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『雨を告げる漂流団地』『ペンギン・ハイウェイ』ほか、石田祐康監督が作品の中で丁寧に描いた”様々な愛のかたち”をご紹介

アニメーションスタジオ「スタジオコロリド」の新作長編アニメーション映画第3弾『雨を告げる漂流団地』が9月16日(金)にNetflixにて全世界独占配信&日本全国ロードショーとなる。

本作は、温かみのあるキャラクターデザイン、生命力溢れる子供らしい動き、そして繊細な心情描写で瑞々しい物語を紡ぎ出すスタジオコロリドが本作で描くのは、少年少女たちのちょっと不思議な初めての別れの旅。

監督を務めるのは、『陽なたのアオシグレ』や『ペンギン・ハイウェイ』で知られる石田祐康。躍動感ある映像と、キャラクターの心情に丁寧に寄り添い作品を作り続けてきた石田監督の作品はどれも心をほっとさせてくれるような優しい物語が多いのが特長だ。今回はこれまでの石田監督が作品の中で丁寧に描いてきた様々な愛のかたちを振り返りながらご紹介。

『陽なたのアオシグレ』
ハシビロコウとともに描かれる、主人公のクラスメイトへの恋心

『陽なたのアオシグレ』
(c)studiocolorido


石田監督の劇場デビュー作品となった『陽なたのアオシグレ』は、スピッツの歌う「不思議」に併せて描かれる、渾身のアクションシーン満載の疾走感あふれる胸キュンストーリー。主人公の少年ヒナタは、クラスメイトのシグレへの恋心を恥ずかしさから素直に伝えることができない代わりに、小鳥の飼育係をするシグレを想って何枚も鳥の絵を描いている。ハシビロコウという鳥が出ていることでも有名な作品であるが、石田監督は、じっとして動かない時間が多く“動かない鳥”としても知られるハシビロコウを、机に向かって黙々と鳥の絵を描くヒナタの隣に立たせ、シグレへの恋心を静かに心に留める少年の心を描き出した。


『ペンギン・ハイウェイ』
1人の少年に注がれる、周囲の大人の温かく優しい視線

『ペンギン・ハイウェイ』
(c) 2018 森見登美彦・KADOKAWA/「ペンギン・ハイウェイ」製作委員会

そして、石田監督の長編アニメーション映画デビュー作となった『ペンギン・ハイウェイ』では、主人公アオヤマ君が、お姉さんへの憧れを原動力に“研究”に没頭していく姿を通して、応援したくなるほどに無鉄砲で純粋な気持ちが描き出されていた。さらに、自分を熱心に研究するアオヤマ君を見ているお姉さんや、それを少し離れたところから見守るアオヤマ君のお父さんから注がれる、温かく優しい視線にも注目。登場シーンは多くはないものの、研究に行き詰まるアオヤマ君を決して子供扱いしないお父さんとの会話など、アオヤマ君に向けられた親の愛情も繊細に描き出されている。


『雨を告げる漂流団地』
幼なじみの家族のような優しい愛

雨を告げる漂流団地

石田監督の長編アニメーション映画2作目となる『雨を告げる漂流団地』。舞台となる“漂流する団地”は、小学6年生の航祐と夏芽が共に育った思い出の場所。取り壊しの決まったその団地にクラスメイトとともに忍び込むと、不思議な現象に巻き込まれ、気づけば団地ごと大海原へ──

姉弟のように育ってきた幼なじみだが、あることがきっかけで距離ができてしまった航祐と夏芽。本当は誰よりも夏芽のことを気にかけているが素直になれない航祐や、我慢することに慣れてしまい自分の気持ちを言えなくなってしまった夏芽の持つ繊細さなど、本当は家族のようにお互いを想っているのに、それを上手く表現できない2人の心情や距離感を丁寧に描き出している。大海原を進む団地の上で経験する“初めての別れ旅”。非日常の中だからこそお互いの気持ちに向き合い、その大切さを改めて知る2人の姿は応援したくなると同時に、観ているこちらもじんわりあたたかい気持ちになる。

石田監督が優しく描き出す、少年少女らのひと夏の旅。スタジオコロリド最新作『雨を告げる漂流団地』は、9月16日(金)Netflixにて全世界独占配信&日本全国ロードショー。

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