2017年に発売された台湾の同名大ヒットホラー・ゲームを映画化し、第56回金馬奨で主要12部門ノミネート、最優秀新人監督賞を含む最多5部門受賞を成し遂げた『返校 言葉が消えた日』(7月30日(金)公開)より、2019年の金馬奨にて、主題歌賞を受賞したオリジナル楽曲「光明之日」のミュージックビデオが公開された。
劇中映像を使用したミュージック映像は、物悲しく切ない曲に乗せて、翠華高校3年生のファン・レイシン(ワン・ジン)と、美術教師のチャン・ミンホイ(フー・モンボー)が人目を避けた寺の境内で、心を通わすシーンが映し出される。スケッチブックに水仙の絵を描くチャン先生に、ファンが「なぜ水仙が好き?」と尋ねると、「形がシンプルだし、人目を気にせず、自分の世界を生きている」と答える。「孤独だわ」とつぶやくファンに、チャン先生は「理解する人がいれば、孤独じゃない」とファンの目をじっと見つめるのだった。
オリジナル楽曲「光明之日」では、そんな決して許されることのない2人の「平凡で自由に生きてほしい」という、青春を奪われた若者たちの切ない思いが唄われている。
曲名:光明之日(The Day After Rain)
作詞・作曲:レイ・グアンシア(雷光夏)
作曲:ルー・ルーミン(盧律銘)、レイ・グアンシア(雷光夏)
覚えています 誰にも託せない記憶
降りしきる雨はやまない
本には載らない あなたの名前だけど忘れられません
物語のはずれで 密やかな足音がする
廊下の果てで 世界が壊れていく
手の中の自由は こんなにも軽やか
樹林へ向かった あなたの置き土産
どうか あなたに見えますように
光あふれる 今の青空
覚えています 誰にも託せない記憶
降りしきる 雨はやまない
本には載らない あなたの名前
だけど忘れられません
手の中の自由はこんなにも軽やか
樹林へ向かった あなたの置き土産
ぼんやりと今も聞こえるあの言葉…
平凡で自由に生きてほしい
『悲情城市』や『牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』に続き、白色テロ時代を描いた衝撃のダーク・ミステリー『返校 言葉が消えた日』は7月30日(金)公開。
ストーリー
1962年、蒋介石率いる国民党の独裁政権下の台湾では、市民に相互監視と密告が強制されていた。翠華高校に通う女子高生のファン・レイシン(ワン・ジン)が放課後の教室で眠りから目を覚ますと、何故か学校には誰もいなくなっていた。校内を一人さ迷うファンは、政府から禁じられた本を読む読書会メンバーで、秘かに彼女を慕う男子学生のウェイ・ジョンティンと出会い、協力して学校からの脱出を試みるが、どうしても外に出ることができない。消えた同級生や先生を探す二人は悪夢のような恐怖が迫るなか、学校で起こった政府による暴力的な迫害事件と、その原因を作った密告者の哀しい真相に近づいていく―。
作品タイトル:『返校 言葉が消えた日』
出演:ワン・ジン、ツォン・ジンファ、フー・モンボー、チョイ・シーワン、チュウ・ホンジャン
監督:ジョン・スー
原題:返校/2019年/台湾/カラー/103分 R-15+
宣伝プロデュース:ブレイントラスト
配給:ツイン
公式サイト:henko-movie.com
公式Twitter:@henko_movie
コピーライト:(C) 1 Production Film Co. ALL RIGHTS RESERVED.
7月30日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
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