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映画『サマー・オブ・ソウル』監督のクエストラブが製作の経緯や当時の時代背景について明かす特別映像が解禁!

今年度、サンダンス映画祭ドキュメンタリー部門審査員大賞と観客賞をW受賞した映画『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)』(8月27日(金)より公開)の特別映像が解禁された。

解禁されたのは、監督のクエストラブが本作製作の経緯や当時の時代背景について明かす特別映像。クエストラブ自身、この映像の存在を知ったときは「驚いたね」と明かすほど、歴史から抹消されていたハーレム・カルチュラル・フェスティバル。この幻のフェスを記録した47巻にも及ぶ膨大な量の映像は50年の時を超え、クエストラブの手によってフィルムの1コマ1コマが修復された。「蘇った映像は正直、完璧に近かった」とクエストラブが認めるほど鮮やかに生まれ変わった映像とサウンドは、観るものを驚かせ、1969年当時のフェス会場へと誘ってくれる。

さらに、本映像では実際にフェスに参加していた当事者の証言も映し出されている。「クレイジーな時代だった。心に寄り添うものが必要だった。音楽がね」と印象的なセリフを残しているのは、フェスティバス参加者のバーバラ・ブラント=アコスタ。映像内でも明かされる通り、激動の時代だった1969年当時を生きる彼らにとって、いかにこのフェスが救いであったかが伺える貴重なものとなっている。

当時、わずか4歳でフェスに参加していたムサ・ジャクソンは、幼い頃の記憶を振り返り、フェスについてを「コンクリートの地面から生えた1本のバラ」と表現。子供ながらに、このフェスが意味する希望や喜び、そして本当の自由を感じ取っていたことが伺える。それを証明するかのように、会場に詰めかけた人々は全員が笑顔で“今”を楽しみ、喜びを爆発させているようだ。

クエストラブは映像内で、このフェスを行った事で最終的に伝わっていったメッセージを「“黒は美しい”ということ」と明かしている。Black Lives Matterをはじめ、2021年の今も続く社会情勢に強くメッセージを訴えかけながらも、厳しい現状を嘆くだけではなく、それを上回るエネルギーとパワーに溢れ、前を向く勇気をもらえる作品となっている。

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