金馬奨や台北映画祭などの映画祭で多数ノミネート、受賞した台湾映画『運命のマッチアップ』(原題:下半場/ We Are Champions)が6月24日より公開される。
台湾では甲子園さながらの盛り上がりを見せる高校バスケットリーグ(HBL)で活躍した、実際の兄弟から着想を得た本作。世界中の映画祭で上映され、2020年の台北映画祭では観客賞を始め4部門を受賞。
兄のショウユーを演じたのは、本作で第56回金馬奨の最優秀新人俳優賞を受賞し、Netflixで配信中のドラマ「悲しみより、もっと悲しい物語The Series」でW主演を務めたファン・シャオシュン。
弟のトンハオを演じたのは「追撃者~逆局~」でW主演に大抜擢されたチュウ・シュアンヤン。監督を務めたのは『光にふれる』で金馬奨の最優秀新人監督賞を受賞し、その後『共犯』でも日本に大きな衝撃を与えたチャン・ロンジー。
次なる挑戦はスポーツ映画とする中で、今回はリアルを映すことよりも自身が感じた印象深い空気感や人々を投影することに集中した。主演二人の瑞々しい成長と揺るぎない兄弟愛を、疾走感溢れる試合シーンを通して描き出した。
特にバスケシーンは迫力があり見応え十分。監督のこだわりで、俯瞰ではなく、カメラもコートの中にいれて選手の近くで撮影し、その迫力や息遣いが伝わる印象深いシーンを作り上げた。
冷静で優しく強いが、片耳にハンデがある兄。兄を慕い、才能抜群だが感情的になりやすい弟が初めて違うチームに。二人はライバルとなり、別々のチームで優勝を目指す。環境も違う中で成長し、すれ違う二人。互いを想う兄弟の運命はー。
ストーリー
バスケの秀でた才能を持つ兄弟・ショウユーとトンハオは、母を早くに亡くし父とは離れて暮らしている。兄のショウユーは片耳にハンデを負いながらもバスケ部が廃部寸前のグアンチェン高校に、弟のトンハオは夢を追う一心でHBLの連覇を狙う強豪校・ユーイン高校にスカウトされ、やがて最大のライバルとして運命の試合に挑むことととなる―。
作品タイトル:『運命のマッチアップ』
監督:チャン・ロンジー
脚本:ツァイ・クェンリン チャン・ロンジー
出演:ファン・シャオシュン チュウ・シュアンヤン
2019/台湾/原題:下半場/字幕:夏國明/字幕制作協力:台北駐日経済文化代表処台湾文化センター
117分/DCP/シネマスコープ
配給:ライツキューブ
コピーライト:(C)We Are Champions Films Ltd.