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『モーリタニアン 黒塗りの記録』グアンタナモ収容所の差し入れ事情が明らかに…特別映像&場面写真解禁!

モーリタニアン 黒塗りの記録

第78回ゴールデングローブ賞にて俳優部門2部門のノミネートを果たし、ジョディ・フォスター、ベネディクト・カンバーバッチ、タハール・ラヒムら共演の話題作『モーリタニアン 黒塗りの記録』(10月29日(金)公開)より、本編内の差し入れに関するシーンを収めた特別映像場面写真が解禁された。

カリブ海にあるキューバのグアンタナモ湾にある米軍基地「グアンタナモ基地」(詳細は下記に記載)。そのグアンタナモ基地の中の収容所に長らく拘禁されていた、本作ではタハール・ラヒムが演じるモハメドゥ氏。彼にはささやかな楽しみがあった。それはジョディ・フォスター扮するナンシー弁護士による差し入れだったという。容赦のない拷問に耐えてきたモハメドゥ氏にとっての楽しみだった、その差し入れとは…。

解禁された映像には、1台のバスがグアンタナモ湾を走る様子が映し出される。バスの中では軍人が「グアンタナモ基地へようこそ。ここは米国の司法の管轄外です」と言って、特殊な場所だけに基地内や収容所の細かなルールを告げた後、「差し入れを買うならここでどうぞ」と観光バスのガイドが人気のお土産屋を紹介するような口調で案内すると、バスも止まる。

止まったバスの窓に映るのは、あの世界的に有名なファストフードチェーンのマスコットに似ている“彼”。そんな彼を見つめるナンシー弁護士とテリー弁護士(シャイリーン・ウッドリー)。やがて購入したナンシー一行を乗せたバスは、ついにグアンタナモ基地内の収容所に入っていく――。

そのファストフードチェーンは本当にグアンタナモ基地内にある。別枠で記した通りキューバでありながら基地はアメリカ領なので、国内店という扱い。しかし現地の人が買いたくても簡単に入れるところではなく、当たり前だが購入者は基地の関係者のみだという。

テリー弁護士がこのファストフードチェーンの紙袋を渡しながら、「差し入れよ。ハラールフードはこれだけ」とモハメドゥ氏に渡すのは、あのフィッシュバーガー。これを聞くと身近に感じる人も多いのでは。権利関係の問題で劇中ではファストフードチェーンの名前は出てこないため、あわせて解禁された場面写真の中のフィッシュバーガーを入れた紙袋にも、あのロゴは入っていない。

モハメドゥ氏にこの件をたずねると「映画では初回になっていたけど実際には、ナンシーは面会のたびに、色々と差し入れをしてくれていた。フィッシュバーガーも何度かあって食べたよ!」と答えてくれた。モハメドゥ氏にとって、グアンタナモでの長い拘禁期間、この差し入れは限られた楽しみの一つだったことが想像できる。

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グアンタナモ基地について

キューバは1511年にスペインに征服されたが、1989年のアメリカとスペインとの間で起きた戦争(米西戦争)でアメリカが勝利し、スペインの植民地であるキューバを占領した。1902年、アメリカ軍政下でスペインから独立したキューバが1903年にグアンタナモ基地の永久租借を認めたことからはじまる。その後1959年のキューバ革命でキューバは社会主義国に転換した。社会主義のキューバにある、民主主義アメリカ。それがグアンタナモ基地である。

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