『フレンチ・ディスパッチ』公開初日を祝して特別映像解禁!ウェス・アンダーソンの撮影現場はまるでファミリー

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊

『グランド・ブダペスト・ホテル』でアカデミー賞4部門を受賞したことでも知られ、この度発表された第79回ゴールデングローブ賞ではアレクサンドル・デスプラが作曲賞にノミネートされたウェス・アンダーソン監督の最新作『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』がついに本日1月28日(金)公開を迎えたことを記念して、特別映像が解禁された。

ビル・マーレイオーウェン・ウィルソンをはじめとする常連組が幾度となく出演依頼を受け入れ、レア・セドゥのような『グランド・ブタペスト・ホテル』で初めて出演したキャストが新作のオファーに即答でイエスと答え、常連の仲間入りとなっていくことからも分かる通り、一度参加するとやめられないキャストを病みつきにさせる魅力を持ったウェス・アンダーソン監督

ウェスの唯一無二の魅力は映画本編に表れる独特の作風やセンスだけにとどまらない。今回解禁された映像では、オーウェンが「関係者全員が寝食を共にする」、ティモシー・シャラメが「一番の楽しみは夕食」と語るように、キャストとスタッフが同じホテルに宿泊し、食卓まで一緒に囲むという、ウェス・アンダーソン作品ならではのまるでファミリーのような独特の現場エピソードが明かされていく。

続くメイキング映像では、何度も交わされるキャスト&監督&スタッフ陣のハグや、エキストラも交えた笑いの絶えない賑やかな雰囲気、ウェスにちょっかいをかけてふざけるスタッフと、部署や立場の垣根を超えた信頼関係のなかで大いに撮影を楽しむ現場の様子も。長らくウェスとタッグを組んできた撮影のロバート・イエーマンは「あれほど才能に溢れる家族の一員になれて光栄だよ」と明かし、ボブ・バラバンは「10作目でもウェスの冒険心は尽きない。いるだけで楽しくて朝4時でも帰りたくない」とウェスとの撮影を笑顔で振り返っている。

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊
フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊

一方、ウェスは自身の追い求める映像についても妥協は一切無し。撮りたい画のためなら何度もテイクを重ねるこだわりを持っているそうで、レアは「凄くスタミナがあり、本当に細かいディテールにも注意を払います。芝居が引き立つ細かいニュアンスを求めて、大いにユーモアを交えながら、何度も何度も同じシーンを撮り直します」と明かし、またティモシーも「4秒くらいの場面がありました。壁に紙をピンで留めて、ジュークボックスの方に歩くシーンです。45回、撮り直しました。この時の監督のこだわる姿には心が動きました。その時は、自分には無作為な指示に思えたことが、実は監督にとっては考え抜かれた演出だったのです。もし一般論が芸術の敵なら、アンダーソン監督の姿勢は、表彰に値するほどです。」と圧倒された様子で称賛している。

45回ものリテイクが賑やかに成り立つ撮影現場も、普段からのファミリーのような信頼関係があってこそ。ウェス・アンダーソン監督とキャストとスタッフたちが最高のチームワークで贈る、最新作『フレンチ・ディスパッチ』をぜひ劇場で。

フレンチ・ディスパッチ

イントロダクション
『ダージリン急行』(07)、『ファンタスティック Mr.FOX』(10)、『グランド・ブダペスト・ホテル』(14)、『犬ヶ島』(18)といった名作の数々を生み出したウェス・アンダーソン監督の記念すべき第10作目を飾る最新作の舞台は、20世紀フランスの架空の街にある「フレンチ・ディスパッチ」誌の編集部。一癖も二癖もある才能豊かな記者たちが活躍し、国際問題からアート、ファッションから美食に至るまで深く斬り込んだ唯一無二の記事で人気を獲得している。ところが、編集長が仕事中に急死、遺言によって廃刊が決まってしまう。果たして、何が飛び出すか分からない追悼号にして最終号の、思いがけないほどおかしく、泣ける、その全貌とは──?

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