2021年世界興行収入No.2（中国歴代最高約57億元＜約1130億円＞）のヒットを記録、製作費270億円で作られた超大作映画『1950 鋼の第７中隊』（9月30日(金)より、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開）の本編映像第1弾が解禁された。
1950年11月27日に勃発した、現在の朝鮮民主主義人民共和国の咸鏡南道長津郡長津湖周辺で行われた朝鮮戦争の戦闘の一つである“長津湖（ちょうしんこ）の戦い”。
仁川から朝鮮半島に上陸し、38度線を越えて中朝国境に迫っていたアメリカ軍を主体とする国連軍と中国人民志願軍が初めて激突した戦闘で、朝鮮戦争の中でも最も熾烈な戦いとして知られている。本作は、この戦争史に残る長津湖の戦いを中国側の視点から描いている。
零下41度に達する極寒の厳しい状況での死闘など、これまで数多くの製作者が映画化を構想してきたが実現に至らなかった。当初から製作が困難を極めることが予想されたため、満を持して中国映画界の重鎮たちが集結し、共同で監督する手法が取られることになった。戦争スペクタクル巨編としてのクオリティを保ちながらも、効率的に撮影するため、中国が誇る超一流の製作陣が一堂に集結、上映約3時間の大作となっている。
今回解禁となった本編映像の第1弾は、映画序盤のシーン。1950年7月、朝鮮戦争に介入したマッカーサー率いるアメリカ軍を主体とする国連軍が、仁川海上の軍艦からミサイルが発射される。続いて、軍艦から続々と飛び出していった膨大な数の戦闘機は、北朝鮮と中国との国境付近にある鴨緑江南西の工業地帯に爆弾を投下。さらに、敵の補給線を断つため、同じく国境付近にある安東（現・丹東）にも容赦無く爆撃を行う迫力ある映像は、270億円という製作費がかけられたことが感じられる。また、揚陸指揮艦AGC-7”マウント・マッキンリー“やF4U”コルセア”戦闘機などなど、随所に登場する兵器や装備類もミリタリーファンにも必見の映画となっている。