川村元気監督の長編デビュー作品で、菅田将暉、原田美枝子がダブル主演を務めた映画『百花』のBlu-ray&DVDが2023年2月15日(水)リリースとなることが決定した。
映画プロデューサー・脚本家として『告白』『悪人』『モテキ』『君の名は。』『竜とそばかすの姫』『映画ドラえもん のび太の宝島』など多数の映画を製作してきた川村元気。映画製作の一方で、「世界から猫が消えたなら」をはじめとして、数々の話題作を小説家として生み出してきた。
そんな川村が2019年に発表した自身4作目となる小説「百花」(文春文庫刊)は、自身の体験から生まれた物語。発表後各界からの絶賛を受け、現在は発行部数20万部を突破。監督としては2018年カンヌ国際映画祭短編コンペティション部門に出品された『どちらを(英題:Duality)』などを手掛けてきたが、原作者として監督・脚本を手掛けて映画化した今作で、初の長編監督デビューを果たした。
記憶を失っていく母と向き合うことで、母との思い出を蘇らせていく息子・葛西泉を演じるのは、第41回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞をはじめとし、数々の映画賞に輝いてきた菅田将暉。レコード会社に勤務し、社内結婚をしてまもなく子供が生まれようとしている日常から一変。記憶を失っていく母を目の当たりにして、封印していたはずの過去の記憶に向き合うことなる息子を、繊細かつ力強く演じる。
すべてを忘れていくなか、さまざまな時代の記憶を交錯させていく母・葛西百合子を演じるのは、黒澤明、増村保造、深作欣二など数々の名匠の作品に多数出演し、映画賞を総なめにしてきた原田美枝子。女手一つで育ててきた息子と、とある事件をきっかけにすれ違うようになってしまった百合子。記憶を失っていくなか、思い出の奥底にある「秘密」に手を伸ばそうとする母の姿を、圧倒的な存在感と確かな演技力でみせる。
さらに泉と同じレコード会社で働き、初めての出産を控える泉の妻・葛西香織を長澤まさみ、百合子の「秘密」を知り、「事件」と深い関わりを持つ男・浅葉洋平を永瀬正敏がそれぞれ演じる。
そんな本作は、第70回サン・セバスティアン国際映画祭で日本人初の最優秀監督賞を受賞。それに続き、ロサンゼルスで開催されるAFI(アメリカ・フィルム・インスティテュート)映画祭に正式出品され、さらに、北米プレミア上映の実施が決定。その他にも2022年10月に開催された「ロンドン・イーストアジア映画祭」、「ジャカルタ・ワールド・シネマ・ウィーク」や「香港アジア映画祭」などの映画祭への出品され、世界からもその“親子の愛と記憶の物語”が注目された。
2023年2月15日(水)リリースとなるBlu-ray&DVDのスペシャル・エディションのために収録された特典には、川村監督をはじめ、制作スタッフによる撮影秘話を徹底的に語りつくしたオーディオ・コメンタリー、そのほかクランクインの撮影風景や撮影現場でのキャストのコメントなどの秘蔵映像が含まれたメイキングや完成披露舞台挨拶や初日舞台挨拶、また最優秀監督賞を受賞の模様が収められたサン・セバスティアン国際映画祭などのイベント映像集などが収録されている。
そして封入物には、写真家としても活動する永瀬が撮影現場で共演者を撮影した写真や雑誌「CUT」のために撮り下ろした菅田のアザーカットを掲載した、ここでしか手に入れられない特製のフォトブックが同梱されているほか、アウターケース仕様の豪華な内容となっている。
<ストーリー>
レコード会社に勤務する葛西泉(菅田将暉)と、ピアノ教室を営む母・百合子(原田美枝子)。ふたりは、過去のある「事件」をきっかけに、互いの心の溝を埋められないまま過ごしてきた。そんな中、突然、百合子が不可解な言葉を発するようになる。「半分の花火が見たい…」それは、母が息子を忘れていく日々の始まりだった。認知症と診断され、次第にピアノも弾けなくなっていく百合子。やがて、泉の妻・香織(長澤まさみ)の名前さえ分からなくなってしまう。皮肉なことに、百合子が記憶を失うたびに、泉は母との思い出を蘇らせていく。そして、母子としての時間を取り戻すかのように、泉は母を支えていこうとする。だがある日、泉は百合子の部屋で一冊の「日記」を見つけてしまう。そこに綴られていたのは、泉が知らなかった母の「秘密」。あの「事件」の真相だった。母の記憶が消えゆくなか、泉は封印された記憶に手を伸ばす。一方、百合子は「半分の花火が見たい…」と繰り返しつぶやくようになる。「半分の花火」とはなにか?ふたりが「半分の花火」を目にして、その「謎」が解けたとき、息子は母の本当の愛を知ることとなる―――
<キャスト>
菅田将暉 原田美枝子
長澤まさみ / 北村有起哉 岡山天音 河合優実
長塚圭史 板谷由夏 神野三鈴 / 永瀬正敏
<スタッフ>
原作:川村元気「百花」(文春文庫刊)
監督:川村元気 脚本:平瀬謙太朗、川村元気 音楽:網守将平
2022年 日本/2022年9月9日(金)公開/公開館数:256スクリーン
商品データ
※商品仕様、デザインは予告なく変更になる場合がございます。
『百花』Blu-ray スペシャル・エディション(特典DVDディスク付き2枚組)
TBR33089D 8,580円(税抜価格7,800円)
本編ディスク
●予告編集(特報・予告編・TVスポット)
●オーディオ・コメンタリー(原作・脚本・監督:川村元気、脚本:平瀬謙太朗、
撮影:今村圭介、スタイリスト:伊賀大介、プロデューサー:山田兼司)
本編104分+映像特典/2層(BD50G)/16:9ビスタサイズ
音声:1)日本語5.1ch DTS-HD Master Audio
2)日本語2.0ch DTS-HD Master Audio
3)バリアフリー日本語音声ガイド2.0ch DTS-HD Master Audio
4)オーディオ・コメンタリー
字幕:バリアフリー日本語字幕
『百花』DVD スペシャル・エディション(特典ディスク付き2枚組)
TDV33090D 7,480円(税抜価格6,800円)
本編ディスク
●予告編集(特報・予告編・TVスポット)
●オーディオ・コメンタリー
(原作・脚本・監督:川村元気、脚本:平瀬謙太朗、撮影:今村圭介、スタイリスト:伊賀大介、プロデューサー:山田兼司)
本編104分+映像特典/片面2層/16:9LB ビスタサイズ
音声:1)日本語5.1ch ドルビーデジタル
2)日本語2.0chドルビーデジタル
3)バリアフリー日本語音声ガイド2.0chドルビーデジタル
4)オーディオ・コメンタリー
字幕:バリアフリー日本語字幕
<共通>
特典ディスク(DVD)
●メイキング
●イベント映像集(完成披露試写会、大ヒット祈願イベント、初日舞台挨拶、サン・セバスティアン国際映画祭)
●公開記念特別番組 菅田将暉&原田美枝子が語る映画「百花」見どころSP
分数未定/片面2層/16:9 LB
音声:1)日本語 2.0ch ドルビーデジタル
仕様 封入特典
・アウターケース&デジパック仕様
・フォトブック「HYAKKA Background Photo by Masatoshi Nagase」
★Blu-ray(TBR33087R)&DVD(TDV33088R)2023年2月15日(水)レンタル開始!
※レンタル版音声にオーディオ・コメンタリーは含まれません
発売情報:2023年2月15日(水)発売
『百花』Blu-ray スペシャル・エディション 8,580円(税抜価格7,800円)
『百花』DVD スペシャル・エディション 7,480円(税抜価格6,800円)
コピーライト:(C)2022「百花」製作委員会
発売元・販売元:東宝