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『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』杉山すぴ豊氏の先行レビュー解禁 ―本日よりデジタルレンタル開始

ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結

『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』のデジタルレンタルが本日11月24日(水)より開始となる(デジタルダウンロード販売中/ブルーレイ・DVDセル&レンタルは12月8日(水)より開始)。

本作は、クセの強すぎる悪党集団が、世界を救うべくデスミッションに挑むサバイバル・アクション作品。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズの監督などで知られるジェームズ・ガンが監督と脚本を担当していることでも大きな話題となった本作だが、4K ULTRA HD、ブルーレイには、そのジェームズ・ガンによる本編音声解説が含まれている。

今回、2大アメコミブランドをまたにかけて活躍するジェームズ・ガン監督によるアメコミファン必見の音声解説を、アメコミ系映画ライターとして知られる杉山すぴ豊氏が先行レビューした。

目次

杉山すぴ豊氏 音声解説レビュー

ジェームズ・ガン監督による『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』の音声解説は2つの意味で観ごたえ(聴きごたえ)のあるコンテンツでした。

ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結

1つは単に本作の裏側を話してくれるというよりも監督の映画術とでもいいますか、ガン監督がどのように映画を作っているのか、そのノウハウを教えてくれます。

この作品は個性豊かなヴィランたちをすごい俳優たちが演じる集団劇です。また一つ間違えるととてもちゃちな映画になってしまうし、一方でコミック原作ならではの楽しさも担保したい。つまりキャラクターとキャスト、リアリティとバカバカしさのバランスをどうとっていったのかについて教えてくれるのです。

例えばイドリス・エルバのブラッドスポートですが、ガン監督はエルバを出したいことが先にあってまっさきにキャスティングした。そして最後にどのキャラを演じさせるか考えたそうです。一方でキング・シャークはまっさきに登場させることを決めていたけれども、すごいオーディションをやって最後にスタローンに声を演じてもらうことを決めたと。本作の重要な2人が全く違うプロセスを経て決まっていることが面白い。

ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結

また特殊効果やセットでの撮影(冒頭でチームが上陸し戦闘状態となるビーチはワーナー・ブラザース映画史上最大級のセットだそうです)も多いが、舞台となるコルト・マルテーゼは、架空の国だからこそロケ地として使ってパナマの空気感を大事にしてリアリティにこだわった。
ガン監督は絵コンテをきっちり用意するしシーン毎に使う音楽をすでに決めている。けれど現場でのアドリブも大事にする。ピースメイカーの面白いセリフはジョン・シナのアドリブも結構多いそうです。映像を志す人はもちろん、なにか作り上げていく人はきっとガン監督の言葉が参考になるでしょう。

ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結

そしてもう1つはこの作品に臨んだ時のガン監督の気持ちです。この映像特典の中で彼は今までの映画作りの中で最高に楽しかったと何度も言っており、そしてスタッフ、キャストへの言葉がすごく多い。

実はガン監督は過去の発言が問題視されキャリアのピンチ的状況にありました。その時ワーナー・ブラザース(DC)がこの作品への参加に声をかけてくれたこと、そしてスタッフ、キャストが支えてくれたことですごく救われた、というわけです。
だからガン監督にとって『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』はとても重要な映画なのです。この映像特典は、ガン監督がいかに立ち直っていったかのドキュメンタリーでもありました。

ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結

最後に僕が大笑いしたネタを2つご紹介しましょう。一つはスターロというネタバレを絶対避けたい撮影のタイミングでマーベル・スタジオの社長で親友のケヴィン・ファイギがセットに遊びに来てくれてすごく焦った、と(笑)
もう一つは、ガン監督は子どものころネズミを飼っていたのでラットキャッチャー2に思い入れがある。彼女のパートナーであるセバスチャンを“演じた”ネズミは2匹いて、そのうち一匹には“クリスプ・ラット”と名前をつけていたそうです!


ジェームズ・ガン監督の生み出してきた数々の作品の中でも、非常に重要な映画となった本作は、現在先行デジタルダウンロード販売中、本日よりデジタルレンタルも開始となる。また、本音声解説は、12月8日(水)発売商品のうち4K ULTRA HDとブルーレイのディスクに収録されている。

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