原爆のドキュメンタリー映画『8時15分 ヒロシマ 父から娘へ』(7月31日~新宿・K’s cinema、8月6日~広島・八丁座など全国で上映)が、本日9月24日(金)より、オンライン劇場「シネマ映画.com」で先行配信上映される。
本作は、被爆者の父を被爆二世である娘がインタビューしたドキュメンタリー。ニューヨークの特殊メイクチームが原爆による火傷をかつてないリアルに再現している。
その映像のニュース(映画.com 7月22日配信)が、驚異的な拡散数を記録し、Twitter上では「原爆の熱による焼け爛れた肌が、その痛みが伝わってくる」など、ストレートな映像表現だからこそ若い世代にささったとみられる。YouTube予告編再生回数も計70万回に迫る勢いだ。
配信上映決定を記念し、本国版オリジナルトレーラーが解禁。原爆投下後、火の海の中、父と息子は想像を絶する苦痛の中、ひどく焼けただれた体を引きずって、救助を探し彷徨う。親子の姿を、美しい旋律とリアリティある特殊メイクによる再現映像で綴る。そのほか、動画3本も公開された。
配信詳細
映画.comが手がけるオンライン上の映画館「シネマ映画.com」のプレミアムスクリーンにて、9月24日(金)より先行独占配信スタート。
シネマ映画.com『8時15分 ヒロシマ 父から娘へ』プレミアムスクリーン
URL:https://cinema.eiga.com/titles/296/?cid=eigacom_rightnow_movie
配信期間:9/24(金)~10/21(木)予定
鑑賞料金:1,000円(税込)
コメント(敬称略)
「映画.com 週間注目度ランキング2位」になり、映画.com編集部でも「なんだろうこれは」と話題になっていましたので、本作品を拝見させていただきました。壮絶な体験をされた美甘進示さんの国や文化、言語を超えた平和への真摯なメッセージに大変感動し、また、本作が若いアメリカの才能たちの手で映画化されたことにも大きな意義があると思い、日本中の少しでも多くの方にこの映画を届けたいという気持ちでオファーさせていただきました!
(シネマ映画.com 番組編成担当)
コロナ禍ということもあり、映画館にはなかなか行けないという方はたくさんいらっしゃると思うので、ぜひ配信版で全編を観て欲しいです。51分と短い映画なので、大作のように構えず、空き時間に見るドラマ感覚でも鑑賞できると思います。こういったことが現実にあったのだと知って、自分の生活の中で何ができるのか考えられる作品です
(美甘章子 原作著者/エグゼクティブ・プロデューサー)
イントロダクション
1945年8月6日、8時15分。広島に投下された原子爆弾を、爆心地より1.2kmの至近距離で被爆した父・美甘進示の壮絶な体験を、娘の章子が聞き取り、2013年に英語で書籍化。2014年に日本語版で執筆・出版された書籍:「8時15分 ヒロシマで生きぬいて許す心」を原作として、2020年に映画化した作品。地獄の様な状況にあっても、生きることを諦めなかった父の想いと、父から娘へと受け継がれた、世界の平和を叶えるための大切なメッセージは、アメリカの心を大きく揺さぶり、ナッシュビル映画祭では観客賞を受賞という歴史的快挙達成。2021年に全国公開となった。
ストーリー
1945年8月6日、第二次世界大戦中の広島は、普段と変わらない朝だった。
父の福一と共に建物疎開の準備をしていた19歳の美甘進示は、自宅の屋根に上って瓦を剥がしていた。その時、目をくらます激しい光が襲った。その”爆発する太陽”は一瞬にして進示を真っ暗闇の奈落の底に突き落とした。史上初めての原子爆弾は広島中を焼き尽くし、瞬く間に7万人以上の命を奪ったのだ。
真夏の炎天下、父と息子は想像を絶する苦痛の中、ひどく焼けただれた体を引きずって、救助を探し彷徨う。あたり一面息絶えた人々と呻き声で埋め尽くされ、救いの手はどこにも見当たらない。進示はあまりの激痛から解放されたい一心で、死にたいとすら願った。だが父・福一の力強い言葉に支えられ、進示は必死で前へ進む。しかし、父と離れ離れになった進示はひとりきりになり、毎日父が探し当ててくれるのを待っていた。
3ヶ月後なんとか退院できるまでに回復した進示は、父を探して自宅のあった場所に戻った。そこで燃え尽きた瓦礫の中から、ガラスは吹き飛び、高熱により針の影が文字盤に焼きついた父の懐中時計を見つける。全て焼き尽くされた広島で進示を家族や先祖と結びつけるものはそれしかなかった。
40年の月日が経ち、進示の平和への願いは形となってニューヨークにある国連本部に届く。しかし、その数年後ニューヨークを訪れた娘の章子は驚くべき事実を知る。日本中を駆け巡ったその知らせは、新たな恵みへと導く光となる―。
作品タイトル:『8時15分 ヒロシマ 父から娘へ』
出演:田中壮太郎、ジョナサン・タニガキ、エディ・大野・トオル、美甘進示、美甘章子、ユーリ・チョウ、松坂龍馬、ニニ・レ・フュイン、アーサー・アクシス
監督:J.R.ヘッフェルフィンガー
エグゼクティブ・プロデューサー・原作著者:美甘章子
プロデューサー:ニニ・レ・フュイン
テーマ音楽「アヴェ・マリア」 作曲:細川俊夫
原作本:「8時15分 ヒロシマで生きぬいて許す心」美甘章子著(講談社エディトリアル)
2020年/アメリカ/51分/シネスコ/5,1ch/原題:「8:15」
配給:新日本映画社
公式サイト:815hiroshima-movie.com
コピーライト:(C)815 Documentary, LLC
7/31より新宿・K’s cinema、8/6より広島・八丁座 ほか全国公開
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