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映画『別れる決心』韓国国内映画賞で主演男優賞を軒並み受賞!繊細な演技で世界中を魅了するパク・ヘイルに注目

別れる決心

本年度のアカデミー賞(R)国際長編映画賞部門の韓国代表に選出、カンヌ国際映画祭コンペティション部門で監督賞を受賞、先日発表されたゴールデン・グローブ賞作品賞-非英語作品(旧・外国語映画賞)にノミネートされ、米映画芸術科学アカデミーより発表された国際長編映画賞のショートリスト入りも果たしたパク・チャヌク監督最新作『別れる決心』が2月17日(金)より公開される。

2000年から俳優としての活動を始めたパク・ヘイル。2001年の『ワイキキ・ブラザーズ』で映画デビューを果たし、『嫉妬は私の力』(02)で韓国映画評論家協会賞をはじめ各賞で新人賞を受賞し注目を集め、多数のヒット作に出演。さまざまなジャンルの作品で多様なキャラクターを繊細に演じ分け、演技派俳優として人気を博す。

2003年には、『パラサイト~半地下の家族』(19)でお馴染みのポン・ジュノ監督の大ヒット作『殺人の追憶』に出演。80年代後半に実際に韓国国内で発生した未解決事件を描いた作品で、パク・ヘイルは容疑をかけられる青年を演じ、言葉少ないながらも強烈なインパクトを残し、一躍広く知られる存在に。2006年には再びポン監督とタッグを組んだ『グエムル-漢江の怪物-』で1300万人という当時韓国映画史上最高の観客動員数を記録する大ヒットを記録。さらに、韓国映画史上最高動員『バトル・オーシャン』(14/1760万人)のキム・ハンミン監督が手がけた、『神弓 KAMIYUMI』(11)でも主演を務め、その年のナンバーワンヒットを獲得。
そして日本でも2月17日(金)公開のパク・チャヌク監督最新作『別れる決心』、3月17日(金)公開のキム・ハンミン監督最新作『ハンサン-龍の出現-』と話題作への出演が続き、今も韓国映画界を牽引し続けている。

<今年最もロマンティックな作品>との呼び名も高く、カンヌ国際映画祭コンペティション部門で監督賞を受賞、先日発表されたゴールデン・グローブ賞作品賞-非英語作品(旧・外国語映画賞)にノミネートされ、米映画芸術科学アカデミーより発表された国際長編映画賞のショートリスト入りも果たし、いよいよアカデミー賞(R)ノミネートに王手をかけた本作では、パク・ヘイルは刑事のヘジュンを演じている。

ある事件を追って被害者の妻ソレ(タン・ウェイ)と出会い、刑事と容疑者という立場ながらも、互いに惹かれあっていくという役どころだ。パク・ヘイルは持ち前の繊細な演技力で、どこか刑事らしからぬ気品に溢れたヘジュンを巧みに演じて魅せ、彼の視線に込められたミステリアスな色気には、観客までもが魅了され、世界中が虜となっている。

本作は韓国国内で社会現象とも言えるブームを巻き起こしており、数々の映画賞を獲得しているが、パクも青龍賞・大鐘賞・釜日映画賞と韓国国内の映画賞で主演男優賞を軒並み受賞。さらにはアジア記者協会(AJA)の「AJAアワード2022」も贈られ、国内外の熱い注目を集めている。

パク・ヘイルは数々のヒット作へ出演し、多様なキャラクターを演じてきたが、意外にもパク・チャヌク監督作品への出演も、刑事役も本作が初となる。2022年の釜山国際映画祭にて、パク・ヘイルはある日突然監督から電話がかかってきたことを明かし、驚きのあまり電話に出るなり「何か失礼なことをしてしまいましたか?」と尋ねたという。それほどに監督作品への出演は意外だったというが、パク監督は「パク・ヘイルとは長い付き合いなので、1本か2本は一緒に撮影したと思い込んでいたのですが、ある日彼とは映画を撮ったことがないことに気づきました。映画の中のへジュンは、とびきり優しく、端正で礼儀正しく、風変わりなユーモア感覚のある人間です。そのキャラクターは、パク・ヘイル以外に思い浮かびませんでした」と語り、脚本家のチョン・ソギョンとはパク・ヘイルをイメージして脚本作業を行い、キャラクターを構築していったほどだという。

そして、パク・ヘイルが出演を決めたのも脚本が出来上がる前だったというが、最初の打ち合わせ時に監督が30分ほどかけてストーリーを全て説明してくれたという。そして、出演を快諾したのには3つの理由があり、1つ目には“『パク・チャヌク映画』というジャンルへの興味”。2つ目は“初の刑事役であり、典型的な刑事像とも異なる魅力のあるキャラクターであったこと”。そして3つ目は“タン・ウェイと共演できること”があったと明かし、「こんなに素晴らしいオファーを断る理由がありませんでした」と出演を決定した際を振り返った。

初の刑事役挑戦となったことについて、パク・ヘイルは「今まで演じたことのないような役だったので、僕にできるだろうか」と感じたともいう。若手俳優にとって刑事役というのは登竜門でもあるが、『殺人の追憶』の容疑者のイメージが強すぎたのかもしれないとしながらも、「ようやく僕も刑事を演じられるようになったか、とも思いました。それにこれまでの刑事物とは全然違うテイストで新鮮でした。従来の映画での刑事役は、だらしなくて暴力的に描かれることも多かったけれど、へジュンはとても清潔感があって、あまり暴力を振るわず、慎重に捜査を進めていく。そういう刑事だってきっといると思いますし、今までにない新しい刑事を演じてみたいと思いました」と自身初の刑事役への挑戦についての思いも語っている。

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