『ケイコ 目を澄ませて』がベルリン国際映画祭<エンカウンターズ部門>出品決定!岸井ゆきの&三浦友和からコメント到着

ケイコ 目を澄ませて

耳が聞こえないプロボクサー・ケイコと、視力を失いつつあるトレーナー・笹木の交流を描いた映画『ケイコ 目を澄ませて』(2022年全国ロードショー)が、2月10日からドイツで開催される第72回ベルリン国際映画祭<エンカウンターズ部門>へ正式出品されることが決定し、主演の岸井ゆきの三浦友和三宅唱監督からコメントが到着した。

元プロボクサー・小笠原恵子さんの自伝「負けないで!」を基に、三宅監督が登場人物たちの細やかな表情を丁寧に映し出す本作。出品される<エンカウンターズ部門>は、2020年より新設されたコンペティションで、新しい視点を含む大胆な作品や革新的な監督の発掘に重きを置き、優れたインディペンデント作品や多様性のある物語が選出される。本作が受賞すれば、同賞で初の日本人監督となる。

また三宅監督は、2019年に『きみの鳥はうたえる』が第69回ベルリン国際映画祭フォーラム部門に出品されており、監督作としては2回目のベルリン国際映画祭への出品となる。

あわせて解禁された場面写真は、二人三脚でトレーニングに励む主人公・ケイコとジムのトレーナー・笹木のふたりを切り取り、ケイコの強いまなざしが印象的な1枚。セコンドの指示もゴングの音も聞こえないケイコと、ケイコの実力と可能性を誰よりも信じる笹木の、言葉を超えた交流が繊細に写し出されている。

目次

コメント(敬称略)

●岸井ゆきの
『ケイコ 目を澄ませて』がベルリン国際映画祭のエンカウンターズ部門に選出されました。
映画が好きで、すがりついて、幾度となく救われてきました。その舞台に俳優として立てるということ、言葉では言い表せない熱いものがあります。ひとまず、嬉しくて嬉しくて溢れんばかりの感謝となみだ。
海を越えて言語を超えて、皆様に届きますように。

●三浦友和
小さな作品がベルリンに旅します。
監督とスタッフ、出演者。我が子の旅立ちを誇らしく送り出します。
より大きく育って皆さんに見て頂けるよう願っています。

●三宅唱監督
国際映画祭とは、普段は異なる環境や言語で生きる人々がともに、スクリーンに映るもう一つの宇宙をはじめてみつめる、出会いや遭遇の場でもあると受け止めています。本作は製作中からたくさんの新たな出会いに恵まれました。このたび初上映となる機会に冠された「エンカウンター」という言葉に、良い縁を感じています。多くの方が、最高に素晴らしい役者たちに出会い、驚く日が楽しみです。

●ベルリン国際映画祭アーティスティック・ディレクター カルロ・シャトリアン
三宅唱監督の新作映画は、無駄なものを削ぎ、私たちの社会の中心に横たわる何か、つまりすべての人が限界を超えてでも自分を表現できる可能性を描いた映画だと感じます。主人公・ケイコの強さと、彼女の演技の緻密さに心を動かされ、田舎ではなく都会でもない、輪郭がぼやけ始める町を舞台に繰り広げられる人間の生活や、ドラマの語り口に強く訴え掛けられ、驚かされました。


イントロダクション
2013年までに4戦を戦った元・プロボクサー・小笠原恵子さんの実話から着想を得て生まれた物語。メガホンをとるのは、『きみの鳥はうたえる』がベルリン国際映画祭フォーラム部門に出品され、同作が2018年映画芸術日本映画ベストテン1位にも輝いた俊英・三宅唱。刻一刻と変化するケイコの眼差しと、彼女を案じる家族やジムの面々の心のざわめきを16mmフィルムに焼き付けている。

生まれつきの聴覚障害と付き合いながらプロボクサーとなった主人公・ケイコには、『愛がなんだ』で第43回日本アカデミー賞新人俳優賞に輝き、ドラマ「#家族募集します」での好演も記憶に新しい岸井ゆきの。今回、プロボクサー役としてクランクインの約三か月前から厳しいトレーニングを行ったほか、劇中で使われる手話の練習など、入念な準備を行い撮影に臨んだ。日々の練習にひたむきに向き合い、家族やトレーナーたちの想いに触れることで揺れ動くケイコの感情の機微を、言葉ではなく眼差しで表現した岸井の新境地が垣間見える。

セコンドの指示もゴングの音も聞こえないケイコを受け入れ、再開発が進む下町で小さなジムを運営するトレーナー・笹木に、日本映画界で圧倒的な存在感を放つ三浦友和。喧嘩するように力んでしまうケイコに根気強く指導を行いながらも、次第に視力を失っていくという難役に挑んだ。

ケイコの実力と可能性を誰よりも信じるトレーナー・笹木、そしてその想いに応えるように“目を澄ませて”鍛錬を重ねるケイコ。言葉では語りつくせない、確かな絆で結ばれたふたりの関係が、静かに描かれている。

作品タイトル:『ケイコ 目を澄ませて』
出演:岸井ゆきの
三浦誠己 松浦慎一郎 佐藤緋美
中原ナナ 足立智充 清水優 丈太郎  安光隆太郎
渡辺真起子 中村優子
中島ひろ子 仙道敦子 / 三浦友和
監督:三宅唱 
原案:小笠原恵子「負けないで!」(創出版)
脚本:三宅唱 酒井雅秋
製作:「ケイコ 目を澄ませて」製作委員会(メ~テレ 朝日新聞社 ハピネットファントム・スタジオ ザフール) 文化庁「ARTS for the future!」補助対象事業
制作プロダクション:ザフール
2022年/カラー/ヨーロピアンビスタ/5.1ch/99分
配給:ハピネットファントム・スタジオ

公式サイト:https://happinet-phantom.com/keiko-movie/
公式Twitter:@movie_keiko
コピーライト:(C)2022 映画「ケイコ 目を澄ませて」製作委員会/COMME DES CINÉMAS

2022年 全国ロードショー

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