松竹映画100周年を記念し、原田マハによる同名小説を山田洋次監督が映画化、沢田研二と菅田将暉がダブル主演を務める『キネマの神様』(8月6日(金)公開)で、日本国内で上映中のすべての映画を対象にした半券キャンペーンが実施されることが決定した。
さらに、苦境に立たされた映画界全体を盛り上げることを目的としたキャンペーンの始動にあたり、自身の出演作を映画館に無償提供する形で映画館へのエールを発表したばかりの笑福亭鶴瓶と、日本各地で長きにわたり映画体験を届けてきた各劇場から賛同コメントも到着した。
多くの映画が公開延期・配信切り替えとなり、映画館は時短営業、休業、閉館を余儀なくされるなど、新型コロナウイルスに苦しめられている今の映画界。本作でも主演の志村けんさんの逝去、撮影の中断や2度の公開延期など、コロナによって数々の困難に直面した。
いま、改めて「“映画館で映画を公開できること”のありがたさを感じている」「本作『キネマの神様』はタイトルと題材のとおり、映画界全体を盛り上げることが使命であると考えております。」と松竹は明かし、すべての劇場公開作品を対象に、期間中に映画館で映画を鑑賞した方1,000名に『キネマの神様』のムビチケをプレゼントするキャンペーンが立ち上がった。
また、今回コメントを寄せた笑福亭鶴瓶は、自身のドキュメンタリー映画『バケモン』を無償で映画館に提供し、その興行収入はすべて映画館に提供するという“映画館へのエール”を込めた新しい上映形態を発表したばかり。映画館を盛り上げたいという想いが本キャンペーンと合致した。
なお、松竹映画100周年記念作品である本作にとって、映画館で公開する映画は競合・ライバルではなく仲間であるという考えのもと、対象作品に公開規模、ジャンル、鑑賞劇場などの制限は設定されない。
笑福亭鶴瓶 コメント(敬称略)
<初めての映画館の思い出>
親父に連れていかれて。戸を開けたら人がいっぱいだった。で、観られへんし、親父が肩車してくれて。揺れながら見たんですよ。親父が前のおっさんの足踏んだかなんだでエライ喧嘩しだして。オレ肩車されてんのに、思いっきり喧嘩して。「一旦出ましょ」みたいになって。「いやいや、オレ観とんがな。出んのかい」ってなって。それが映画の思い出やわ。
<鶴瓶さんにとって映画館で映画を観ることの醍醐味>
集中するじゃないですか映画に。すると、自然と“いい台詞”が長いこと耳の中に残っている。ああ、いい台詞やなあっていう醍醐味はありますよ。
<コロナ禍で励む映画館に向けて>
僕は『ディア・ドクター』で、本当に全国のシネコンにお世話になったんですよね。はじめ単館で少なくやりだしたのが噂になって、すごく広がって、色んな賞をいただくようになったから。そのときにお世話になったことは忘れないです。映画人でもないのにこんなことを喋るのはおこがましいんですけど、本当にお世話になってるので、何か返せるもんは返したいなって思いますね。
<映画館に足を運べないお客さんに向けて>
映画館に足を運んで楽しんでもらいたい。“楽しんでもらいたい”っていうのが根本ですよね。いかに映画というものが良いのかということを、いっぺん訪ねて、観て、経験していただいて。そんなに怖い所じゃないっていうのが、わかりますからね。
そういう意味では自分も寄席も出てるし、同じように人が集まる所を盛り上げたい気持ちがあります。
ぜひ、映画館に来ていただきたいし、寄席にも顔を出していただきたいなと思いますね。
各映画興行会社社長からのキャンペーン応援コメント(全文・順不同)
「キネマの神様」は当館が原作小説のモデルとなっています。いつの時代も大勢の熱い思いで映画は完成し、公開され、鑑賞されてきました。いま映画界も厳しい状況に直面していますが、きっと「キネマの神様」が守ってくれると信じています。
(ギンレイホール)
大変残念ながら映画への出演はかないませんでしたが、
故志村けんさんのエンタテインメントへの思いを継ぐ「キネマの神様」という作品が、
映画界だけでなく日本のエンタテインメント業界を再び明るいものとするきっかけとなっていただければと思います。
(シネマサンシャイン/佐々木興業株式会社 代表取締役社長 佐々木 伸一)
映画は人々を笑顔にします。
映画は人々に感動を与えます。
映画は世の中を明るくします。
ぜひ、この「キネマの神様」という作品を通じて
多くの人々に「生きる喜び」を実感して
頂けることを切に願っております。
(コロナワールド/株式会社コロナワールド 代表取締役社長 室橋 義隆)
私は、映画の持っている力を信じています。
この夏、遠くにお出かけするのは、まだ難しいかもしれません。
そんな時は、手軽に非日常が楽しめるお近くの映画館で、映画を是非楽しんでください。
万全の感染症対策をしてお待ちしております。
(ピカデリー、MOVIX、東劇、神戸国際松竹/松竹マルチプレックスシアターズ 代表取締役社長 森口和則)
#キネマで繋がる 全映画対象半券キャンペーン 実施概要
応募対象:6月、7月に日本国内の劇場で公開するすべての映画の半券
▼公開中作品情報は、下記からもご確認いただけます。
「映画館へ行こう!」https://www.eigakan.org/
応募方法:日付のわかる映画の半券の写真とともに、Twitter上で共通ハッシュタグ「#キネマで繋がる」とツイート
賞品:「キネマの神様」ムビチケ(オンライン券)合計1,000名
開催期間:6月~7月31日(土)
お問合せ:「キネマの神様」映画館応援半券キャンペーン係(present1@shochiku.co.jp)
※ご鑑賞の際は咳エチケット、マスクの着用・手指の消毒のほか、各劇場の感染対策に従ってご覧ください。
※劇場の営業情報はお近くの映画館にお問合せください。
ストーリー
無類のギャンブル好きなゴウ(沢田研二)は妻の淑子(宮本信子)と娘の歩(寺島しのぶ)にも見放されたダメ親父。そんな彼にも、たった一つだけ愛してやまないものがあった。それは「映画」―――。行きつけの名画座の館主・テラシン(小林稔侍)とゴウは、かつて映画の撮影所で働く仲間だった。50年ほど前、若き日のゴウ(菅田将暉)は助監督として、映写技師のテラシン(野田洋次郎)をはじめ、時代を代表する名監督(リリー・フランキー)やスター女優の園子(北川景子)、また撮影所近くの食堂の娘・淑子(永野芽郁)に囲まれながら夢を追い求め、青春を駆け抜けていた。そして、ゴウとテラシンは淑子にそれぞれ想いを寄せていた。しかしゴウは初監督作品の撮影初日に転落事故で大怪我をし、その作品は幻となってしまう。ゴウは撮影所を辞めて田舎に帰り、淑子は周囲の反対を押し切ってゴウを追いかけて行った。
2020年。歩の息子の勇太(前田旺志郎)が、古びた脚本を手に取る。その作品のタイトルは、「キネマの神様」。それはゴウが初監督の時、撮影を放棄した作品だった。勇太はその脚本の面白さに感動し、現代版に書き直して脚本賞に応募しようとゴウに提案する。
過去の自分と再会した時、ゴウの中で止まっていた夢が再び動き始める―。これは”映画の神様”を信じ続けた男とその家族に起きる奇跡の物語。
作品タイトル:『キネマの神様』
出演:沢田研二 菅田将暉 永野芽郁 野田洋次郎 / 北川景子 寺島しのぶ 小林稔侍 宮本信子
監督:山田洋次
脚本:山田洋次 朝原雄三
原作:原田マハ「キネマの神様」(文春文庫刊)
主題歌:「うたかた歌」RADWIMPS feat.菅田将暉(Muzinto Records/EMI)
配給:松竹
公式サイト:https://movies.shochiku.co.jp/kinema-kamisama/
公式Twitter:@kinema_kamisama
公式Instagram:https://www.instagram.com/kinema_kamisama/
コピーライト:(C)2021「キネマの神様」製作委員会
2021年8月6日(金)全国ロードショー
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