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『オフィサー・アンド・スパイ』本編映像解禁&久米宏(フリーアナウンサー)、黒沢清(映画監督)らの絶賛コメント到着!

オフィサー・アンド・スパイ
(C)Guy Ferrandis-Tous droits réservés

19世紀のフランスで起きた歴史的冤罪事件“ドレフュス事件”を映画化した、ロマン・ポランスキー監督最新作『オフィサー・アンド・スパイ』(6月3日(金)公開)の本編解禁と、著名人からのコメントが解禁された。

ドレフュス事件の冤罪と軍部の腐敗を公開状で新聞に掲載し、名誉毀損で訴えられたエミール・ゾラ。今回解禁されたのは、彼の証人として主人公ピカールが法廷に立つシーンだ。

ドレフュスの有罪を画策したアンリ少尉(グレゴリー・ガドゥボワ)が、ピカールの真横で「中佐は嘘つきだ」と指をさし糾弾、法廷内は騒然とする。この、かつての部下の侮辱に対し、ピカールは眉ひとつ動かさず、冷静に反撃に出る。軍上層部の将軍たちの名前を挙げ、その隠蔽と捏造を堂々と暴き、壇上からの制止をものともせず「25年過ごした愛する軍を追われても、真実と正義を追求しようとした。」と語り、その毅然とした勇姿に法廷内からは拍手が湧き起こる。真実と正義のためならどんな圧力にも屈しない男ピカールの生き様が垣間見える場面だ。

また、久米宏(フリーアナウンサー)、先日の一般試写会でゲストとして登壇した黒沢清(映画監督)、日本テレビ系「ウェークアップ」や「スッキリ!」のコメンテーターを務める橋本五郎(読売新聞特別編集委員)、町山智浩(映画評論家)から本作に寄せられたコメントは以下の通り。

目次

コメント一覧(※五十音順、敬称略)

波瀾万丈の人生の終焉近くに
ロマン・ポランスキー氏は この歴史的冤罪事件にたどり着いた
さすがフランスでの大ヒット 俳優良し 衣装も素晴らしい
久米宏(フリーアナウンサー)

まわりはみんな敵ばかり。国家権力の闇がいたるところにはびこる。こちらの手にあるのは、つぎはぎだらけの紙きれ一枚だけだ。どうやって戦う?そして、戦った先に何がある?ポリティカル・スリラーとはこうでなければならない。感服した。
黒沢清(映画監督)

歴史は繰り返す。組織的隠蔽、命令への盲従、文書の改竄、組織の名誉を守るという大義……。それが冤罪を生む。しかし、希望を捨ててはならない。人間には良心と勇気があるのだ。
橋本五郎(読売新聞特別編集委員)

ベル・エポックの絵画を再現した映像美に隠されたポランスキーの静かな怒り。フランスにはナチよりも前から反ユダヤ主義があり、レイシズムは今また大きなうねりとなり、大統領選で極右ルペンを躍進させている。これは過去のことでもフランスだけのことでもない。
町山智浩(映画評論家)


<ドレフュス事件>
1894年、フランス。ユダヤ系のドレフュス大尉がドイツのスパイとして終身刑に処せられる。1896年に真犯人が現れるが軍部が隠匿。これに対し小説家ゾラや知識人らが弾劾運動を展開し政治的大事件となった。1899年、ドレフュスは大統領の恩赦により釈放。1906年に無罪が確定した。2021年10月には本国で、その生涯に敬意を表するドレフュス博物館が開館。マクロン大統領も来訪し「記憶伝承の場」と世界に訴えた。

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