実話を元に描いた台湾映画『無聲 The Silent Forest』予告編解禁 ―2022年1月14日(金)より公開

無聲

台湾映画『無聲 The Silent Forest』が2022年1月14日(金)よりシネマート新宿・心斎橋をはじめ全国順次公開が決定し、30秒の日本版予告編が解禁された。

2021年台北映画祭で最優秀新人俳優賞を受賞したチェン・イェンフェイ(陳姸霏)、2021年アジア・フィルム・アワードで最優秀助演男優賞を受賞したキム・ヒョンビンも出演の実話を元に描かれた本作品。

2011年9月、台湾のろう学校で、調査チームより128件の生徒への性的暴行やセクシャルハラスメントが報告されたにも関わらず、その後も性的暴行事件が後を絶たない。人文教育財団による調査の結果、2004年から性的暴行やセクシャルハラスメントが行われていたことが判明。しかし、副主任は「人文教育財団のデータがどこからきたのかわかりません」と語った。

教育委員会は17名の職員に対する罰則リストを発表。しかしこのような重要な事件でも官僚は辞任しておらず、事件を起こした教師も解雇されていない上に、教育委員会は事件を隠蔽。2021年に、再調査しようと学校側に連絡を取ったものの、拒否されたため、事件の実態は分からないままだ。

監督が特に注目しているテーマである“権力関係”。被害者と加害者の関係の複雑さや、不公平さを明確に描くため、この事件を題材に本作が作られた。

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