本作でカンヌ国際映画祭4度目の受賞となったアピチャッポン・ウィーラセタクン監督・脚本による最新作『MEMORIA メモリア』(3月4日(金)公開)より、新場面写真が解禁された。
南米コロンビアが舞台の本作は、監督が初めてタイ国外で制作した作品。主人公は、コロンビアのメデジンで農ラン業を営むジェシカ。病床の妹を訪ねるため、首都ボゴタに滞在した夜、ある不穏な【音】を聞いたことから、物語は動き始める―。
主演にティルダ・スウィントンを迎え、共演にフランスの名優ジャンヌ・バリバール、舞台となるコロンビアで俳優として活躍するエルキン・ディアス、フアン・パブロ・ウレゴ。
2021年カンヌ国際映画祭コンペティション部門でのプレミア上映では、「『MEMORIA メモリア』を観た後は、どんな映画でも満足できない」との評を引き出し、審査員賞を受賞。アカデミー賞外国語映画賞コロンビア代表に選出された。
今回解禁された新場面写真には、病床の妹を見舞った病院でジェシカが出会う考古学者アニエスの姿が。白衣を身にまとい、整然とした研究室で自らの研究について語り、やがてジェシカを人骨の発掘現場へと導く。
ジャンヌ・バリバールが、アニエスをよりファニーな要素を湛えた、魅惑的で謎めいた人物として演じるさまを見たアピチャッポン監督は「私はアニエスをとらえていない」と驚きとともに感じたという。
また、ジェシカが頭に響く【音】を再現すべく訪れた音響スタジオで出会う音響技師・エルナンは、ジェシカに寄り添い、彼女の話に耳を傾ける。演じるフアン・パブロ・ウレゴは、実際に音響技師としての経験を積むべく撮影前2か月間の特訓を行ったという。本編では、彼のオペレーションによってジェシカの頭に響く【音】が再現されている。
フアンは「エルナンはジェシカの話を聞き、寄り添ううちに、彼女と独自の友情が生まれていくような役です。監督とティルダ・スウィントンとトライ&エラーを繰り返しました。とても素晴らしい経験でした」と振り返っている。
ジェシカが山間部の町ピハオで出会う川のほとりの男・エルナンを演じるのは、コロンビアのTVシリーズなどに出演してきたエルキン・ディアス。「この映画に出演できたこと、そしてティルダ・スウィントンとの共演は神様からの贈り物のようだ」と最大級の賛辞を寄せる。
また、アピチャッポン監督については「限界まで連れて行ってくれる監督と出会えて、俳優としてとても嬉しく思っている。経験したことすべてが、映画としてスクリーンに映っている」と感慨を込めた。
ストーリー
地球の核が震えるような、不穏な【音】が頭の中で轟く―。とある明け方、その【音】に襲われて以来、ジェシカは不眠症を患うようになる。妹を見舞った病院で知り合った考古学者アグネスを訪ね、人骨の発掘現場を訪れたジェシカは、やがて小さな村に行きつく。川沿いで魚の鱗取りをしているエルナンという男に出会い、彼と記憶について語り合ううちに、ジェシカは今までにない感覚に襲われる。
作品タイトル:『MEMORIA メモリア』
出演:ティルダ・スウィントン、エルキン・ディアス、ジャンヌ・バリバール
監督・脚本:アピチャッポン・ウィーラセタクン
2021/コロンビア、タイ、フランス、ドイツ、メキシコ、カタール/カラー/英語、スペイン語/136分
原題:MEMORIA
映倫:G
配給:ファインフィルムズ
公式サイト:http://www.finefilms.co.jp/memoria/
コピーライト:(c)Kick the Machine Films, Burning, Anna Sanders Films, Match Factory Productions, ZDF/Arte and Piano, 2021.
3月4日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ
ヒューマントラストシネマ渋谷他にてロードショー
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