『TANG タング』映画化監督 三木孝浩×舞台化演出 小山ゆうな特別対談解禁!大学の同期が25年の時を経て奇跡のコラボ

TANG タング

二宮和也主演映画『TANG タング』(8月11日(木・祝)公開)の監督をつとめた三木孝浩と、劇団四季ミュージカル『ロボット・イン・ザ・ガーデンの演出をつとめた小山ゆうなの特別対談が実施された。なんと早稲田大学時代に同じ演劇のサークルの同期だったという2人が、25年ごしに奇跡のコラボレーションを果たし、それぞれの「タング」について語った。

映画『TANG タング』の原作は2015年にイギリスの作家 デボラ・インストールが発表した小説「ロボット・イン・ザ・ガーデン」。2016年ベルリン国際映画祭で「映画化したい一冊」に選ばれ、日本国内でもシリーズ累計発行部数38万部を超える、海外の作家のデビュー作としては異例のベストセラーだ。

デボラ自身が幼い息子の子育てをする中でヒントを得て書き上げたという、人間とロボットによるハートウォーミングなストーリーが絶賛され、先日の7月6日にはシリーズ第5弾となる「ロボット・イン・ザ・ホスピタル」も発売された。

そして、2020年には劇団四季が舞台化。16年ぶりの一般オリジナルミュージカルとして開幕した『ロボット・イン・ザ・ガーデン』は、雑誌「ミュージカル」の「2020年ミュージカル・ベストテン」で作品部門第1位に選出された。大きな話題となる中、現在は全国63都市を巡る大規模な全国ツアー公演を行っている。

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映画『TANG タング』三木孝浩監督×劇団四季ミュージカル『ロボット・イン・ザ・ガーデン演出・小山ゆうな 特別対談

Q.なんとお2人は早稲田の演劇のサークルでご一緒だったそうですね。

三木:そうです。同じ代の同じサークルにいました。

小山:はい、そうなんです。でも会うのは久しぶりですね。

三木:25年ぶりくらい。

小山:すごい久しぶりに再会して。

三木:こんな偶然ありますかっていう。

Q.お互いの印象や活動の原点など、当時の話を少し伺えますか。

三木:早稲田って演劇サークルがいっぱいあるんですけど、僕らがいた演劇倶楽部は、演劇楽しくやりたいよね、という人たちが集まってきている感じのイメージがあって。そのおおらかさみたいなのが結構居心地が良かった印象がありました。

小山:三木さんは映画の人だったじゃない?もともと。だけど演劇に興味をもった…のかわからないけど、演劇のサークルに来てくれたんです。

三木:最初は演劇サークルに入って、自分の映画に出てくれるキャストを探したり、自分の経験値もあげるために、片足つっこんだみたいな感じだったんです。でも入ったら入ったで演劇がすごく楽しくて。自分で演出をやったりとかもしたんですけど、結果的に役者としての経験が自分が演出側になった時にすごく生きてきて。こういうつながりも出来て、ありがたかったなと思いますね。

Q.三木監督は舞台をご覧になって、小山さんは映画をご覧になったそうですね。

三木:僕が先に見たんですよね。この「ロボット・イン・ザ・ガーデン」を映画化するとなったときに、“劇団四季さんが舞台をやっています”というお話を聞いて、もうぜひ観に行かせてくださいってお願いしました。

小山:三木さんが映画を撮っていることを知ってから割と追いかけて観ていたのもあって、最初はどうしよう、嬉しすぎる、と思いました。

Q.それぞれの感想はいかがでしたか?

三木:舞台を観て面白かったのはタングの動かし方。首が伸びるところとか、映画の中でも使わせてもらいました。それから、舞台ではタングを2人の演者が動かしてるというところに意味があるなと思ってたんです。1人が動かしてしまうとその1人の感情が乗っかりすぎてしまうんじゃないかと思って、2人だから、そのどちらでもないタングというキャラクターが浮き立つ感じが、舞台側の面白さだなと思いました。

小山:だんだんと引き込まれて、同じ原作なのにやっぱり違う作品でした。タングの魅力というものが全然違う形で表現されていて。舞台を作った時に色々と議論した結果ボツになったことが映像だとできているということもたくさんあったし、アイデアとして例えば目が光るとかね。すごく好きだったのは、タングがコーヒーを持ってくるシーン。あれは映像でしか表現できないんじゃないかと思うんですけど、一番最初に二人の関係がよくわかる、すごく良いシーンでしたね。

Q.タングというキャラクターのどんなところに魅力を感じますか。

三木:タングの魅力…何にも出来ないところですかね(笑)。何にも出来ないからすごい愛おしいんですよね。色んな助ける道具を出してくれるわけじゃないし。でもただ、そばにいてくれる。そこが僕がすごく好きなところですかね。

小山:ミュージカルでは、タングが旅をしてきて最後に、「ようこそ。この世界へ。」とすごくシンプルな言葉で、“この世界ってとても素敵なんだよ。”というメッセージを伝えてくれることに私は毎回感動するんです。忘れてたこととか、そもそもなかったかもしれないことに毎回気付かせてくれる。原作を読み直してもそうだし、映画を見た時もそうなんですけど、すごくシンプルなことに「そうだよね」って立ち返らせてくれる、っていう力があるなと思います。


劇団四季のミュージカルには「最高でした!一幕からボロボロ泣いた!」、「予想をはるかに超えて良かった」、「疲れた心に染みまくって終始ウルッとしてた」など、絶賛の声がSNS上に溢れている。

原作の持つハートフルなストーリーに、ミュージカルからもインスピレーションを得た三木監督が満を持して送り出す映画版『TANG タング』は、映像が解禁されるやいなや「予告だけでも泣ける」と注目を集め、一足早く鑑賞した映画コメンテーターのLiLiCoからも「自分の心を測るバロメーターに。流れる涙は全て優しさで出来ています。」と、その温かさに触れるコメントが寄せられている。

劇団四季オリジナルミュージカル『ロボット・イン・ザ・ガーデン』作品概要
台本・作詞:長田育恵 演出:小山ゆうな
10月12日まで全国ツアー公演中

劇団四季公式サイト:https://www.shiki.jp/applause/robot/

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