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第93回アカデミー賞(R)2部門受賞<主演男優賞/脚色賞>!『ファーザー』斎藤工の激唱コメント映像到着

第93回アカデミー賞(R)授賞式にて、脚色賞(クリストファー・ハンプトン、フロリアン・ゼレール)、主演男優賞(アンソニー・ホプキンス)の2部門での受賞を果たした映画『ファーザー』が公開中だ。

5/14(金)に待望の公開を迎えるも、新型コロナの影響で東京を含む都市部の映画館が休館となり、上映の機会を大きく失った。この度、6月1日からの映画館再開にあたり、斎藤工より激唱のコメント映像が到着した

「今更、物申すのはお門違いだとは思いますが」と始まる映像。本作を3度観たという斎藤だが、なぜ3度も観たのかその理由を語る。
「アンソニーの名演は本当に素晴らしいと思うが、あまりにも感想がそれだけでは本当のこの作品の旨味にたどり着けていないんじゃないかと思っている。」その理由として、「後半のある視点が意図的に監督によって描かれている。それは施設を出てくるアンが、人の脳から出てくるようなオブジェの奥から出てくるシーンがある。その建物も赤と青の配色で、そこで僕は『おや?』と気づいてすぐに見直した。そしたら色んなことの辻褄が合う部分と、逆にわざとずらされている部分があることに気づいた。青と赤の配色、家具、配置、建物の設計、8時と5時という時間、その時間に会っているであろう人たち、もしかして本人しか気づいていない虐待を受けている可能性、ローラ(イモージェン・プーツ)と亡くなった次女への追悼、傷など全てが入り混じっていて、ただただ認知症サイドから描いた作品をアンソニーが名演したというだけではないということが痛いほどわかってきた。そして葉っぱの描かれ方、新緑のシーン(新しい生命)は背筋がぞっとするほどで、ロジカルな巧妙な作品だと思った。」と、芸能界きっての映画好きで知られる斎藤が本作の魅力を分析。

続けて、「見終わった後に『こうじゃないかな』と他者と分かち合うのも映画の楽しみの一つだと思う。映画館が再開した今、色んな作品を見て考察を話し合う、シェアするということで映画を分かり合えたらな。一度観た方も何度も観た方もまた一緒に見て分かち合えたらなと思っています。」と「ミニシアターパーク」を立ち上げるなど映画業界、劇場全体に対し積極的な活動を行う斎藤は語る。
さらに今後ミニシアターパークで『ファーザー』をテーマにした特別トーク企画を予定中。詳細はミニシアターパークおよび本作の公式SNSなどをチェックしよう。

斎藤の本作に対する、そして映画そのものに対する絶大な愛が感じられるコメントを胸にぜひ劇場に足を運んでみてはいかがだろうか。映画『ファーザー』は絶賛公開中。

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