映画『万引き家族』公開記念に家族全員が再会、佐々木みゆさんから監督へ、“手作りトロフィー”をプレゼント!

万引き家族   様々な“家族のかたち”を描き続けてきた是枝裕和監督が「この10年間考え続けてきたことを全部込めた」と語る渾身作『万引き家族』が遂に、329館334スクリーンにて全国公開となった。
第71回カンヌ国際映画祭【コンペティション部門】にて最高賞<パルムドール>を受賞!21年ぶりの快挙を成し遂げた本作は、6月2日(土)3日(日)の2日間限定で先行公開され、週末2日間で全国325館326スクリーン、動員:152,872名/興収:193,709,400円の好成績をあげる大ヒットとなった。また、劇場で行った出口調査では、満足度90%と非常に高い数字を叩き出しており、「他の人に勧めたい」と答えた方の割合も92%に上るなど口コミ効果も大いに期待できる結果となっている。
さらに、是枝監督が書き下ろした小説版「万引き家族」は、発売から10日間で10万部を突破!書店で続々と1位を獲得するなど、各方面で大きな盛り上がりをみせている。

この度、6月9日(土)に公開を記念して舞台挨拶が実施された。公開記念に家族全員が再会し、また本編で重要なシーンに登場する池松壮亮も駆けつけて公開をお祝いした本イベントでは、公開を迎えた喜びや、撮影時、カンヌでの出来事についてキャスト陣と是枝監督が大いに語り合うなど、まるで本当の家族のようで、終始和やかな雰囲気に包まれたイベントとなった。

満席の会場に、大きな拍手で迎えられ登場したキャスト陣と是枝監督は、それぞれに「本日は大勢来ていただきありがとうございます」(リリー)、「今日この日を迎えることができて嬉しいです」(安藤)、「こんな形で公開できる、こんな幸せな映画はないと思います」(樹木)「この家族と池松さんとこの日を迎えられてとても幸せです」(松岡)、「本日は来ていただきありがとうございます」(池松)、「本日は来てくれてありがとうございます!」(城)(佐々木)、「完成してまだそんなに時間が経っていなくて、あっという間にこの日を迎えた気がします。このメンバーでこの場に立てることを嬉しく思っています」(監督)と挨拶。

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初日を迎えたことについて尋ねられると是枝監督は「本当はもう少し小さく生んで、小さな声で届ける作品にしようと思っていましたが、結果的に広く、遠くに届けられることになりました。これも、スタッフ、キャストが支えてくれたお陰だと思っています。すごい嬉しいです」とコメント。

撮影は昨年の夏二日間と、年末年始を挟み真冬の1ヶ月半で撮影を完了、さらにカンヌ映画祭を経て、今にいたるという、撮影開始から1年も待たずして公開を迎えた本作。これまでのことを振り返り、リリーさんは「大規模ではない形で始まったものが、賞を獲ったことで沢山の方に観ていただける機会が増えることは良いことだと監督とも話していたので、なんだか感慨深い気持ちです」と語り、続けて「祥太(城くんの役名)も今日こんなキレイな姿をみなさんに観ていただくことになって…」と城くんの晴れ姿に温かな眼差しをおくった。

そんな城くんは「魚釣りと海のシーン、あとみかんを持って飛ぶところが面白かったです」と明かすと、リリーさんは「完全にレジャー感覚で撮影してたんだな」とツッコミを入れ、会場からは笑いが。

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安藤さんは「産後初に海でのシーンを撮影して、また正月に入ってから過ごした家族との是枝組で過ごした時間は、短くても穏やかでしたが、(賞を獲ったことで)こんな興奮と爆発が起こっていることに混乱しています!監督に限らず、みなさん凄い方。いわば、本当はキャビアなのに、納豆を食べている感じ。今日で一区切りつくと思うと寂しいです」と独特の表現で振り返り、池松さん演じる通称“4番さん”と心を通わせる展開が描かれることにちなみ松岡さんは「今日はカンヌぶりに家族と会えるのが嬉しかったんですけど、あ、池松さんも来てくれるんだと知って、なんだかずっとムズムズした気持ちになっていたんです。でもそれはなぜかわかりました!彼氏を家族に紹介できたからです!それが嬉しいです」と明かすと、すかさず樹木さんが「幸せになれない相手だわね」と口を挟み会場はまた笑いに包まれた。

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池松さんは「僕は二日間しか撮影がなくて、シーンも少ないのに、今日この場にくるのもずうずうしいなとも感じていたんですけど…観終わった後、興奮して、監督にカンヌ(で賞を)獲ってきてください!と握手を求めたんです。でも帰り道にずうずうしかったかなと思っていたんですけど、結果としてカンヌからとんでもないお土産を持って帰ってこられた。平成が終わろうとしている今、平成に生まれた人間としてはとても嬉しかったです」と受賞への喜びを語った。

樹木さんは「カンヌというのは、全世界の映画関係者がお金と時間をふんだんにかけて集まって、みんなパルムドールを目指します。その中でこの作品が賞を獲れたことは偶然ではありません。受賞を知って、河瀬直美監督から電話がかかってきたんだけど、監督が長いこと貯めてこられたことがこのように花開いて素晴らしいと思います、といっていました。この映画を通して、素晴らしい体験をさせてもらえたことをみんなが感謝していますよ」と監督を称えた。

ここで、みゆちゃんが監督の為につくってきたというお手製パルムドール像が監督へ直接プレゼントする一幕も!みゆちゃんが「葉っぱがキレイだなって思って、TVをみてつくりました!」と明かすと、安藤さんが補足させてくださいと「賞が決まったときは寝てしまっていたけど、受賞したことを聞いて、飛び起きて、誰に何を言われるでもなく、黙々とつくり始めたらしいんです!」と改めて明かし、会場からは拍手が。監督は「本物はプロデューサーに渡して、僕はこれをもらいます」と喜びを露わにした。

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最後に、是枝監督は「納豆ごはんのような映画なので(笑)毎日食べられるように、観る度に味わいが違う映画だと思います。子供たちの視点、大人たちの視点とそれぞれに違った視点でみることでも、様々な感情が生まれると思います。長く上映を続けていきたいと思っているので、是非また劇場へお越しいただけると嬉しいです」と挨拶をし、イベントは終了した。

『万引き家族』公開記念舞台挨拶 概要

【日時】6月9日(土)
【場所】TOHOシネマズ六本木スクリーン7
【登壇者※敬称略】
リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優、池松壮亮、城 桧吏(じょう・かいり/子役)、佐々木みゆ(子役)、樹木希林、是枝裕和監督

ストーリー
高層マンションの谷間にポツンと取り残された今にも壊れそうな平屋に、治と信代の夫婦、息子の祥太、信代の妹の亜紀の4人が転がり込んで暮らしている。彼らの目当ては、この家の持ち主である初枝の年金だ。足りない生活費は、万引きで稼いでいた。社会という海の底を這うような家族だが、なぜかいつも笑いが絶えず、互いに口は悪いが仲よく暮らしていた。
冬のある日、近隣の団地の廊下で震えていた幼い女の子を、見かねた治が家に連れ帰る。体中傷だらけの彼女の境遇を思いやり、信代は娘として育てることにする。だが、ある事件をきっかけに家族はバラバラに引き裂かれ、それぞれが抱える秘密と切なる願いが次々と明らかになっていく──。

作品タイトル:『万引き家族』
出演:リリー・フランキー 安藤サクラ / 松岡茉優 池松壮亮 城桧吏 佐々木みゆ /緒形直人 森口瑤子 山田裕貴 片山萌美 ・ 柄本明/ 高良健吾 池脇千鶴 ・ 樹木希林
原案・監督・脚本・編集:是枝裕和
音楽:細野晴臣(ビクターエンタテインメント)
配給:ギャガ

公式サイト:gaga.ne.jp/manbiki-kazoku
コピーライト:(C)2018フジテレビジョン ギャガ AOI Pro.

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