映画『女子高生に殺されたい』公開記念舞台挨拶が4月2日(土)に行われ、主演の田中圭をはじめ、南沙良、河合優実、莉子、茅島みずき、細田佳央太、さらに城定秀夫監督といった豪華キャスト・スタッフ7名が登壇した。
『女子高生に殺されたい』公開記念舞台挨拶
【日時】4月2日(土) 13:30~14:00
【場所】新宿バルト9・シアター9 (新宿区新宿3丁目1-26 新宿三丁目イーストビル13階)
【登壇者(敬称略)】田中圭、南沙良、河合優実、莉子、茅島みずき、細田佳央太、城定秀夫監督
初日となったイベント前日に劇場で本作を友人と観たという田中は「(友人たちに)めちゃくちゃ評判が良かったです。何が嬉しかったって、友達みんなが、全部を褒めてくれたんですよ。僕の友達なんで僕のことは一切褒めないんですけど(笑)、『監督凄いよね』とか『映像がカッコイイ』とか、若いキャストみんなお芝居が良いとか。僕はそれが最高に嬉しかったですし、実際、僕がスクリーンで観たのは3回目になるんですけど、冷静に観れば観るほどクスクス笑えますし。みんなに馴染みのある簡単な言葉で言うと、春人は“変態”なんですけど(笑)。それでも『応援したくなった』って言われたのが凄く嬉しかったです。『頑張れ!』と。ヒガシー(春人の劇中での愛称)を応援されるのは、僕的には凄い褒め言葉をいただいたなと思います」と喜びのエピソードを語った。
さらに「(本作の出来は)自信作どころじゃないです!皆さんが面白いと思ってくれたら嬉しいですし、『何を見せられているんだろう』と思う方もいると思います。でも1つだけ言えるのは、この作品は日本映画の傑作になると思うので、もし今後『最近面白い映画あった?』って聞かれたら『「女子高生に殺されたい」面白いよ』って言えば、皆さん『センス良いね』って言われます」と自信たっぷりに熱弁した。
南沙良、河合優実、莉子、茅島みずき、細田佳央太と若手キャストが集結していることでも注目の本作。田中と共演して印象に残っていることについて、南は「お芝居している中で普段とのギャップが凄いと感じていました。演じている狂気さ、変態さは、普段の田中さんからは想像できないものになっています。役柄的に現場でお話しはあまりできなかったですが、ただ田中さんが朝、現場に入られるときに、寝癖が凄いのは印象的でした(笑)」と当時を振り返った。狂気を秘めた田中の役柄だが、南演じる真帆も多面的な表情が見られる役どころ。
そんな南の演技を身近で見た田中は「まさに怪演、本当に素晴らしかったです。ちょうど撮影の途中で沙良ちゃんが賞をいただいたというニュースを見て凄いなと思いつつ、実際に現場で衝撃を受けたシーンがあって。『この演技なら(賞を)取っちゃうでしょう!』みたいなハイな感じになりました」と絶賛した。
河合は田中について「完成披露の時に田中さんが年下の方たちとの現場で罪悪感があったと仰っていて、でも現場でそんなことを感じさせない、余裕というか、お忙しい時期だったはずなのに色んな場で和ませたり笑わせてくれたりという姿を見ていました。笑わせる…ナチュラルボーンかもしれないですけど(笑)、高いところに上らなきゃいけないシーンで凄く恐がられていましたが、それを利用しながら良い空気感をつくっていらっしゃった。ご自分でも気づいていないレベルで、空気ができていました」との言葉に田中は「本当?良かったぁ」と安堵した様子を見せた。
そのエピソードを聞きながら強く頷く細田は「僕もそう感じました。でもその大きな原因は、その前のセリフ事件だったと思います。圭さんが発した言葉をその場にいたみんなが『これ面白い!』と言っていたので、それもあると思いました。あと、お芝居していて凄く汗をかきました。動きがあったというのもありますが、お互いの出しているエネルギー量だったり熱量があって、凄くやっていて楽しかった。キャッキャする楽しいシーンではないんですけど、それでもお芝居していてすごく高揚しました。エネルギー量に凄く感化されました」と振り返った。
年齢差もあり性別も違うキャストたちとの共演に田中は「最初はみんなの目を見るのも恥ずかしいほどで、若くてキラキラしていたので…。しかもしゃべりかけると言ってもなにを話して良いかわからない。役をまとった状態ではもちろんコミュニケーションは取りますし、コロナ禍ということもあってそれに徹するのも良し。と思っていたり。でも、本当に高くて、古い木でできているところでのお芝居があり、狭くて怖いところだったんですけど沙良ちゃんが『田中さん、なにが恐いんですか?』って。きょとんとしていて、肝座りすぎだろって思いました(笑)
莉子は「2人のシーンが多かったので、その合間に『TikTokってどうやるの?最近の流行りの音源ってなんなの?』って聞かれたのが印象的でした。私たちの世代にも目線を合わせてくださる田中さんはプロだなと思いました」という裏話も。茅島も「私も2人のシーンがあって、ゴルフの話をしてくださって、少しずつ打ち解けられました」と振り返った。莉子、茅島の話に対し田中は「会話の糸口を見つける努力を、プロデューサーとグルになったりして(笑) 僕はTikTokをやらないですけど、プロデューサー発案で映画の宣伝用にみんなでやることになって。みんなは慣れているのかなと思ったけど、めちゃめちゃみんな戸惑っていました」と話し、ホッとしたような表情を見せた。
そんな彼らのエピソードを改めて知った城定監督は「いま改めて知って、感動しました。現場では自然と東山春人先生と生徒たちがリアルにそこにいた。映画としてはリアリティを強く重視はしていませんでしたが、本当の教室のような空気がありました。新人教師がやるように田中さんが努力してくださっていたんですね」と新たな発見を得た様子だった。
イベント終盤では、「女子高生に殺されたい」という主人公の特異な願望にちなんで“誰にも理解されないこと”を披露。細田の「ハンバーガーの包みをキレイに畳んでから捨てる」という回答には、南も河合も賛同。会場でも実践する人が多数おり、登壇者も驚いていた。
茅島の回答は「食について理解されない。外食するときに好きなものしか食べたくないので、お寿司屋さんではイカ、焼肉屋さんではタンを食べ続ける」というもの。それを聞いた田中は「じゃあコース料理とか地獄だ。食べたくないもの食べさせられるんだもん。極端ですね」と反応。
莉子は「私はお仕事が好きで、休みが要らない人なんです。毎日お仕事やっている方が、自分で充実感が得られる。だからマネージャーさんに『仕事をください』って毎日話しているんですが、このことを話すと周りからあまり理解されないです」と回答。その言葉に対しほかの登壇者が顔を見合わせ、代表して田中が「ここで下手な発言をすると、事務所の人が聞いているので…(笑)」と明確なコメントは控えた。城定監督は「僕も休みがあるとなにして良いかわからないので。だから仕事は詰められるだけ詰めたいタイプです」と莉子に共感していた。
河合は「理解しがたいくらいの方向音痴かもしれないです。道でコンビニに入って、出たらどの方向から来たかわからないとか、建物の中でも全く覚えられない。あと友達の家とか慣れ親しんだ場所でも、トイレだと思って開けたら収納で驚きました。もう、ちょっと助けてほしいくらいです」と語った。
南は「これは理解してくださる方もいると思いますが、巨大生物が好きで、特に水の中にいる巨大生物が。最近はマッコウクジラが自分の中で来ているんです。家にいるときも、海の強い生物ベスト30とか、そういう動画をずっと観ていて。それをたまに理解してもらえないことがあります」と力説し、開場は自然に笑いに包まれた。
田中の回答は「いくらでもありますけど、お話しできることだと、サンダルからサンダルに履き替えることですかね。家からサンダルで出て移動車に乗って、現場についたら現場サンダルに履き替えるんです。履き替える意味がないと(笑)」。これに対し河合から「車に乗ったタイミングでなんで履き替えるんですか」という質問があったが、「正確には、車の中では裸足。サンダルで行って、降りる時に違うサンダルに履き替える」と田中。「なるほど。…いや、なるほどじゃないか」と河合が話し、場内からも大きな笑いが起きた。
最後に田中から「本日は足をお運びいただきありがとうございました。今から観ていただく『女子高生に殺されたい』という作品は、監督、スタッフ、キャスト、皆の良いところがぎゅっと詰まった、面白くカッコイイ作品になっています。ストーリーも、春人の危険な願望と、9年にも及ぶ”自分”殺害計画という見ごたえのある仕上がりです。どうなってしまうんだろうと話が展開し、伏線回収もあり、面白いサスペンスになっています。みなさんにぜひ楽しんでもらいたいと思いますし、面白いと思った方はみんなに広めてもらえると嬉しいです」と作品の魅力をアピールし、イベントを締めくくった。
ストーリー
女子高生に殺されたいがために高校教師になった男・東山春人(田中圭)。人気教師として日常を送りながらも“理想的な殺され方”の実現のため、9年間も密かに綿密に、“これしかない完璧な計画”を練ってきた。彼の理想の条件は二つ「完全犯罪であること」「全力で殺されること」。明るく平和な学園内で、静かに着実に男の計画は進んでいく―。
作品タイトル:『女子高生に殺されたい』
出演:田中圭 / 南沙良 河合優実 莉子 茅島みずき 細田佳央太 / 加藤菜津 久保乃々花 キンタカオ / 大島優子
監督・脚本:城定秀夫
原作:古屋兎丸「女子高生に殺されたい」(新潮社バンチコミックス)
音楽:世武裕子
製作:鳥羽乾二郎
エグゼクティブプロデューサー:福家康孝
企画・プロデュース:谷戸 豊
プロデューサー:柴原祐一 ラインプロデューサー:濱松洋一
撮影:相馬大輔 照明:佐藤浩太 録音:竹内久史
美術:黒羽陽子 美術プロデューサー:津留啓亮
ヘアメイク:内城千栄子 衣装:加藤みゆき
編集:相良直一郎 音響効果:井上奈津子
キャスティング:細川久美子 助監督:土岐洋介
制作担当:天野佑亮 宣伝プロデューサー:福田大輔
制作プロダクション:ダブ
企画・配給:日活
公式サイト:http://joshikoro.com/
公式Twitter:https://twitter.com/joshikoro_movie
公式instagram:https://www.instagram.com/joshikoro_movie/
コピーライト:(C)2022日活
2022年4月1日(金)全国ロードショー
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