公開されており、奇しくも連続でサイモン&ガーファンクルの曲名がついた映画が公開となった。これを受け、エドガー・ライト監督は自身のツイッターで、「僕の『ベイビー・ドライバー』が6月に、マーク・ウェブの『さよなら、僕のマンハッタン』が8月に公開される。で、映画『フランク・ロイド・ライトに捧げる歌』はいつ公開?」と同じくサイモン&ガーファンクルの名曲(この曲も『明日に架ける橋』に収録されている)をあげツイート。するとすぐ、『スター・ウォーズ 最後のジェダイ』のライアン・ジョンソン監督が「『Keep the Customer Satisfied』は僕のだね」と反応。そこでウェブ監督が「そろそろこれを発表するよ…ザ ・ロック主演で「アイ・アム・ア・ロック」!」と、ついに”ロック様”ことドウェイン・ジョンソンまでも引っ張り出す展開に。そしてさすがはロック様、この呼びかけにすぐさま反応、「君らがやるなら、俺もやるよ!」と熱い返答。この騒動はヴァラエティ誌の記者をも巻き込み、「サイモン&ガーファンクル・ユニバースを企画中」との見出しが踊る事態に。(引用記事→http://variety.co.jp/archives/17841) 今、映画界から熱い視線を受けるサイモン&ガーファンクル。本当にユニバースができるのも夢じゃないかも!?
“サイモン&ガーファンクル×青春映画”といえば、アメリカン・ニューシネマの傑作『卒業』を思い出す人も多いはず。テーマ曲「サウンド・オブ・サイレンス」は主人公の青春の迷いと焦燥に寄り添い、鮮烈な印象を残した。そして、今作でも彼らの名曲は劇中で重要な役割を果たしている。また、撮影中も役者たちに音楽を聴くよう勧めていたというMV監督出身のマーク・ウェブ。ジェフ・ブリッジスがビル・エヴァンスの「ピース・ピース」という曲を持ち寄り、最終的に劇中でも使用することになったり、ケイト・ベッキンセールの役名がボブ・ディラン「ジョアンナのヴィジョン」から取られていたり、「音楽や詩はナレーションのような役割を果たせると思っています」という監督の言葉通り、『(500)日のサマー』に続き今作でも音楽は、物語を彩る重要な要素として取り入れられている。上記以外にも、ルー・リード「パーフェクト・デイ」など青春を思い出す名曲が数多く使用されている。音楽通で知られるウェブ監督のプレイリストを、是非劇場で堪能してほしい。
ストーリー
大学卒業を機に親元を離れたトーマスは、風変わりな隣人W.F.ジェラルドと出会い、人生のアドバイスを受けることに。ある日、想いを寄せるミミと行ったナイトクラブで、父と愛人ジョハンナの密会を目撃してしまう。W.F.の助言を受けながらジョハンナを父から引き離そうと躍起になるうちに、彼女の底知れない魅力に溺れていく。退屈な日々に舞い降りた二つの出会いが彼を予想もしていなかった自身と家族の物語に直面させることになる・・・。
作品タイトル:『さよなら、僕のマンハッタン』
出演:カラム・ターナー、ケイト・ベッキンセール、ピアース・ブロスナン、シンシア・ニクソン、ジェフ・ブリッジス、カーシー・クレモンズ
監督:マーク・ウェブ
脚本:アラン・ローブ
劇中曲:「ニューヨークの少年」サイモン&ガーファンクル
提供:バップ、ロングライド
配給:ロングライド
公式サイト:www.longride.jp/olb-movie/
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4月14日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国順次公開