『バッドマン 史上最低のスーパーヒーロー』仏コメディ界の風雲児フィリップ・ラショーが影響された作品とは?

バッドマン 史上最低のスーパーヒーロー

フランス版『シティーハンター』チームによる新作アクション・コメディ『バッドマン 史上最低のスーパーヒーロー』(7月15日(金)公開)より、監督・脚本・主演を務めたフィリップ・ラショーが、これまでに影響された作品について語るコメントが解禁となった。

役者のセドリックがやっと掴んだスターへの切符。それは、ヒーロー映画「バッドマン」の主役。しかし、撮影途中に事故に遭い記憶を失ってしまう。なぜこんなスーツを着てこんな車に乗っている?そうか、オレはスーパーヒーローだったのか―。

日本の大人気漫画「シティーハンター」をフランスで実写化した『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』を見事大ヒットさせたフィリップ・ラショー。スタントや、見事な実写の仕掛け、洗練された視覚効果を使った壮大なギャグなど、ラショーならではの凝った視覚的なギャグを作り出す着想となった映画についてラショーは「視覚的なギャグは僕たちを刺激し、物語の構造を発展させるのに役立っているんだ。台詞のジョークなんかより、よっぽど後で手直しするよ。壮大なギャグはたいてい複雑で、計画、創作、実行は高くつくんだけれど、僕たちのDNAに組み込まれたものなんだ。フランシス・ヴェベール(『奇人たちの晩餐会』監督)のコメディを見て育ったんだから。彼こそ、僕がこの業界で働きたいと思わせてくれた監督だよ。」と語る。

さらに、「アメリカ映画で何よりも大笑いしたのは、ファレリー兄弟の『ジム・キャリーはMr.ダマー』『メリーに首ったけ』のような作品だね。視覚的ユーモアを多用し、ギリギリの線を攻めたギャグを押し進めたもので、フランスでは誰もあそこまでやろうとした人はいなかった。あと、僕は『グーニーズ』『ロマンシング・ストーン/秘宝の谷』、それにもちろん『インディ・ジョーンズ』シリーズといった冒険コメディのファンだ。たくさんのユーモアが詰まっているからね。子供の頃、こういった作品に大きな影響を受けたんだ。虜にされるアクションに引きこまれ、大いに笑えてね。僕たちの映画では、観客にコメディを保証しながら、思いがけないボーナス、いい意味でのサプライズとして、冒険も提供する、という考え方が気に入っているよ。映画のチケットがどれだけ高価なものか、心に留めておくことは重要だよ。観客が映画館を去る時に、満足して「面白かった。元は取れたよ」と言うことが基本の基本だからね。」と語っている。

バッドマン 史上最低のスーパーヒーロー
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