「ムーミン」の原作者として知られる、フィンランドの作家トーベ・ヤンソンの半生を描いた映画『TOVE/トーベ』(10/1(金)公開)より、本編映像が解禁された。
日本を始め世界中で愛されるムーミンの物語。それは画家としてキャリアをスタートさせたアーティスト、トーベ・ヤンソン自身の人生を投影して生み出されたものだった。文学、コミック、舞台劇、アニメーションなど、今日においても色褪せること無く人々を楽しませ続けるムーミンのキャラクターたちは、いかにして育まれていったのか。本作はトーベ自身の人生のあり方とともに、その創作の秘密に肉薄してゆく。
解禁された映像には、舞台演出家ヴィヴィカの強い勧めでムーミンたちの物語を舞台化することになったトーベの姿が。彼女はようやく脚本を書き上げるが、その後、舞台の練習に足を運んだ際にムーミントロールを演じる役者から「なぜムーミントロールはいつも優しいんだ?」と、素朴な質問をぶつけられる。ヴィヴィカは「嫌われるのが怖いから?」と推測、しかし、トーベはその答えに対して「彼は臆病なの」「いつも不安なのよ」「愛が彼を強くする、愛を邪魔されたら怒るわ」とヴィヴィカの答えを肯定も否定もすることなく、だが彼女なりの言葉でその“本当の想い”を明かす。
机の上に身を乗り出しながら、アトリエの壁を使って1人で“ムーミン影絵ショー”を開催するトーベの愛らしい姿や、これまではイラストでしか見ることができなかったスナフキンやムーミンたちが、実際の役者たちが演じることで、現実の世界で動きだす様子を満足げに見つめるトーベの姿など、世界初のムーミン舞台劇の制作の裏側を切り取った映像となっている。
イントロダクション
本国フィンランドでは公開されるや大絶賛で迎えられ、スウェーデン語で描かれたフィンランド映画としては史上最高のオープニング成績を記録。公開から約2カ月にわたり週間観客動員数ランキングで連続1位を維持するなどロングラン大ヒットとなった。更に第93回アカデミー賞(R)国際長編映画賞フィンランド代表へ選出されたのをはじめ、数々の映画賞を席巻した。
ストーリー
第二次世界大戦下のフィンランド・ヘルシンキ。激しい戦火の中、画家トーベ・ヤンソンは自分を慰めるように、不思議な「ムーミントロール」の物語を描き始める。やがて彼女は爆撃でほとんど廃墟と化したアトリエを借り、本業である絵画制作に打ち込んでいくのだが、著名な彫刻家でもある厳格な父との軋轢、保守的な美術界との葛藤の中で満たされない日々を送っていた。それでも、若き芸術家たちとの目まぐるしいパーティーや恋愛、様々な経験を経て、自由を渇望するトーベの強い思いはムーミンの物語とともに大きく膨らんでゆく。そんな中、彼女は舞台演出家のヴィヴィカ・バンドラーと出会い激しい恋に落ちる。それはムーミンの物語、そしてトーベ自身の運命の歯車が大きく動き始めた瞬間だった。
作品タイトル:『TOVE/トーベ』
出演:アルマ・ポウスティ、クリスタ・コソネン、シャンティ・ローニー、ヨアンナ・ハールッティ、ロバート・エンケル
監督:ザイダ・バリルート
脚本:エーヴァ・プトロ
音楽:マッティ・バイ
編集:サム・ヘイッキラ
2020年/フィンランド・スウェーデン/カラー/ビスタ/5.1ch/103分/スウェーデン語ほか/日本語字幕:伊原奈津子/字幕監修:森下圭子
レイティング:G
原題:TOVE
協力:ライツ・アンド・ブランズ、ムーミンバレーパーク
配給:クロックワークス
公式サイト:klockworx-v.com/tove/
公式Twitter:https://twitter.com/tovemoviejp
コピーライト:(c) 2020 Helsinki-filmi, all rights reserved
10月1日(金)新宿武蔵野館、Bunkamura ル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか 全国ロードショー
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