映画が警告に!『声/姿なき犯罪者』ピョン・ヨハンらが撮影の裏側語るメイキング映像解禁 ―10月7日(金)公開

声/姿なき犯罪者

2021年9月に韓国公開され、オープニング成績1位の大ヒットを記録したピョン・ヨハン主演『声/姿なき犯罪者』(10月7日(金)より全国順次公開)のメイキング映像が解禁された。

本作は、近年深刻化する犯罪のひとつである振り込め詐欺を韓国で初めて描いたリアル犯罪アクション。建設現場で働く元刑事のソジュンは愛する妻と平穏な日々を過ごすはずが、振り込め詐欺の罠にかかり大金を失う―。怒れる男は刑事の勘を呼び覚まし、奪われた金を取り戻すため詐欺組織に潜入し復讐を果たす決意をする。

韓国検察庁の発表では、2020年の韓国国内で起きた振り込め詐欺被害件数は約4万件、被害額は約7,000億ウォン(日本円にして約700億円)に上る。特に近年振り込め詐欺は進化し、SNSやスマホアプリ等が使われ、手口が巧妙になりつつある。

被害が多発する犯罪を題材にし、韓国で初めて映画化したのは、『ホワイト:呪いのメロディー』(11)等を手掛けた双子の兄弟監督キム・ソン&キム・ゴク。韓国の知能犯罪捜査隊に取材し、徹底したリサーチで完成させたリアリティのあるストーリーは観客を魅了し、公開初週の興行成績No.1を記録した。

そしてこの度解禁されたのは、主演のピョン・ヨハンキム・ムヨルらキャストとキム・ソン&キム・ゴク監督らスタッフが振り込め詐欺の実態をリアルかつダイナミックなアクションで描いた本作撮影の裏側を語るメイキング映像

映像の冒頭、振り込め詐欺の被害にあった妻や同僚たちのために詐欺グループに立ち向かう元刑事ソジュンを熱演したピョン・ヨハン「韓国では振り込め詐欺の電話がよくかかってきます」と驚きの実情を話す。その上で「映画には警告の意味もある」キム・ゴク監督)と語るように、まず徹底したリサーチを行い振り込め詐欺の実態を一から勉強したという。

そして「とても緻密で組織的」な犯人の手口や相手をだますために使われるシナリオも細部まで再現。劇中、振り込め詐欺組織の責任者で極悪非道なクァクを演じたキム・ムヨル「(被害者がかかってきた電話を怪しんで)リコールしても、また電話が行き(犯人たちの)シナリオどおりに進む」と説明し、できるだけ現実的に描こうとした製作陣と俳優たちの熱演で、観る者を一気に物語に引き込んでいく。

また、「中国の閉鎖されたショッピングモールを改造しているという設定で、そこで欲望を抱く人々が詐欺を働く」というコンセプトのもとに作り上げられたコールセンター本拠地のセットも迫力満点で、監視者を演じたパク・ミョンフン「コールセンターのセットがリアルで驚いた」と語る。

さらに、ピョン・ヨハン「アクションに感情を込めた」と身体を張ったアクションシーン撮影の様子も映し出される。「悪者を倒せるほどの肉体を作るためにアクション監督と厳しい訓練をした」と明かし、アクション監督「ピョン・ヨハンさんが代役なしで演じた。キャラクターにピッタリで自己犠牲が徹底した俳優」と絶賛。

一方で、巨大な詐欺組織の総責任者クァクを演じたキム・ムヨル「極悪だが魅力的」で二面性のあるキャラクターを怪演。ピョン・ヨハンとの激しいバトルも見どころで、「お互いのポジションが分かる。息がぴったりでした」と語り、撮影の合間には役柄を離れた二人の満足気な笑顔もみられる。

「映画の中であっても警告したかった」ピョン・ヨハンが熱く語る本作。日本にいる我々にとっても身近な犯罪の実態を暴くリアル犯罪アクションを、是非スクリーンで。

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