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『渇きと偽り』原作小説に心底惚れたエリック・バナ、出演は監督への逆オファー!? 作品愛を熱く語るインタビュー映像解禁

渇きと偽り

オーストラリアでロングランヒットとなったクライムサスペンス映画『渇きと偽り』(全国公開中)より、主演を務めたエリック・バナのインタビュー映像が解禁された。

世界的ベストセラーとなったジェイン・ハーパーのデビュー作「渇きと偽り」(ハヤカワ文庫刊)を、オーストラリア最高峰の映画人たちが映画化。入念に仕組まれた伏線と意外な真相、そして過去と現在が巧みに交錯していく構成が観る者の心をひきつけ、米映画批評サイト Rotten Tomatoesでは91%の高評価を記録している(2022年9月現在)。

主演は本作が12年ぶりのオーストラリア映画主演となるエリック・バナ。そのほか脇を固めるのも、世界中の映画界や演劇界で活躍する実力派オーストラリア人俳優たち。巧妙なサスペンスを描きエンターテイメント作品として人々を魅了しながら、自然に恵まれた観光大国であるオーストラリアがいま直面している問題を生々しく世界に提示する骨太な意欲作でもある。多くの支持を集め、すでに続編も撮影開始されている話題のオーストラリア映画だ。

そんな本作が先週末から公開されると、SNS上には「巧妙な演出がいい」「切ない余韻が残り見応えがある」「派手さはないが手堅い佳作」「舞台をうまく活かした良質サスペンス」など、じっくりと作品を味わい尽くした観客の、静かな賞賛が溢れている。さらに主演を務めたエリック・バナの、渋みのある魅力と確かな演技力も絶賛されている。

そして、今回解禁されたインタビュー映像には、作品への愛を存分に語るパナの姿が捉えられている。本作ではかねてから友人であったロバート・コノリー監督とタッグを組むことになったが、その経緯について仲の良い2人だからこそのエピソードを披露。「原作をすごく気に入っていたんだ。監督することになるかも、とロバートから言われて一緒に映画化しようと言ったんだ」と、バナからの逆オファーだったことを告白。

さらに彼は止まることなく原作の魅力を話し始め、「スリラーとして面白いけど、作者のメッセージも込められていてすごく映画的だと思った。オーストラリアの風景がリアルに描かれているし、主人公のフォークが気に入った。フォークという人物を掘り下げたいと思った。映画には感情に訴える力があるけど、原作にもそんな力があると思った」と熱弁。

そして心底惚れ込んだという主人公・フォークについては「フォークは過去の秘密に囚われている。父親といい関係を築けていない。(旧友の)グレッチェン、エリー、ルークとの関係も変わってしまった。ルークの死でフォークはかつての因縁を思い出すんだ」と彼を取り囲む周囲の複雑さを解説。閉鎖的な田舎町で深い人間ドラマが描かれていることを示唆する。

さらにバナは、この映画が人を惹きつける理由について「(本作は)自分の経験を重ね合わせて見る映画だと思う。沢山のテーマがあり自分のことのように思えるんだ」と見解を示す。また本作のようなオーストラリアの現代社会を背景とした映画を作り上げたことに関して、「時間が経っても残り続ける映画を作ることができた。このような映画はオーストラリアではあまり作られない。そのことを観客が感じてくれたら嬉しい」とオーストラリア映画界を索引する製作者としての一面も見せている。

渇きと偽り

バナは本作に、主演としてだけでなくプロデューサーとしても名を連ねており、脚本や撮影を一緒にチェックしたり、ロケバスを自ら運転したりと、俳優部の仕事以外の作業も率先して引き受けていたといい、並々ならぬ熱意をもって本作に参加していたことがうかがえる。そんなバナの努力もあり、現在は続編も製作中で世界からも熱い視線が注がれている。

人気シリーズとなり得る作品の第1作目は現在公開中。ぜひこの機会に劇場でその人気の理由を探ってみては。

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