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『ローラとふたりの兄』家族も、人生も、ままならなくていとおしい― ポスタービジュアル&予告映像解禁!

ローラとふたりの兄

兄弟、夫と妻、親と子── 家族をめぐる様々な問題にぶつかりながらも、怒って、泣いて、笑って、前を向いて…… ひたむきに日常を生きる、ちょっと可笑しな大人たちの姿が胸を打つ。人生のままならなさと、家族と共に生きるあたたかさを描き出す、思わず涙と笑顔がこぼれるフランス流ラブ&コメディ『ローラとふたりの兄』(12月10日(金)公開)のポスタービジュアルと予告映像が解禁された。

予告映像は、デート中に「君の弱点を教えて?」と尋ねられて「兄が二人いるわ」と答えるローラ(リュディヴィーヌ・サニエ)の言葉から始まる。弁護士のローラは、しっかり者であるがゆえに、まるで母親のように“ちょっと困った”二人の兄の世話を焼いてしまい、自分ひとりで苦労を抱え込んでしまう性格だ。続くシーンでは、長男ブノワ(ジャン=ポール・ルーヴ)と次男ピエール(ジョゼ・ガルシア)の“ちょっと困った”様子が伺える。ブノワの結婚式、花嫁サラ(ポーリーヌ・クレマン)の名前を「サンドラ」と言い間違えて会場の空気を白けさせるピエールに、「恥ずかしい」と呆れ顔の息子ロミュ(ガブリエル・ナカーシュ)。月に一度の両親のお墓参りでも、まだ弟の失態を根に持っているブノワとピエールが言い争っていると、「静かにしてくれ」と苦情を寄せる老人。それに対して「どうせみんな死んでるよ」と不謹慎なセリフを堂々と言い放つブノワ。終いには、恋人ができたことを報告するローラに、兄たちは「早まるな よく考えろ」と過保護ぶりを発揮して、ローラの幸せムードを台無しに……。

一方で、そんな厄介な兄たちも、ローラと同様にそれぞれ人生の問題を抱えている様子が描かれる。しかし、辛いときには誰かが不意に心を軽くするような言葉を投げかけてくれる──「泣くほど辛いなら 無理するのやめれば?」「難しいことはコーヒーを飲んでから考えましょう」「俺は兄貴なんだ 頼っていいんだよ」「あなたがいてくれてよかった」「人生どうにかなるよ」。ときどき嫌気が差すようなことがあっても家族も人生も愛にあふれている、そんなあたたかなメッセージを投げかけるような予告編となっている。

ポスタービジュアルは、「家族も、人生も、ままならなくていとおしい」というコピーに、ローラ、ピエール、ブノワの三兄妹が並んだカットは、本編のコミカルなやりとりを連想させる。そして、三兄妹にとって大切な存在である登場人物たちの劇中カット。さらには物語にアクセントを添えるサブキャラクターたちがLOLAの文字を囲むように添えられ、さまざまな人間模様を期待させる、フランスらしいムード漂うポスタービジュアルとなっている。

ジャン=ポール・ルーヴ監督の長編4作目となる本作は、作家であり脚本家のダヴィッド・フェンキノスと再びタッグを組み、人々の日常を精妙かつユーモラスに描いて観る者の共感を誘うと同時に、地方のプチ・ブルたちの生活を捉えるカメラは皮肉なフランス社会の明暗をも浮き上がらせる。“実生活”を見つめ続けてきたJ.P.ルーヴ流の繊細で味わい深い人生ドラマを紡ぎあげた。

主人公・ローラ役を演じるリュディヴィーヌ・サニエは、兄たちを母のように世話するしっかり者の妹を等身大のキュートさで演じ、新たな魅力を発揮している。職人気質で不器用な次男・ピエール役には、幅広い役柄をこなす抜群の演技力で次々に公開作が絶えない人気俳優ジョゼ・ガルシア。また、俳優としても活躍するルーヴ監督自身が、ロマンチストで神経質な眼鏡士である長男・ブノワ役をつとめている。その他、ローラの恋人役にはラムジー・ベディア、ブノワの妻役にはポーリーヌ・クレマンなど、実力と魅力あふれるベテラン俳優たちの豊かなアンサンブルが堪能できる一作となっている。

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