1947年に出版され“斜陽族”と流行語にもなった太宰治の名著「斜陽」執筆75周年を記念した映画『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』(10月28日(金)よりTOHOシネマズ甲府、シアターセントラルBe館にて先行公開、11月4日(金)よりTOHOシネマズ日本橋ほか全国公開)より、宮本茉由演じるヒロインかず子のモノローグで背景を語る本編冒頭映像が解禁された。
今もなお若い読者を獲得し読み継がれている「斜陽」は、戦後の日本を舞台に没落貴族の娘・かず子と、彼女が想いを寄せる売れっ子作家との“恋と革命の物語”。
解禁された映像は、戦後の日本をとらえた写真を背景に、GHQによる改革、華族令の廃止を語る独白から始まる。「すべての爵位はなくなり、この国には貴族という階級の人間は一人もいなくなった」の言葉とともに映し出されるのは、憂いを帯びた表情のかず子。水野真紀演じる母・都貴子は、「今日でこの家も庭も見納めよ。かず子さん、しっかりその目に焼き付けて」と決意のにじむ声音で語りかける。
10年前に父を亡くし、爵位も失い、さらには弟の直治も終戦後行方知れずという島崎家の苦悩を滔々と語る背景に、浮かない表情のかず子と、真っ直ぐに前を見つめる都貴子が電車に揺られる姿が映る。「残された私と母は、母のたった一人の肉親、和田の叔父に本郷・西片町の家屋敷を売ってもらい、親子二人、伊豆で暮らすことになった」と語るかず子は、ちらりと気遣わしげな目線を母に向けている。
戦後の動乱の時代を、古い道徳とどこまでも争い、“強く真っ直ぐに生きる女”かず子。映画デビューにして初主演の宮本茉由が体現するその生きざまは、さまざまな不安や不況を巻き起こし、生活や人間関係を一転させたコロナ禍の現代にも通じる、やがて来るであろう“明日への希望”を謳い上げている。
刊行当初「斜陽族」の言葉を生み出す大ベストセラーとなり、太宰の生家である記念館「斜陽館」の由来となった名著が、名匠増村保造の草稿を基に再び描かれる。映画『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』は、10月28日(金) よりTOHOシネマズ甲府、シアターセントラルBe館にて先行公開、11月4日(金)よりTOHOシネマズ日本橋ほか全国公開。
作品タイトル:『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』
出演:宮本茉由 / 安藤政信 水野真紀 奥野壮
田中健 細川直美 白須慶子 三上寛 柏原収史 / 萬田久子 / 柄本明
尾崎右宗 菅田俊 岡部尚 中谷太郎 緒方美穂 三木秀甫
岡元あつこ 栗原沙也加 今泉朋子 白石恭子 薗田正美 光藤えり
山村友乃 野崎小三郎 ジョナゴールド / 春風亭昇太
原作:太宰治
監督:近藤明男
脚本:白坂依志夫 増村保造 近藤明男
プロデューサー:足立喜之 市川武 今泉朋子 上村正樹 栗原隆一 山村隆昭
音楽:海沼正利
主題歌:小椋佳「ラピスラズリの涙」(作詞・作曲・歌)
撮影支援協力:青森県 山梨県 五所川原市 つがる市 弘前市 甲府市 山梨市 都留市 三鷹市
2022年/日本/日本語/カラー/アメリカンビスタ/5.1ch/109分
映倫G
配給:彩プロ
公式サイト:https://syayo.ayapro.ne.jp/
公式Twitter:@syayo_hatohebi
公式Instagram:@syayo.hatohebi
公式Facebook:@syayo.hatohebi
コピーライト:(C)2022 『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』製作委員会(オフィス近藤 アップサイド 実正寺 スペースT ぱあとなあ ハーモニー ライジングシネマ 山梨日日新聞社 山梨放送)
10/28(金)よりTOHOシネマズ 甲府、シアターセントラルBe館にて先行公開、
11/4(金)よりTOHOシネマズ 日本橋ほか全国公開
■ 『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』場面写真一挙解禁!宮本茉由、安藤政信のほか水野真紀、柄本明、萬田久子らの姿も
■ 太宰治「斜陽」執筆75周年記念作品は“恋と革命の物語”― 映画『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』ポスター&予告編同時解禁!
■ 映画『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』公開日決定&メインビジュアル解禁! ―太宰治「斜陽」執筆75周年記念作品
■ 【レポート】太宰治の「斜陽」が宮本茉由を主演に迎え映画化!『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』2022年公開決定