完結編二部作、前編『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカ―』が5月20日(金)、後編『鋼の錬金術師 完結編 最後の錬成』が6月24日(金)に公開となる。
このたび、いよいよ今週5月20日(金)に公開を迎える『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカ―』の舞台挨拶付き完成披露試写会が実施され、主演の山田涼介を始め、続投キャストの本田翼、本郷奏多、さらには完結編からの新キャストとなる渡邊圭祐、栗山千明らが登壇した。
映画『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー』舞台挨拶付き完成披露試写会
■日時:5月16日(月)
■場所:丸の内ピカデリー2
■登壇者(敬称略):山田涼介、本田翼、本郷奏多、渡邊圭祐、栗山千明
<復讐者スカー>が初めて一般の方へお披露目となった直後に行われた舞台挨拶ということで、客席の興奮も冷めやらぬ中、主演のエドワード・エルリックを演じた山田は「皆さま本日はお忙しい中<復讐者スカー>をご覧いただきありがとうございます。僕がこだわったポイントとしては、前作はなかったエドの触覚にこだわって作っていただきました」と、作品のスケールだけではなく完結編では衣装やビジュアルもパワーアップしたことを報告。
続いて新田真剣佑演じる傷の男、スカーとのシリアスな関係性が描かれるヒロイン、ウィンリィ・ロックベル役の本田は「ウィンリイらしさをどう表現するかというところと、ウィンリィといえばつなぎにチューブトップというイメージが原作では強いので、衣装を原作に近づけるように気を付けました。」と山田と同様に漫画原作だからこそビジュアルイメージを大切にしたそう。
前作から続投し、“嫉妬”のホムンクルス(人造人間)エンヴィー役の本郷は「エンヴィーって小憎たらしいけどどこか憎めない敵キャラというか、そういった可愛らしさみたいなものを大切にして演じました」、本作より初参加ながら、東の大国シンの第十二皇子、リン・ヤオと“強欲”のホムンクルス、グリードの一人二役を務めた渡邊は「曽利監督とリンという役についてディスカッションを重ねる中で、皇子としての気品がどこかに滲み出るといいよねというお話をしていたので、その部分がどこかに漂っていたらいいなと思っています。」とコメント。
後編の<最後の錬成>で敵対国との国境付近に位置する要塞を守る屈強な女戦士、オリヴィエ・ミラ・アームストロング少将役を務めた栗山は「<復讐者スカー>の方ではまだ出てきておりませんが、強くたくましくて仲間想いなオリヴィエになったらいいなと思い<最後の錬成>でお芝居をさせていただきました。」と、それぞれ自身が演じる上でこだわったポイントを交えて挨拶。
原作ファンを公言している面々だが、今回はそれぞれ演じるキャラクターをイメージした衣裳で登壇。MCより衣装のポイントについて聞かれると、上下黒スーツの山田は「僕は…ハンカチで…」と少し来まずそうに話すと、「まさかこんなに本田さんがウィンリィに寄せた衣装をしてくるとは思っていなくて」とたじろぎ、当の本田は「ポイントは現代版ウィンリィというのを意識しました!と気合いたっぷりにコメント。その後も作中のエドとウィンリィのように、仲の良い掛け合いを披露した。
作品が誕生してから約20年もの歳月が流れた「鋼の錬金術師」だが、本作に携わる前から原作の大ファンであるというキャスト陣が「ハガレンとの出会い」について聞かれると、山田は学生時代を思い出しつつ「当時周りが読んでいたのをキッカケに僕も読み始めて、大人になって実写化という形で再会した感じです。主演が自分で良いのかなという不安もあったのですが、僕がこれを断ったら他の誰かがエドを演じるというのは悔しかったので、前作から演じさせていただけて嬉しいです。」とコメント。
偶然にも山田と同い年の渡邊も「とんでもない漫画が連載開始したらしいぞとクラスの中で話題になって、錬金術という当時馴染みのない言葉が飛んできたのも気になって読んでみたら小学生の自分にはキラキラして見えるようなストーリーが広がっていて、そこからどんどんハマっていきました」と当時の様子を回顧。
栗山は「高校生ぐらいの時からコミックスを読み始めまして、その後20年間ぐらいハガレンに何か起きる度に愛を育てていたので今回オリヴィエ演じさせていただけるとは思っておらず、本当に嬉しいです。20年前の自分に教えてあげたいです。」と改めて喜びのコメント。
原作ファンが集結ということで、代表して主演の山田が特別に私物のハガレングッズを持参。そのお宝とは、前作を公開した際に映画のワンシーンを原作者の荒川弘先生が描き下ろしてくれたという原画を紹介。映画のシーンの描き下ろしのため、この世に1つしかない凄まじく貴重な“家宝”だというお宝を披露。あわせて猫を抱えたアルの愛らしいぬいぐるみを紹介し、部屋に飾っているというエピソードも明かした。
渡邊演じるリンや栗山演じるオリヴィエを始め、新たな敵のホムンクルスやシン国メンバーも参戦し、魅力的なキャラクターが多数登場する本作。一番の推しキャラクターと注目ポイントについて聞かれた山田はイチオシという部分に悩みながらも「一番側に居させていただいて、一番間近で見させていただいたという意味でも、内野さん演じるヴァン・ホーエンハイムですかね。原作のホーエンハイムのイメージのまま現場に居てくださったので、台詞のキャッチボールをする時も含めて演じやすかったですし楽しかったです。」とエドの父親であり物語の鍵を握るホーエンハイムに1票。
続いて本田は「今日居るリンもそうですが、シン国の皆さんですかね。あのチームは今回重要な役どころでもあるので、推しかなと思います。箱推しです!」と新たに参戦するシン国チームの存在感をアピール。リンの臣下、フーを演じる筧利夫の変身ぶりにも一ハガレンファンとしてその再現度の高さに興奮冷めやらぬ様子。
本郷は「ブラッドレイ大総統を演じる舘さんはめちゃくちゃ渋くてかっこよかったです。眼帯が取れた瞬間の強キャラ感というかこの作品を重厚にしてくださっている方の一人だなと思いました。」、続いて栗山の現場の佇まいについても触れ、オリヴィエとしての存在感を賞賛すると、栗山は肉感的な印象にするため、中に詰め物を入れるなど工夫したというエピソードを披露した。
また、本日上映された<復讐者スカー>に続く6月24日(金)公開の後編、原作の最終話までを描き切った<最後の錬成>の10分間の最新映像が特別に上映された。今日のために曽利監督が特別に編集したものだそうで、キャスト陣も客席に移動し一緒に鑑賞すると、山田は「色々と撮影の時を思い出しました。僕たちもまだ完成版を見れていないのですが、この映像を皆さんと共有出来て嬉しいです。」、本田は「これがCGかと信じられないような大迫力の映像で感激しました。」、本郷は「かっこよかったです!僕はそんなに沢山の方と共演シーンがあったわけではないので、初めて栗山さんのオリヴィエも拝見しましたが、素晴らしいですね!」と絶賛。渡邊は「栗山さんに流し目で見られたいし、舌打ちされたいです(笑)。10分もあるのにまだ見足りなくて、劇場でもう一度観たいです」と最新のCGを駆使した迫力満点の映像についてコメント。<最後の錬成>より満を持して登場となる栗山は、作品のポイントについて聞かれると「初めて見るシーンをまさか皆さんと一緒に見れるとは思わなかったので感無量です。それぞれのキャラクターがどうなっていくかというのが見どころですので、是非最後まで見届けていただきたいです。」と完結編の公開へ意欲を語った。
また、原作者の荒川弘より本日登壇したキャスト陣へ長文のコメントが到着。「実写映画1作目を観てからこのオリジナルキャストでの完結編を作ってほしいとずっと思っていたので、エドとアルの旅を最後まで描き切ってもらえて本当に嬉しかったです。原作が凝縮されているので、イベントが目白押し。本当に全部が見どころなので、原作ファンのみなさまにも是非ご覧いただきたいです。アクションもとにかく凄くて、オープニングの列車内で、エドたちとシン組が戦うシーンからワクワクし通しでした。やっぱり映画は役者さんの演技が入るので、感動が全然違いますね。エド役の山田くんも、益々演技の感情の幅が豊かになって、とても魅力的な主人公になっていました。あと翼ちゃんの泣く演技には、もらい泣きしてしまいました。本郷さんのエンヴィーもさらに板についていて原作以上に悪そうで、最近朝ドラでも拝見していたので、役者としてのギャップにもやられてしまいますね。渡邊さんのリンもこれまたすごくかっこよくて、エドとの掛け合いも良くて。『最後の錬成』ではグリリンとして二面性のある演技が見れると思うと楽しみで仕方ありません。栗山さんがオリヴィエに決まったと聞いたときは一気にテンションが上がりお祭り騒ぎでした。自分で描いたお話なんですけど、CGの進歩の凄さと相まって、あぁ、実写だとこうなるんだなと、終始新鮮な気持ちで作品を楽しむことができました。次は3作目の『最後の錬成』――スカーとブラッドレイの闘い、ホムンクルス組やお父様との最終決戦…等々もう見所だらけ、見所しか残っていません。早く観たいです!(全文)」とキャスト陣に全く知らされていなかったという、荒川先生からの熱いサプライズメッセージが発表された。
山田は「荒川先生は撮影現場に来られた時もバタバタしていてあまりお話する時間がなかったので、本当に嬉しいです。今年は何といってもハガレン20周年ということなので、その記念すべき年に実写映画化をすることが出来てとても嬉しく思いますし、まだ鋼の錬金術師を知らない方々にもこの作品の魅力が伝わってくれれば良いなと改めて思いました。」と喜びを滲ませた。
最後にキャストを代表して山田は「改めて本日はご覧いただきありがとうございました。<復讐者スカー>を見た後に10分間の<最後の錬成>の映像を見て、早く見たくてしょうがないという気持ちになっているのではないかなと思っています。<最後の錬成>の方では荒川先生も仰っていたように、原作のまま最後の最後まで描き切っています。ファンの方も、まだ鋼の錬金術師を知らない方も是非劇場でご覧になっていただきたいです。本日は皆さんありがとうございました。」と改めて完結編二部作への想いをコメントし、会場は和やかなムードに包まれたままイベントを締めくくった。
イントロダクション
国家錬金術師ばかりを狙った連続殺人事件が起きる中央(セントラル)をれたエドとアル。犯人は正体不明ながら、額に十字傷を持つことから”傷の男(スカー)”と呼ばれていた。兄弟も命を狙われ応戦するものの、圧倒的な強さの前に機械鎧(オートメイル)を破壊され、絶体絶命となる。果たして二人はこの危機を乗り越え、元の身体を取り戻すことができるのだろうか。隠されたこの国の秘密と”約束の日”、そしてエドとアルの父親の過去。幾重にも重なる謎と真実が解き明かされ、物語は圧巻のフィナーレへ。最後に兄弟が出した答えとは…?
2001年に月刊「少年ガンガン」(スクウェア・エニックス)で連載が開始するや、魅力的なキャラクター、緻密に練られたストーリー、圧倒的で唯一無二な世界観で、大ベストセラーとなった漫画「鋼の錬金術師」。連載開始20周年新プロジェクトとして発表された今回の実写映画では、エドとアル兄弟の物語の最終章を、原作のままに映像化することにこだわった。国家錬金術師の抹殺を誓う男、スカーとの対決を描く『復讐者スカー』、国家を揺るがす巨大な陰謀に導かれていく『最後の錬成』の二部作で、物語の壮大なラストが描かれる。
作品タイトル:『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー/最後の錬成』
出演:山田涼介 本田 翼 ディーン・フジオカ
蓮佛美沙子 本郷奏多 / 黒島結菜 渡邊圭祐
寺田 心 内山信二 大貫勇輔 ロン・モンロウ 水石亜飛夢
奥貫 薫 高橋 努 堀内敬子 丸山智己 遼河はるひ 平岡祐太
山田裕貴 麿 赤兒 大和田伸也
舘 ひろし(特別出演)
藤木直人 / 山本耕史 / 筧 利夫
杉本哲太 栗山千明 風吹ジュン
佐藤隆太 仲間由紀恵 ・ 新田真剣佑
内野聖陽
原作:「鋼の錬金術師」荒川 弘(「ガンガンコミックス」スクウェア・エニックス刊)
監督:曽利文彦
脚本:曽利文彦 宮本武史
製作:映画「鋼の錬金術師2&3」製作委員会
企画・制作プロダクション:OXYBOT
配給:ワーナー・ブラザース映画
公式サイト:hagarenmovie.jp
公式Twitter:@hagarenmovie #ハガレン完結編
コピーライト:(c)2022 荒川弘/SQUARE ENIX (c)2022 映画「鋼の錬金術師2&3」製作委員会
5月20日(金)「復讐者スカー」
6月24日(金)「最後の錬成」
完結編二部作連続公開!!
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