イ・ソンミンとユ・ジェミョン競演の映画『ビースト』(10月15日(金)公開)に各界の著名人から絶賛コメントが到着し、特別映像が解禁された。
かつては互いを認め合い、正反対の性格ながらも相棒同士だった二人の刑事。
事件解決のためなら手段を選ばないハンスと、冷静沈着なミンテは、警察組織の中で昇進をかけた熾烈な争いを繰り広げながら、韓国中を震撼させた連続猟奇殺人犯を追っていた。だが、二人の執念と野心が激突した時、彼らの“正義”は思いもよらない破滅への引き金となって、自分たちの運命さえも標的にしてしまう・・・。
ハンスを演じるのは『工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男』でその年の賞レースを席巻したイ・ソンミン。かつての相棒ミンテには、Netflixドラマ「梨泰院クラス」で熱視線を浴び、“カメレオン俳優”の異名をとるユ・ジェミョン。さらに『名もなき野良犬の輪舞』のチョン・ヘジン、「明日に向かってハイキック」のチェ・ダニエルが集結。
監督を務めたのは、東野圭吾原作『さまよう刃』を手掛けた俊英イ・ジョンホ。フレンチ・ノワールの傑作『あるいは裏切りという名の犬』を大胆に換骨奪胎した。
このたび解禁された特別映像は、各界からのコメントに合わせて未公開シーンも含めた映像で構成されている。警察とマフィアが繰り広げる壮大な乱闘シーンやイ・ソンミンとユ・ジェミョンが激突するシーン、目を血走らせたイ・ソンミンが暗闇の中で不気味にライトアップされた、思わず息を飲むようなシーンなど、“重量級”のハードボイルドシーンが詰め込まれている。
正義を追求するが故に歯車が狂っていくハンスとミンテの二人の刑事は、自身の運命にどのように対峙するのか!?その全貌は是非とも本編をご覧頂きたい。
著名人からのコメント全文
※敬称略・順不同
入江悠(映画監督)
死んだ目をした人ばっかり出てくる。だから、面白い。ハードボイルド警察映画はやっぱりこうでなくっちゃ。
菊地成孔(音楽家・文筆家)
もう進化も天井を突いたと毎回思わずにはいられない「韓国ノワール」に、更なる進化が。血生臭さがパリとソウルを繋ぎ、今や世界でも有数のバイタリティを誇る韓国映画界の骨太さと精緻さが、どの国でも起こりうる、しかしどの国の映画界でも描けない物語を血と肉と脳で描き切る。イ・ソンミンとユ・ジェミョンの演技は驚異的。
伊藤さとり(映画パーソナリティ)
時が経つのを忘れ、推理と捜査を体感。韓国ノワールの魅力に取り憑かれるダークな色彩、怪しげな登場人物とキャストのラインナップ。究極の心理戦に惑わされ、震えと興奮が止まらなかった。
人間食べ食べカエル(人喰いツイッタラー)
容赦ない暴力と荒みまくった人間模様が織り成す濃密な130分。ぬるさ一切無しの超ハードコアなノワール。
この、胃に来る重さが堪らない。タイトルの通り、観る者に噛み付かんとする野獣のような映画だ。
ビニールタッキー(映画宣伝ウォッチャー)
かつては信頼する相棒同士だった刑事が最も憎むべき敵同士へと変わる。権力闘争と裏切りとプライドが錯綜する極限状態で正義を貫くはずの刑事が己の”獣性”をむき出しにする。欲望に囚われた人間の無限地獄がここにある。
深町秋生(ミステリ作家)
うわ……そこまでやるのか。久々に悲憤と殺意を凝縮した韓流ノワールの爆発的なパワーにノックアウトされた。「チェイサー」「悪魔を見た」の系譜とも言うべき怪物的な悪意にのたうつイ・ソンミンの慟哭に痺れろ
白石和彌(映画監督)
正義が歪み、運命も歪み、見ている観客の倫理も歪む。腹の底に溜まる粘りのある感情の出口はなかなか見つからない。それでも、どうしようもなくこの映画に惹かれてしまうのは、ノワール映画として最高だからだ。韓国ノワールはまだまだ突き進む
ストーリー
仁川(インチョン)で猟奇殺人事件が発生した。かつて相棒同士だった、捜査1班を率いるハンスと2班を率いるミンテは、昇進をかけて捜査に臨む。早々にハンスが容疑者を逮捕したが、冤罪を確信したミンテが独断で釈放したことで捜査は混迷を極め、また二人の溝は深まっていくのだった。その頃、情報屋のチュンべに呼び出されたハンスは、猟奇殺人事件の情報を提供する交換条件として、殺人の共犯になるように要求されていた。突然、ハンスの拳銃を奪い、待ち伏せていた男を射殺したチュンベ。予測不能の殺人事件に巻き込まれたハンスは、チュンベの隠蔽工作に加担することを余儀なくされる。
チュンべからの情報vでハンスが容疑者のアジトを突き止め、事件は解決へ向かうかに見えた。だが、チュンベと海に沈めたはずの車が引き揚げられ、凶器に使われた拳銃の銃弾が発見されてしまう。焦燥を募らせていくハンスの姿をミンテは怪しみ、疑惑の目を向け始める──。
作品タイトル:『ビースト』
出演:イ・ソンミン、 ユ・ジェミョン、チョン・ヘジン、チェ・ダニエル
監督:イ・ジョンホ
2019年/韓国/韓国語/130分/カラー/シネスコ/5.1ch/原題:비스트/英題:THE BEAST/字幕翻訳:李静華 映倫 G
提供:木下グループ
配給:キノシネマ
公式サイト:https://movie.kinocinema.jp/works/thebeast
コピーライト:(C) 2019 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & STUDIO&NEW. All Rights Reserved.
10月15日(金)より kino cinema横浜みなとみらい・立川髙島屋S.C.館・天神 ほか全国順次公開
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