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『ナイトメア・アリー』衣装替えは前半だけで242回!アカデミー賞ノミネートの衣装デザインの魅力に迫る特別映像解禁

ナイトメア・アリー

映画『ナイトメア・アリー』(3月25日(金)公開)より、衣装デザインの魅力に迫る特別映像解禁された。

デル・トロ監督が映画化に挑んだのは、1946年に出版され、ノワール小説の伝説的傑作といわれる「ナイトメア・アリー 悪夢小路」。先日発表された第94回アカデミー賞では作品賞、撮影賞、美術賞、衣装デザイン賞と主要を含む4部門にて堂々とノミネートを果たし、今後の賞レースの行方にも注目が高まっている。

本作は、カーニバルの一座で読心術を学んだ主人公スタン(ブラッドリー・クーパー)が、そのカリスマ的才能とむせかえるような野心で、瞬く間にトップのショーマンへとのし上がっていくが、とどまることを知らないその欲望から想像を絶する人間の闇を見てしまう様が描かれていく極上のサスペンス。前半は妖しくも魅惑的なカーニバル、そして後半は都会的でエレガントな雰囲気と、ストーリーの過程でガラッと画のトーンが変わる本作では、キャストの身に付ける衣装がその世界観の演出において重要な役目を担っている。

そんな本作で衣装デザインを担当したのは、『シェイプ・オブ・ウォーター』でもギレルモ・デル・トロ監督とタッグを組み、アカデミー賞でノミネートされたルイス・セケイラ。映像の冒頭で撮影を振り返りながら「この映画はカーニバルの場面だけで合計で242回の衣装替えがあった。街の場面だけでも100回以上だ。大量の衣装を用意したよ」と衝撃のエピソードを明かしており、それだけで衣装に対する徹底的なこだわりを窺い知ることができる。

ナイトメア・アリー

数多く準備された衣装のなかでもキャラクターごとにイメージがあったようで、デル・トロ監督は「モリーは生命力に満ちたレッドの衣装。ジーナはグリーンとゴールド、生命、大地、草原などを表現している。」とこだわりを解説。

また、監督だけでなく、キャストとのコミュニケーションも密に交わしながら、より洗練された衣装制作が進められたようで、俳優のウィレム・デフォーは「ルイスは早くから“実験”を重ねた。かなりの数の衣装を試着したよ。僕らの意見も聞いてくれた。」と明かし、ケイトは「衣装の打ち合わせの時から外見の印象が決まり役作りに影響する」と役者にとっての衣装の重要性を語っている。劇中で対峙することとなるスタンとリリスの衣装の違いやこだわりを説明しながら、「セットとヘアとメイク、そして衣装で対照的な世界をうまく表現できたと思う。」とルイスが誇らしげに語る様子で映像は締めくくられる。

『シェイプ・オブ・ウォーター』に続き、本作でもアカデミー賞衣装デザイン賞にノミネートされたルイスが、デル・トロ監督らしさと、フィルム・ノワールという新鮮なジャンルで描かれる本作の圧倒的な世界観とキャラクターを<衣装デザイン>で一目瞭然なまでに見事に表現している。

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